がんかたうるふ ぷちっとなつやすみ~おおさかだよ、ぜんいんしゅうごう~ 忍者ブログ
こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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ぷちっと夏休み。今週で終わりです。


書いた人:みっし



 *****



『忘年会って良いよね。年の瀬に飲んだくれて一年あった嫌な事も何もかも忘れるんだよ。飲んだくれて騒いで飲んだくれて…年を忘れる会…いいよねぇ…。はぁ、年の瀬は遠いね』


 竹中半兵衛が大阪城にてそんなことを言ったのはつい数日前の事だったと石田三成は記憶している。三成と、佐吉と竹千代と、佐吉のしっぽをとかしてやりながらそんなことを聞いた。元々体が弱い半兵衛にこの残暑は辛い。いくら氷室の氷があろうとも、気温が高いことで体調に障ることはあるだろう。
「夏が、終わるといいですね」
「そうだね…もうすぐに秋だ」
 そうしたら、忙しくなるね。
 それは内政だったり、外政だったり様々ではあるが、確かに忙しくなることは間違いない。いや、そもそも半兵衛が暇なことなど滅多に無いのだが。
「きゅー」
「『秋大歓迎』」

 自身の膝に居たちび達もそれに頷いていたことは覚えている。



 だが、だからといってコレは無いだろう。

「竹千代…これは一体どういうことだ…?」
「…めぇ?」
「みぃ~」
 頭に葉っぱが生えて目が死んでいるちびと、その隣で心細げにあたりを見回している角の生えたちびが三成を見つめる。

「きゅー?」
 竹千代はと言うと、なにかまちがったっけ?と言わんばかりに首を傾げている。
「うおおおおおおおおおお!!」
「…………」
 その竹千代の周囲にいるのは見ているだけで熱くなりそうな咆吼をあげるちびと、そのちびの後ろにぴったりくっつき、存在を認識することすら難しいちび。

「『大量発生』」
「ギャー」
「ぴぃぴぃ」
「ろぼ?」
 竹千代を睨みつつ、耳としっぽをぴんと立てた佐吉はそう書いた半紙を掲げる。
 その隣には、何でこんなところにいるんだ?という困惑を顔に貼り付けた角のあるちびと犬耳のちび、そしてお花はどこですか?ときょろきょろし始めるちび。

「何か間違ったか、ではない…明らかに間違っているだろうがああああああああああああ!!」

 三成の咆吼が、大阪城の一室にこだました。



「奥州のちびと上田のちびと安芸のちびと三河のちびと…それだけで7人!?それにお前達を入れて…きゅうにん…だと…」
 改めて人数を数え直した三成は、その人数の多さに愕然とする。なんでこんなに一極集中しているんだ。そう思った時、隣の佐吉がぱっと半紙を掲げた。
「『小人大発生』」
「そうだな…大発生というか…無理矢理連れてこられたと言った感じだが。おい、お前達、一体何をしていてここに来たんだ?…赤いのから順に応えていけ」
 全員で一度に話されては解読できないと判断した三成は赤いの、つまり真田幸村似のちびむらに対して声をかけると、ちびむらは元気よくこういった。
「うおおおおおおおおおおおお!?」
「…幸村と親方さまの修行を見ていたらいつのまにかここにいたでござる…か。影に入っている奴はどうだ?」
 ちびむらの後ろにこっそり隠れていたちびはそう言われてまたかげに隠れてしまう。
「おおおおおおおおお!!」
「いっしょに修行をみていたでござる。一瞬のことだったでござる…なるほどな。では…奥州のちび達はどうだ」
 そうして三成は隣のちびに尋ねた。目が死んだちびと不安げな様子のちびは奥州伊達家のちび、ちびこじゅとちび宗である。そして彼らはこう言った。
「めぇめぇ」
「みぃみぃ…くちゅん!!」
「畑で遊んでたら突然ぴかってなって気がついたらここにいた…だからお前達はてぬぐいを巻いているのか。というか風邪か?大丈夫なのか?そうか、大丈夫か…では安芸のちび達はどうだ?」
 己らが問われた事に気がついたのか、瀬戸内にいたはずのチカとナリは答える。
「ぎゃーぎゃー」
「ぴぃ」
「おかさんと一緒にお餅たべようとしてたらここにいた……よりによって毛利の眼前か…すまなかったな。…忠子、お前はどうだ?」
 ちびこじゅの頭の葉っぱを食欲に満ちた目で見てい三河のちび、忠子にそう問いかける。
「ろぼ?ろぼー」
「…今まさに大量のお花を食べようとしていた瞬間でした。私のお花はどこですか…だと?あの葉っぱたべていいですか…あれを食べたら辺り一帯が酷いことになるからやめておけ…」
 やむを得ないと室内に生けておいた花を何本か取って忠子に手渡す。
 総勢7人の事情はわかった。
 彼らは皆、突然何らかのアクシデントでここに連れてこられたと話をしている。
「うおおおおおおおおおおおおお!!」
「………」
 しょうぶをみとどけたかったでござるうううう!!と熱く、いや暑苦しく吠えるちび村とその肩をぽんぽんと叩くちび助。

「めー」
「みー…くちゅん!!」
 お野菜の収穫出来たかな、水やりも、そう心配そうに言うのはちびこじゅとちび宗。そしてどこからか取り出したのか新たな手ぬぐいでちび宗の鼻をぬぐっている。

「ぎゃー…」
「ぴぃ」
 おかさんびっくりしてるねぇ。おとさんおこられないかなぁ、と眉根をよせているのはチカとナリ。

「ロボロボ…」
 おとうさんお花食べないですよねぇ。家康様は食べちゃうかなぁ、そう呟くのは忠子。


「…改めて問おうか、竹千代。これは一体…どういうことだ?」
「…きゅっ…きゅ~」
「『竹千代観念』」
 ひっそりこっそり部屋を出て行こうとしていた竹千代は佐吉によってそのぽんぽこ尻尾をがっしりと掴まれていて逃げ出せずにいた。
「さぁ、お前の罪を数えて正直に答えろ!!」
「…きゅー…」
 大好きな三成からのその言葉に、竹千代は観念したかのようにぐったりと頭を垂れたのだった。



「きゅきゅーきゅっゅきゅーきゅーきゅきゅきゅーきゅー…」
「…忘年会をやってみたかったから、空間をつないでみんなを引きずり込んだ、だけ…だと…貴様…これだけのことをやっておいてこれだけと言うか…!!」
「『竹千代仕置』」
 先日半兵衛が言っていた忘年会。みんなで食べて呑んで話してそれは楽しいものなんだろうと竹千代は想像した。そして、想像だけでは飽き足らなくなり、よしみんなを連れてこよう!と思い、行動した。
 いつの間にか空間同士を一時的につなげる能力を得た竹千代は、各々の時間を過ごしていたちび達を大坂まで連れてきた。こういうことらしい。
 無論、佐吉や三成には相談もせずだ。
「しかし…全てのちびがこの場に集まるとなると壮観だな…」
 サイズは小さいものの、存在感が強いちび達である。そう思って言った言葉だったのだが、何故か忠子によって全力で否定されてしまう。
「ろぼろぼろぼ!!」
「全員ではありません…?まだいるのか!?」
「きゅきゅきゅー」
「…なまにくたべたいから後でいきます…と言われただと…どういうちびだ、それは」
 そう三成が頭を抱えたときの事だった。
 
「随分と、賑やかだねぇ。お客さんがいっぱいだ」
「半兵衛様!?…申し訳ございません…竹千代が…また…自分の不行届です!!」
 突然姿を現した半兵衛に土下座しかねない勢いの三成を半兵衛は優しく笑んで制する。
「三成くんのせいじゃないよ…竹千代くんがやったんだろう?こんな能力使うのはほかにいないしねぇ」
 ねぇ竹千代くん?

 ゆるりと笑んでいるはずなのに、妙な迫力に満ちた半兵衛を他のちび達はほーっと感心したように見ていた。ただ一人、視線をあわそうとしない竹千代を除いては。
「…きゅっ…きゅー」
「忘年会がしたかった…ねぇ、ひとつ言っていいかい?」
 そう言うと半兵衛は正座をさせられていた竹千代の前にかがみ込む。
「きゅ?」
「あのね、忘年会は年の瀬にやるものって僕は言ったよね。今はまだ夏なんだけど、どういうことかな?あと無理矢理連れてきたのは謝罪の文を送るとして…竹千代くんはどう責任を取るつもりだい?」
 僕の仕事を増やした罪は重いよ

 そう言った半兵衛の顔は笑っているのに、目は全くもって笑っていなかった。

「きゅきゅきゅきゅー!?!?」
「悪気が無ければなんでもいいというものではないって僕は前に言ったよね?それにね、よそさまのちびにはよそさまの予定があるんだよ?ねぇそれを台無しにしたってことで詫びの書状を書かなきゃならない僕の気持ちがわかる?」
「きゅー!!」
 全身全霊を込めた土下座というのはこういうものを言うのだろうか。
 竹千代は今まで見たことが無いぐらい半兵衛にひれ伏していた。

「まぁ…やっちゃものはしょうがないけどね。竹千代くん、お仕置きは受けて貰うから。忘年会が終わってから、教えるよ。三成くんは悪いけど、この子達に着いていてもらえるかい?大丈夫、竹千代くん以上に突拍子もないことする子はあんまりいないから」
 そう言って困ったように笑う半兵衛は三成に向かって言う。
「…私は構いませんが」
「『宴会準備補助』」
「そうだね。でも、みんなの宴会だから、みんなで手伝おうか」
 半兵衛の言葉に、その場にいたちび達がこくこくと頷いている。その表情は硬い。あの騒がしいちび村ですが無言である。
「あれ?なんでそんなにかしこまっているのかな?もっと楽にしていいよ」

 そう言って笑う半兵衛を見ながら、きっと竹千代を怒る半兵衛様が怖かったからです。とは言えなかった三成だった。



「『宴会開始夏休思出演説』」
 さてそんなこんなではじまった宴会。もちろん始まる前に竹千代の能力で空間を結び、『おたくのちびをお借りします』と文を置いてくることは忘れない。
「…何で私はお前達の尻尾をといたり、角を磨いたり、水をやったり磨いたりしているんだ…」
 お目付役としてその場にいるよう命じられた三成は、これやってあれやってと言われては律儀にちび達の願いを叶えていく。今はナリの尻尾をといてやっている最中だった。そんな三成に構わず、ちび達は各々夏休みの思い出を語り始める。

「ぎゃー」
「ぴぃ」
「…おとさんが氷泥棒しておかさんとけんかしてナリとチカはおとさんごっこして遊んだ。たのしかった…あの男は一体何をしているのだ!?」
 へー、と耳を傾ける他のちびとは異なり、三成は突っ込まざるを得なかった。
 おかさんとは毛利元就のこと。そしておとさんとは長曾我部元親のことである。そのおとさんは一体何をしているというのだろうか…。
 三成はほんの少しだけ、四国の先行きが不安になった。

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「………」
「こおりうまいでござる。かげはすずしいでござる。かげだいすきでござる。おやかたさまとゆきむらは熱いでござる…あの二人が熱いのはいつものことだろう」
 影が涼しいとは、あそこの忍びがなにやらやっているのだろうか。やりかねない。確か三人ぐらいに分身出来たはずだ。
 ちび達からは感嘆の声が漏れたり拍手がでたりと反応は様々である。

「めぇめぇ」
「みぃみぃ……くちゅん!!」
「野菜が動くようになった……特訓で逆さづりになった。泣かなくなったよ…奥州は一体どんな地になっているというのだ…!?というかお前はまず鼻をふけ…」
 どれだけスパルタなのだろう、奥州は。そう思ったところで元気よく聞こえてきたのは忠子の声だった。
「ろぼろぼろぼー!!」
「ともだちになまにくをあげました。家康様に海にたたき落とされて錆びかけました…だと…。家康は一回己が海に落とされた方が良いのでは無いか…?」
「『家康反省必要』」
 渋い顔でそれを掲げた佐吉に対して三成は思わず頷いた。だが次の瞬間また別な半紙を掲げる。
「夏休食氷美味」
「きゅっきゅきゅー」
 つめたいこおりが、とてもおいしかった。

 そう言った竹千代に対して、皆同意であるかのように大きく頷いたのだった。

 結局は皆、美味しいものがすきなのだ。











 ちび達と人間の宴会は、続く…?


○私の分は終了。あとはうずみさんにお任せです。
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色々説明






拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)


注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨


ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。


書いている人


みっし

・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。



うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。

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