こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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夏休み企画です、書いたのはうずみです。
あと2週で終わる予定ですが、来週は私が瀬戸内予定。
お盆期間に突入するため、うずみの更新は来週再開になります。
(書いた人 うずみ)
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先日の生肉を友達がむさぼりながら喜んでいたそうなのですが、一体どうすればいいでしょうか。
忠実な家臣であり家康の絶対の守り手である本田忠勝にそんな事を相談され、家康は海岸を散歩しながらあっさりとこう答えた。
「たとえ生肉を好む獣……もしくはそれに近い者であろうとも、忠子はその存在と絆を結んだのだろう? ならば父であるお前が喜んでやらなくてどうする。忠子は新たな友を得て、成長していくのだ。乳離れして寂しい気持ちはわかるが……」
「………………っ! …………!!」
寂しいんじゃなくて、心配なんです。
巨大な腕を振り回してそう主張する忠勝の言葉に鷹揚に頷いてやりながら、家康は彼に見えぬように首をひねる。
忠勝は一体何が心配なのだろう。
忠子はとても強いし、性格も素直でいい子だし見た目も素晴らしく可愛らしい。すぐに道に迷うのが欠点だが、女の子は少し欠点があるくらいが可愛いのだ。
たとえ生肉を好む友達がいても、別に構わないだろうに。
全てを受け入れ絆を結んでいこうとしている家康には、忠勝の心配は理解できなかった。ちびの様な存在と共に暮らしているからこそ、間違った方向への博愛主義者へと日々進化を遂げている彼には生肉が好きだからといって怪しい存在だとは思えないのだ。
完全な人間なんていないのだから、少しおかしな所があっても受け入れられるはず。
たとえ愛しい三成がいきなり「秀吉様ぁぁぁぁぁ!」と叫びだしても、佐吉と竹千代がつまみ食いの罪で逆さづりにされながらおかしな儀式の生贄にされていても。結果的に皆が無事ならそれでいい、ついでに三成といちゃいちゃできるともっといい。
家康が望むのは、ほんのささやかな幸せ。
忠子の新しい友達がそれを邪魔しない限りは、保護者が無理矢理介入することはないだろう。そういう結論をだした家康に対し、忠勝は顔を青ざめさせながら心の内にあった心配の種を吐き出し続けていた。
おかしな妖だったらどうすればいいんですか。
あの可愛らしい忠子が頭からぱくっと食べられるかもしれないんですよ。
知らない間に忠子が食べられていたら、家康様を殺して私も死にます。
最後にかなり不穏な言葉が聞こえたが、忠勝の心配はどうやら杞憂だったらしい。
「ロボ~」
「あまり心配しすぎるな、忠勝……忠子が帰ってきたぞ」
「……………………!!」
「随分帰りが遅かったな、忠勝が心配していたぞ」
「ロボロボ~」
遅くなってごめんなさい、と空中にふよふよと頭を下げながら忠子はこちらに近づいてくる。
数日前の日中に出発して今戻ってくるのは確かに遅いが、忠子が迷って帰りが遅くなるのはいつものこと。それに今日は家康が暑いので潮風を浴びて涼しくなりたいと言い出したので、父の居場所を探すのにも時間がかかったのだろう。
残念なことに、忠子は家康の場所を探そうとは思ってくれない。
強い潮の香りを含む風を全身に受け、夏の暑さと共に視界に涼しげな光景を収める。そうしているだけで家康は体の内を巡る熱が引いてくるような気がするのだが、忠子はそうはいかなかったらしい。
「ロボ~ ロボロボ……」
おもいっきりあついです。
父親のようにわざと鎧に隙間を空けて風を中に入れる事ができない忠子は、体に密着した鋼の鎧を鬱陶しそうに手で叩いている。一度忠子が涼しくなるのならば忠勝のようにしてみようと、鎧をぎゅうぎゅうと引っ張ったことがあったのだが。
ものすごく痛かったらしく、忠子は数日の間口を利いてくれなかった。
今も少しでも熱を取ろうと裳裾を模した鎧の部分を手で持ち上げて空気を入れようとしているが、あれでは熱を持った金属の部分に触れて手が熱くなってしまう。
なんとか忠子を涼しくしてやる方法はないものか。
先日大阪城から来た手紙にあった甘い氷をあとで作ってやるとして、今すぐに忠子を冷やす方法はといえば……
「よし忠子、こちらに来るがいい。儂が今からお前の体を冷やしてやろう」
「ロボロボ~?」
「その鎧が日の光で温められるから暑いのだろう? ならばこうすればいい」
いえやすさま、またおかしなことかんがえた?
そう言いたげに顔をしかめてこちらに近づいてきた忠子の首根っこを、家康は有無を言わさず無理矢理ひっつかんだ。状況を理解していない忠子がされるがままになるなか、家康は。
すぐ側にある青い海の中へと、忠子の体を全力で放り投げた。
金属は一度温まると、中々冷えない。
ならば大量の水につけてその熱を水の中へと逃がせばいいのだ。
単純だが効果の大きな手段、しかし家康は大切なことを忘れすぎていた。
「………………っ!!!!! ……っ!」
「どうした、忠勝? これなら忠子の身体もすぐに冷えて……」
「…………………………っ!!! ………………っ!」
「忠子の体は水に浮かない……それに塩水で体が錆びてしまうだと? さすがの儂もそれは思いつかなかった……」
そういえば塩水に金属をつけると錆びるよなあ。
当たり前だがこの場では決して忘れてはいけないことを思いだした家康は、慌てて忠子着水の際にできた水柱の方へと駆け寄っていった。当然の如く重量の関係で水に沈む忠子が、恨みがましげに水底に横たわったまま家康を睨んでいたのは仕方のないこと。
そうして救出……というか、遭遇しなくてもよかった生命の危機から命からがら忠子は脱出した。
「ロボロボロボ!」
「すまなかった……もう一口どうだ?」
「ロボ!」
「わかった、儂が悪かったから……」
たらいに張った真水で体を洗ってもらい、ようやく錆まみれになる危機は脱した。
しかしぷうっと頬を膨らませ忠子は、一日中家康への不平不満を言い続け。
家康はその口が開く度に、機嫌取りのために甘くて美味しい氷を運び続けてやったのだった。
・そろそろ終わりが見えてきました、一応オチは用意してある……つもり。
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色々説明
拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)
注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨
ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。
書いている人
みっし
・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。
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うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。ついったのフォローは下 のアイコンから。
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ばさら垢できました
こんな二人で、ここを更新しております。
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