がんかたうるふ ぷちっとなつやすみ~ふたたび、おうしゅうのはなし~ 忍者ブログ
こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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ふたたびの奥州編です。

政宗さまぷちっと暴走なう。


(書いた人:みっし)






 *****
○ぷちっとなつやすみ~ふたたび、おうしゅうのはなし~



 世間では冷たくて甘くて、とても美味しいこおりというものが流行っているらしい。

 というかこの手紙を送りつけてきた大坂のちびが流行らせているのだろう、多分。
 奥州のちび、ちびこじゅとちび宗も友からの史を読み、そして瞳を輝かせて思った。こおりとは、どんなに素敵なものなのだろうと。
「めぇー」
「みぃー」
 元より雪深い奥州では冬の雪や氷は珍しいものでは無い。一冬しか過ごしていないちびこじゅたちもよく知っていた。かまくらを作って過ごしたりしたのも良い思い出だ。
 だけど、夏の氷とは。
 それは宝物のような、とても素敵なもののように思えたのだ。



 それを聞いて小十郎は、氷室の氷を少しばかり出してやろうかと思案した。多量に食べる訳では無ければ良いだろうと、そう判断したのだが思わぬ人物にそれは止められてしまう。
 なんと止めたのは君主である政宗であった。
 ちびが好きすぎて日常生活に支障をきたすレベルじゃないかというくらい進化した(いや退化した)政宗はちび達を可愛がっている。その彼が、何故止めるのか。怪訝な顔の小十郎に対して政宗は言った。
「いいか?小十郎。ちび宗の能力は何だ?」
「…喜怒哀楽に応じて一部の天候を操る、ように見えますが…」
「みぃ?」
「めぇ?」
 小十郎の部屋で気兼ねなくくつろぐ政宗とその膝に入っているちび宗。対して自室ではあるが主君の前田と言うことで正座を崩さない小十郎と。その隣で同じく正座をしているちびこじゅ。
 よくある光景である。

「み?」
 自分の事を言われているのがわかったのかちび宗は落ち着き無くそわそわと首を左右に振ってみせる。
 ちび宗の能力は小十郎が言うとおり、喜怒哀楽によって周囲の天候を操るというものだ。最初はビビリで泣いてばかり居たが、ここ最近でだいぶマシになってきた。最も夏の課題が効いているのかもしれないが。
「そう…天候だ」
 ちび宗の頭を撫でながら政宗は言う。そして楽しげな主君の様子に小十郎は嫌な予感しかしなかった。同じくちびこじゅも嫌なものしか感じなかった。
 そして、その時は訪れた。
「ということはだ…ちびこじゅの機嫌によっては雪降らせたり、色々できるんじゃねーか!?」
「みいいいいいいいいいいいい!?」
「めー」
「おやめください…」
 政宗が自信満々に言い放ったそれは、パニックで慌てるちび宗と、渋い顔で『それは、だめ』というちびこじゅと、頭を抱える小十郎によって止められる。
「…何でだよ…色々試した方がちび宗のTrainingにもなるだろうが」
 なーちび宗。
 慌てふためくちび宗を落ち着かせながら、政宗は言う。
「…確かに一理ありますが…逆を言えば、何が起こるかわからないとも言えます。危険です。おやめください」
「めぇめぇ」
 小十郎とちびこじゅ、ふたつの渋い顔に言われるが政宗には面白くない。そんなとき小さな声が下から聞こえる。
「みー」
「え?やるって?本当か?」
 そこには困ったような顔をしながらも、ちび宗が『やる』と言いながら手を上げていた。
「…ちび宗…そこは我慢しなくても良いんだぞ…?」
「…めぇー…」
「みぃみぃ」
 案じるような小十郎とちびこじゅに対してちび宗は首を横に振る。
『れんしゅうだいじ だから、がんばる』
 無邪気にそう言ってちび宗は笑った。
「…政宗様はこんなにもやりたい放題なのになんでお前はこんなに他人の顔を伺うんだ…!!…いや政宗様も幼い頃は確か…」
「…めぇぇ」
 嘆き崩れる小十郎を励ますようにちびこじゅはその方をぽんぽんと叩く。それはいつも以上に不思議な光景だった。
「なんか今の俺が悪人みてーな物言いだな…それ…」
「みぃ?」
「…いえ、あの政宗様がここまで図太くなられたのかと小十郎は嬉しくも思いますよ」
「褒めてねぇだろ!?」
「めぇめぇ」
 人間とちびの賑やかしいやりとりは尽きることを知らない。



 とりあえず、こんな感じでちび宗の特訓が始まることになった。なったのだが



「…みぃぃぃぃ…」
「めぇえええええ!?」
「え…?特訓って…こんなのじゃねーの…?」
 何故か、逆さづりにされるちび宗と、顔を青くさせるちび宗と、俺何か間違ったのか?と怪訝な表情の政宗が居た。
 てるてる坊主というものがある。それを下げておけば雨が止んでくれるという素晴らしい物である。もっともちびこじゅの機嫌で天候が左右される奥州ではあまり使われることが無い。とりあえずソレの真似をしてみたらどうかと政宗はまず思ったのだが…問題が発生した。
「…首は…駄目だよな…」
「めぇめぇ」
「みぃみぃ」
 『それは絞まる』
 『それは駄目』
 ちび達は口々に言いながら止める。
 さすがの政宗も駄目だろうと思ったのだがもう一つのことを思い出した。雨を降らせたいときは逆にてるてる坊主を逆さにするとよいということを。
 そしてその結果、実行されたのだが。



「みぃぃぃぃ…」
「めー!!」
 長時間逆さになったせいで目が渦を巻いているちび宗、そしてその顔面蒼白ぶりに目を剥くちびこじゅ。傍から見るとなんだこれは虐待かと思われるような自体だが当人達は真剣にTrainingのつもりなのである。
「…というかコレも、無理があるな…ちび宗、下ろすぞ」
「みぃー…」
「めぇー!!」
 既にぐらぐらしているらしいちび宗は下ろされた瞬間、大の字で動かなくなる。ちびこじゅは慌てた様子で駆け寄った。
「政宗様、よろしいでしょうか…!?」
 運悪く、来訪した小十郎にその現場を目撃された政宗が、正座でお説教されることになったのは言うまでも無い。



「めぇー」
「ちび宗が風邪だと…?…ちびとは風邪を引く生き物なのか?」
「めぇめぇ」
「疲れたらなるって…あいつどれだけ無理したんだよ…」
 その日の夕方、色々あって疲れたらしいちび宗が風邪っぽいと一緒に遊んでいたちびこじゅから話があった。ちびに風邪があるのかと胡乱げだった小十郎と政宗だが、ちびこじゅ曰く、疲れたらなる、とのことだったらしい。
 様子を見た小十郎によると、今の時点ではそこまで高熱では無いので大丈夫だろうとのことだった。とはいえ鼻風邪っぽいのか先程から鼻がぐずぐず言っている。
「 みー」
 大丈夫だよ、とは言うものの、日頃は元気にころころぱたぱたしているちびが座って動かないのでやはり体がだるいのだろう。
 思えば、ここ最近は特訓するといつにも増して動き回っていたので疲れていたのだろう。つくづく気がつかなかったのが悔やまれる、小十郎がそう思った時、隣の政宗が呟いた。
「逆さづり…そんなに疲れたのか…」
「政宗様、要因は逆さづり以外にもあります」

 その時だった。

 ちびこじゅと遊んでいたちび宗が『ふぇっくちょん!』と可愛らしいくしゃみをしたのは。

 そしてなにより

「…痛ってえええええええ!!」

 政宗の頭上に、巨大な氷の塊が落ちてきたのは。

「…これはどういうことだ」
「めぇ?」

 そしてまた繰り返す。

『ふぇくちょん!』
「Painful!!なんだこりゃ…!?」

 ちびこじゅがくしゃみをする度に、政宗の頭上に氷の塊が落ちているのだ。
「…まさかこれが…特訓の成果か…!?」
「めぇめぇ!」
 咄嗟にちびこじゅが政宗の兜を持ってくる。小十郎はそれを受け取り、政宗の頭に被せた。その一方でちびこじゅはてぬぐいでちび宗の鼻をぬぐってやる。

「…死ぬかと思った…」
「…ご無事で何よりです」
 頭を抱えながら政宗が呟いたその一言に小十郎は思わず頷く。そして周りを見ればどんどん降ってきた氷は大きくなっていたようで、切り傷にならなかったのが不思議なぐらいだ。

「でも、これでわかったな…」
「ちびこじゅは、くしゃみをすると氷を喚ぶ。それも政宗様の頭上限定で、ということでしょうな…」

 とりあえず、降ってきた氷を恍惚とした目で見つめるちび二人に振る舞おう。使い切れなかったものはそれこそ氷室に入れよう。小十郎はそう思った。


 そうしてくしゃみとともに落下する氷攻撃は、ちびこじゅの鼻風邪が治るまで続き、政宗は室内にいるにも関わらず戦兜を身につける生活を余儀なくされるのだった。








 




○とっくんのせいかが斜め上です。
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(現在2本 家三 チカナリです)


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ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。


書いている人


みっし

・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。



うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。

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