こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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一話に注意書きがあります。
三親 パロディ
いつも以上に捏造、キャラ崩壊が激しいのですがそれでもよろしければどうぞ
書いた人:みっし
三親 パロディ
いつも以上に捏造、キャラ崩壊が激しいのですがそれでもよろしければどうぞ
書いた人:みっし
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八年前の事だ。
この街で、一つの事件が起こった。
小学生の男の子が二人、行方不明になった。
大人達は必死で二人を探したけれど、見つからなかった。
だけど一年後、二人は見つかった。
犯人の元で監禁され、様々な暴行を加えられた状態で。
犯人の死という形で終わったこの事件は、地元の人々の間で、今でも密かに噂されている。
地元の名士であった犯人は、一切犯人であることを周囲に伺わせなかった、とか。
それどころか、被害者の子供の親と友達としてつきあっていた、とか。
曰く、生き残った子供がおかしくなった、とか。
犯人はそれ以前に自分の妻子を殺していた、とか。
今なお残る犯人の家に幽霊が出る、とか。
信用性のあるなしに関わらず、人々は噂をした。
そしてその時に生き残った子供達の名前も広く知られている。
石田三成と長曾我部元親。
この二人は、あの事件でおかしくなった子供達だった。
それは誰もが認めている。
「…そうだ」
黒田の問いかけに私は口を開く。
「私は、あの事件の生き残りだ。無論、元親もな」
まぶたを閉じて、思い浮かべる。
私と元親が過ごした、あの一年間。
そこにあるのは真っ黒に塗りつぶされた絶望だけだ。
「…お前こそ、何故あれを知っている?…いつ思い出した?」
街の名士が起こした事件という事で、街は確かに騒然とした。確かに知っている人間は多いが、事件の内容が内容である上に、被害者である子供達は皆生きているという状況から、表向きその噂話は半ばタブー扱いになったはずだった。あくまで表向きなので、裏ではみんな話していたのだろうが。
私が小学校、中学校で腫れ物に触る扱いだったのもそのためだ。まぁ、高校でも大差は無いのだが、精神的には今の方が楽だ。
以前この街に住んでいたとはいえ、そこまで詳細な情報が入手できる物なのだろうか。
私の問いかけに黒田は一瞬俯くが、口を開いた。
「…最初に気づいたのは、色だ」
「色?」
「事件の最初に配られたチラシに写っていた写真の男の子の髪の色も…銀色だった」
確かに元親は生まれつきの銀髪だった。あれは特徴と言えば特徴だろう。私も自分以外では元親しか知らない。
「後は…お前の表情が、ほとんど変わらんから…何かあったのかと思ってな…後はお前達の行動を見ての推測だ」
そういえば黒田は最初の日に、私に言ったのだった。
『どうしてお前は表情が変わらないんだ』と。
どうしてかは私にもわからない。
変えているつもりなのだ、自分では。
だけどそれは、反映されない。
『まるで人形のようだね』
そう、主治医は言った。
それこそが事件で得た、私の欠陥なのだと言わんばかりに。事実それは、欠陥だった。
喜び。
怒り。
哀しみ。
楽しさ。
感じることは出来る。だけどそれだけだ。それ表をすことは出来ない。
私は、他者から見ると常に無表情だ。
それは、あの事件の後からずっと、変わらない。
「ふむ…お前は思った以上に目が利くようだな…」
「そりゃ褒められてるのか…」
「もちろん」
黒田は溜息を吐くと、ふとこう言った。
「お前はまだ話をすることは出来るが…あっちはそれも難しそうだな」
あっちとは、元親の事だろうか。まぁそれしか無いか。
「元親は…忘れているからな」
事件後の私たちは、それぞれ離れて育った。入院および通院しながら生活していた私は、元親がどうやって生活していたのかは知らない。再会したのは高校入学でクラスメートになったことがきっかけだ。
だけど再会した元親は事件の事を何も覚えていなかった。
なりくんのこと以外は何も。
後で話を聞くと、保護された時点で元親は重度の記憶障害を患っており、誘拐事件に関わる諸々を忘れてしまっていたらしい。事件の間のことも、どういう結末を迎えたのかも。
そして事件後、両親を亡くしていた元親は親戚に預けられたと聞く。治療が必要だという医師の所見を拒否し、今なお治療は受けていない。
事件後の話は、その親戚の人から聞いたことだ。
元親は忘れている。
だけど体は覚えている。
暗闇を拒絶するのはそのためだ。
誘拐されていた間、私たちが長期に渡り押し入れに入れられて生活していたから。押し入れが開くのは食料をもらえるときと、犯人から暴行を加えられる時だけだった。
光が怖かった。
だけど、光が欲しかった。
そして長期に渡る暴行により、元親は左目を失明していた。その影響か平衡感覚を著しく欠いたためか、彼は未だに自転車に乗れない。
また遠近感もないため怪我もしやすい。歩くときに、ふらふらと力なく歩くのもそれが関係している。手すりが無ければ、階段などは到底歩けない。
私はというと、先に言ったとおり記憶障害こそ患わなかったものの感情、情緒の面であまりに大きすぎる後遺症があり、精神科への入院治療を余儀なくされた。
幸いにもその甲斐あってか、一見何事もない日常生活を送れる程度には回復している。最も、あくまで一見であるので根底は治ることなどないだろうと自分では思っているし表情は変わらない。
元親は忘れている。
私は覚えている。
忌まわしい記憶を無意識に忘れることを選択した弊害か、元親の精神が常軌を逸するようになったのも無理は無い話だった。
なりくんといるときだけ、彼は正常に見えるかもしれない。だけどそれは違う。彼の根底は壊れたままで、誰に治せるものでは無い。私にそんな力は無い。
「元親の中で生きている感情は嫉妬だけだ…だから、何とか人間らしさを保っているのかもしれない」
嫉妬。
なりくんが好きで、なりくんに近づく存在に対する嫉妬心が、彼を生かし続けている。
たまに見せる甘えも、暴力的な行動も、その根底にあるのは嫉妬だろう。
「嫉妬…ねぇ」
黒田はそう呟く。
「だが、そう考えるのが一番妥当だろう。言っておくが、多分元親は私が死んでも、悲しみはしない。気に入ったおもちゃが無くなって残念ぐらいには思ってくれるかもしれないがな」
なぜなら彼には哀しむという概念が無い。
人間としての体裁は整っても、その根底が壊れてしまっている人間。
それが長曾我部元親だった。
「…お前さんはそれでいいのか?」
ふと顔を上げると黒田が沈痛な面持ちでこっちをみていた。
「?…何がだ?」
言いづらそうに口ごもる黒田をじっと見つめると彼は観念したように口を開く。
「…ずっと、あちらさんに縛られて…お前さんはそれでいいのか?」
黒田のその目を、私は前にも見たことがあった。
それは悲しみ。
それは哀れみ。
長曾我部元親という、半ば壊れて狂気に満ちた人間に縛られて、お前はそれでいいのかという問いかけ。
保護者にも言われた。彼は彼なりに私を案じている。
元親の祖父母にも言われた。彼の祖父母は壊れた彼を持て余して手放さざるを得なかった。
主治医にも言われた。最も彼は研究対象が増える分には別に構わないと言った。
助手にも言われた。彼は、何も言わないがいつも不安げに私を伺う。
元親は、ちかちゃんは、悪意と両思い。
悪意は彼につきまとい、彼も悪意を拒絶しない。
だから、彼の周囲は常に悪意に満ちている。
その悪意は人を傷つけ、そしてなにより彼自身も知らぬうちに彼自身を傷つけている。だから彼の周囲には人が近寄らない。
だれも自分が傷つきたくはないから。
それは誰にも責められない。
それを知ってなお近づく人間は、よほどの大馬鹿者だ。
そして私は、ただの大馬鹿者なのだ。
黒田の言葉に、私は首を横に振る。
「…誰に強制された訳でも無い。私は望んでここにいる。お前が気にすることは無い」
「だけど…本当にこれでいいのか!?まだ…戻れるんじゃ無いのか…?今ならまだ、ここから出ることもできるんじゃないのか…!?」
黒田は悲痛な面持ちでそう言った。
戻れる?
どこに戻れるというのだろう。
八年前の事件の前にとでも言うのだろうか。
それは無理だ。
起こってしまった事件を、無かったことにすることは、誰にも出来ない。
壊れた元親を、元に戻すことなど出来ない。
そして私の壊れた部分も、元通りにはならない。
私も壊れている。
だから、何が正しいのかもう、わからない。
だけれども、黒田の目を見て私は告げる
。
「私が元親の隣にいたいだけなんだ」
誰に何と言われようとも、私はこれを変えることは無いだろう。それは確かなこと。
不安定でいびつなこの世界で、私が言い切れる唯一つ。
絶望しかなかったあのときに、決めたこと。
お前がお前であるために、私はその名を呼び続けよう。
それは、一方的で身勝手な誓い。
だけどそれは、いびつな私たちの関係には、とてもふさわしいものだった。
私はその場から立つと、元親のがらくた置き場に向かう。そして迷わず銀色の小さな鍵を選ぶ。黒田の所に赴くと、手錠を鷲づかみ。鍵穴に鍵をねじ込んで解錠する。そして直接傷が付かないように巻いていた包帯をほどく。包帯のおかげか、深い傷にもなっておらず、すぐに目立たなくなる程度のものだった。
「お前さんは…」
黒田は呆然とした面持ちで、そう呟いた。
「…ちょうど良い頃合いだ。元親が、お前への興味を失い始めている…今ならお前を解放できる」
そう言って私は手錠を手に持つ。一体これはどこで入手してきたのだろう。かなり重い。
「一晩ここで過ごすか、朝になってから出るかは任せる」
自分の都合で拘束して、自分の都合で解放する。身勝手にもほどがある。これは紛れもない犯罪であることも知っている。正直に言って、黒田が警察に申し出れば自分たちは捕まるということも理解している。
だけど、彼にはそれが出来ない事情があることも知っている。
未だに呆然としている黒田に言う。
「…お前本当は、殺人事件の取材に来たのでは無いのだろう?」
瞬間、黒田の顔が驚愕に満ちあふれたようなきがした。顔が見えないので、雰囲気で判別することしか出来ないが。
「…何故そうだと思った」
いささか強ばった口調で黒田は言う。
「…まず、時期が半端だった。確かに事件の直後は結構なマスコミが来ていたが、数ヶ月も経った今ではほとんど来ない。後は、お前の荷物だ」
荷物。
私にそう言われて黒田が身を強ばらせた。黒田が唯一持っていた黒ずくめの鞄は一度だけ、確認した事がある。そして中を見た。
「…今回の殺人事件の資料は一切無かった…。壊したパソコンの中にあったのかもしれないがな…あったのは全て、八年前の事件に関する資料だった。即ち、お前は今回の殺人事件の取材に来たのでは無い。八年前の事件について調べるためにお前はここに来た。そして偶然にも、事件の被害者に監禁されたというわけだ」
この男が、あの事件について調べたのであれば、私の事も知っていたのだろう。
ざっと見ただけだが、。犯人の名前、犯人の住所、犯人の家族構成…そして被害者である二人の子供のデータといったものが書かれていた。全くもって保護されていない個人情報である。
「…そもそも本当に仕事だったのかも私は知らん。お前が私的に調べたかったのかもしれないが、興味も無い。お前が何も言わんのなら私は誰に対しても何も言わん」
それだけ言って私は立ち上がり、黒田を見下ろす。
穴だらけの交換条件だ。
黒田が事実の一部を伏せて警察に駆け込めば、これは一気に破綻する。
だけれども、こうも思う。
人間として非情になりきれないこの男は、被害者の悲惨なその後を知りすぎてしまったが故に、それを第三者に伝えることは臆するだろう。それを見越した上で伝える自分は狡猾で、なによりずるいと思う。
黒田はゆっくりと立ち上がった。
そして、鞄を手に持つと歩き始める。外へと。
私は何も言わない。
黒田も何も言わない。
ただ、出て行く彼を見送った。
玄関にあった靴を履いて出て行こうとした矢先、黒田が突然体の向きを変えたかと思うと、私の前に立つ。
そうして突然、子供にするように私の頭を撫でた。
止めようかと思ったが、黒田の雰囲気にに哀愁が漂っていたからか、何も言えない。
「…大きくなったな…」
それだけ呟くと、黒田は身を翻して出て行った。残されたのは、私だけだ。
黒田は、私を知っていたのだろうか。元親では無く、私と。幼い私と会っていたのだろうか。覚えてないのだけれども、漠然と、そう思った。
皆、二人の関係を見たり知ったりすると三成を可哀想だという。だけれども本当にそうなのだろうか。私からすると、全てを忘れてしまっている元親のほうが愚かで、とても愛しかった。
嘘だけど。
こうも思う。
この気持ちは、愛でも無い。ましてや恋でも無い。ただの執着なのだとも。
嘘だけれども。
隣にいることに執着し続ける私は既に、壊れている。
いちめんのしたい
いちめんのしたい
ちまみれちかちゃん
ぜんぶあかい
ちかちゃんがわらう にっこりわらう
まわりはみんな うごかない
ほうちょうゆっくり ゆかにおちた
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色々説明
拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)
注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨
ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。
書いている人
みっし
・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。
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うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。ついったのフォローは下 のアイコンから。
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