がんかたうるふ 世界が割れる、音がした 2(三親・パロディ) 忍者ブログ
こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



一話に注意書きがあります。



三親 パロディ
いつも以上に捏造、キャラ崩壊が激しいのですがそれでもよろしければどうぞ

書いた人:みっし





 *****



「ちかちゃん…今からでも遅くないから、もといた所に返してこい」
「えー折角拾ったのに嫌だ」
 リビングで力なく横たわる男を前に、元親に対して諭すが、全くもって聞き入れてもらえない。
 不用意に生き物を拾ってはいけませんと教えるべきだっただろうか。生き物というか、これはもはや人間だ。不用意に人間を拾うべきでは無いと改めて伝えるべきだろうか。
 噛み合わない。
 落ち着け、私。
 自分の尺で合わせて考えるから駄目なのだ。ここは元親の尺をはからなければ意味が無い。
「…では質問を変えよう。…ちかちゃん、この人をどこで、どんな風に見つけたんだ?」
 改めてゆっくりと名を呼びかけると、元親は嬉しそうに笑う。
「それはだなーなりくん。俺は家に帰ろうとしてた」
「うむ、それで?」
「そうしたらー家の近くの、細ーい道路でこの人がぶっ倒れてた」
「うむ…で?」
「声をかけても動かないから拾った」
「…うむ」
 さぁ困った。早速飛躍しすぎて訳がわからない。
「ちかちゃん、改めて聞くがこの人を連れてくるとき、誰かに見られたりはしていないのか」
 私の問いに、元親はうーんと首をひねる。そしてしばし間が開いたと思うと首を横に振る。
「いない」
 殺人鬼が出回っているこの時期、不用意に夕方出歩く馬鹿はそういないらしい。無論、私と元親がどちらに属するかは想像にお任せする。そしてこのマンションには管理人は常駐していないから、なおさらだろう。挙げ句の果てに入居者が少ないときたものだ。
 見られていないのが良かったのか、悪かったのかを判断することは私には出来ない。いつ頃から男が倒れていたのかわからないが、相当な時間意識が戻っていないことになる。面倒だが、生死の無事ぐらい確認しておいた方が良いだろう。死体だったら色々面倒どころの騒ぎでは無い。
 そう考え込んでいる私の眼前に気がつけば、元親の顔が近づいていた。眼帯のせいで、片目だけの青い目がじーっとのぞき込んでいる。
「どうした、ちかちゃん」
「…なりくん、おなかが減った」
 晩飯作る、そう言って元親はふらふらと台所の方へと行く。空腹が勝って、男への関心を薄れさせているらしい。私もそうだが、元親はもっと空腹を我慢できない。学校への鞄が非常食でいっぱいなのはそのためでもある。
 そしてこれは幸いとばかりに私は鞄を置くと改めて黒ずくめの男の体を改め始めた。
 専門の医者では無いが、簡単な切り傷等であれば処置は出来る。無駄に経験は重ねておくものだな、と思いながら手を動かしていく。
 男の体をざっと見た限りでは特に変わった様子はなかった。細かい傷も大きい傷も無い。強いて言うならばだが、頭にでかいたんこぶが出来ていたが、転んで頭でもぶつけたのかもしれない。まぁ、そのままにしておいても問題は無いだろうが、冷やしておいた方が治りは早いだろうか。そう考えて私は冷凍庫から保冷剤を取り出す。本当は冷やした後に暖めた方が良いのだろうが、意識の無い今ではそれすら確認できない。またの機会だな。
 そして男の元に戻り、タオルで巻いてたんこぶを冷やしておく。その一方で男が持っていたとされる黒い鞄も確認させてもらう。盗人では無い。確認だ。パソコンが入っているのかはファイルが一冊入っているだけだった。ある意味興味深い内容だったが、まぁこの場で出すには相応しくないだろう。そう思った私は素知らぬ顔で鞄を閉めた。そして再び台所へ赴く。

 元親は台所に向かってなにやら調理を行っている。食べられるものがでてきたらいいなと思いながら、私は先程気がついた事を確認するべく、ちかちゃんに声をかける。
「ちかちゃん、一ついいか」
「うん?なんだ?なりくん」
 調理中にも関わらずくるっと私の方を向き、元親は相変わらずどこかぼんやりした表情を見せる。
「あの人の手足を手錠で拘束しているのは何でだ?」
「え?だって拾ったのに逃げられたら困るだろう」
 何を今更、と言わんばかりに元親は言うが、それは当たり前の事では無い。最も、元親の安定性に欠ける思考の中ではそれが正しいのだろうが。下手に説得しようとしても今は聞いてもらえないだろう。
「…そうか」
「うん、そうなんだ」
 そう言って元親は楽しそうに笑うから、それ以上は何も言わなかった。



「晩飯だぜー」
 リビングに寝かせていた大男を食事の段になり「じゃまかも」と言い放った元親は、ふと男をリビングの隣の和室に引きずっていった。ずるずると遠慮無く、かつ思い切り。あの状況でも何故あの男は起きないのだろうか。しかし呼吸も脈拍も刻んでいたから寝ているだけだろう。多分。
 
 こうして私と元親の夕食の時間が始まる。
「今日はー、塩焼きそばだー」
 目の前にある皿には白い麺ともやしとネギと、シーフードミックスが入っている。まごう事なき海鮮塩焼きそばだ。
「…インスタントラーメンで塩焼きそばとは逆に手がかかっているような…」
 先程、台所を見たとき右手にハサミを持って格闘する彼を確認し、かつその後は塩味のインスタントラーメンの袋が捨てられていたので間違いないだろう。
 しかしどこでそんなレシピを見てきたのだろうか。
「細かいことは気にするなー」
 はい、と元親は私に向かって箸を差し出す。元親も同じように自分の箸を手に取ると両手をあわせて「いただきます」と言った後で食べ始める。私も少々遅れて、両手を合わせると「いただきます」と言い食べ始める。
 少々しょっぱいかもしれないが、十分許容範囲である。半インスタント万歳。
「なりくんうまい?」
「うむ、美味い」
 するとまた元親はにへらっと笑う。
「そっかぁ、じゃあこれからは焼きそばにするな」
「美味しくてよく出来たのは偉いし、なにより…だがほどほどにしてくれ」
 褒められたのが嬉しいからと言って週に数回も食べたいものでは無い。むしろ私は米と甘いものの方が好きだ。あの医者からは将来的に糖尿病に気をつけなさい、と言われることがあっても私は米が好きだ。
 そんなことを考えていると、もやしとネギを選り分けて残していいる、元親に気がつく。
「ちかちゃん、野菜も食べろ」
 だが、元親は私の声かけが嫌だったのか瞬間的に顔をしかめる。
「えー…だって好きじゃねぇ」
「嫌いなら、なんでわざわざ入れたんだ?」
「それはな、なりくん。スーパーにあった、この紙にそう書いてあったから、全部入れたんだ!」
  えへんと胸をはる、ちかちゃん。それは確かにちかちゃんであれば頑張ったと評されるだろう。うむ。しかし好き嫌いはいただけない。私はちかちゃんの母親では無いが、これ以上不健全な発育をしていくのを見過ごすわけにはいかない。
「うむ…ではこうしよう。焼きそばの野菜を全て食べたら明日の弁当は卵焼きを増量する」
 私の取引に対し、ちかちゃんは「うーん…」と眉根を寄せて考え込む。
 元親は卵焼きが好きだ。
 人の弁当箱に入っているのを盗み食いするぐらい大好きだ。何でそんなに好きなのか尋ねたら「なりくんが、一番最初に作ってくれたから!」と言っていた。
 どうでもいいことかもしれないが、私はだしを効かせただし巻きも、砂糖を入れた卵焼きも、どちらも別物として大好きだ。
 そして、うんうんうなっていたらしい元親はようやく決めたらしい。
「食べたら増量な!」
 そうそう言って、元親に対して頷き、それを見ると安心したかのように、手をつけなかった野菜を食べ始めた。
 そういう時は本当に可愛いと思えるのだが、そう思いながら私も残りの焼きそばに手をつけた。
 


 夕食を終えた私たちは、改めてあの大男の処遇を巡って話をしていた。
「…改めて言うが、もといた所に戻してきたら良いのではないか、ちかちゃん」
「えー、だっててなりくん、落ちてたんだから拾っていいんじゃね?」
 元親、人は落ちているものではない。それは多分、転んでいただけだよと言っても彼は聞かない。うむ、これぞ平行線。
「おちてるものは、拾っていいんだろ?」
 それは盗人の判断だぞ。
 普通は警察に持って行くか、落とし主に返すべき物です。
 そして、元親の言うそれは落ちてる者なのか、落ちてる物なのかの判断が付きづらい。
 さてどうしようと思ったその時、ふと目の前のちかちゃんの表情があまり良くないものになっていることに気がつく。強いて言うのであれば不安定というか、爆発直前の爆弾を相手にしているような、雰囲気。

「だってあのひと、そう言った」
 表情を曇らせた元親がにやりと口元だけで弧を描くような笑みを浮かべる。無気力な印象の中、目だけが妙に力を持った輝きを放っている。
 ああ、これは危ない。
 実に良くない傾向だ。
 そもそも、元親が自ら地雷を踏んだようなものだから私にはどうしようもないのだが、どうにかするしか無い。
 とりあえず宥めようか、そう思ったときだった。

「…なんじゃこりゃああああああああ!?」

 リビング隣の和室から、ようやく目覚めたらしい大男が放ったらしい叫び声が聞こえてくる。
 元親の意識もそちらに向いたことで、先程のように緊張感溢れた雰囲気では無かった。
 ああ、ありがとう、大男。とりあえずはあなたのお陰で今一瞬は救われた。
「…目ぇ覚めたのか…?」
 先程の鬼気迫る表情とは裏腹に、ぽやーっとした雰囲気をたたえて元親が首をひねる。
「そうだろうな…一度様子を見に行くか…」
「おお」
 私のつぶやきに反応して、元親はすくっと床から立ち上がる。私もそれに反応する形で彼に追随し、和室へと足を踏み入れた。



「…本当になんじゃこりゃあああ!!」
 黒ずくめの大男は叫んでいた。
 そりゃあ目覚めて拘束されてたら大体そうなるだろう。しかし残念ながら、このマンションはプライバシーの配慮とかで、どの部屋も完全防音なのだ。だから、男の声はどこにも届かないのだ。まぁ、それを知っているわけもないのだろう。
 ここはそういう家だ。

 元親は心なしかわくわくした様子で男に近寄る。そして、しゃがみ込むと、芋虫のようにのたうつ男に向かって、無邪気に伝える。
「えーと、道に落ちてたアンタを俺が拾いましたー」
 脳天気な物言いに見えない男の表情に怯えが走ったのを見た気がした。それに一切気がつかないちかちゃんは続ける。
「なので俺が拾ったから俺のもんー俺のもんならー」
 そうしてそう言うなり、男の上半身をがっしりつかむと、おののく男に知らぬ顔をしたまま、和室の端にある押し入れのふすまを開けると、その下段に、そしてなにより無造作に男の体を突っ込んだ。
「…拾ったら、押し入れにいれていいんだよな」
 だってそういうもんだろ?
 
 そうやって、けたけたと笑う元親をその時は止めることが出来なかった。
 誰だって、殺気だった野良犬の前に身を差し出したいと思うだろうか。まぁ、そういうことだ。



 男を押し入れに突っ込むと、元親は風呂に入ると言ってふらふらと歩いて行ってしまう。そういえば夕食中に風呂の準備は済ませていたんだったか。しかしまるで男そのものへの興味すら無くしたかのような勢いだ。そう断言することは出来ないが。
 元親の風呂は存外に長いので、今のうちかと思い押し入れに突っ込まれた男の様子を見る。
「あ…すまん。大丈夫か?」
「…大丈夫な訳あるか!?なんだあの男!?」
 そりゃまぁ銀髪の大男がにへらっと笑って自分を引きずったら、とても恐ろしいな。謝罪も兼ねて自己紹介しておこうと思った私は押し入れから男を引っ張り出し、更に声をかける。
「先程はすまなかった。あの男の名は元親。私の名前は、三成。あの男とは…恋人…か?」
 私の言葉に男はぽかーんと惚けたような様子を見せるが、すぐに我を取り戻す。
「…なんで小生に聞く?本人達が把握すべきもんだろ!?そういうのは!!」
 突っ込みを聞くに意外に真面目な人間らしい。このご時世、生きていくのは大変そうだな、と思いながら彼の問いかけに答える。
「それは確かにそうだな」
 だが元親に聞いたところで『ちかちゃんはなりくんの、なりくんはちかちゃんのー』という返答が返ってくるだけなので、明確な返事は期待できない。恋人候補ぐらいの扱いでいいだろうか。
 嘘だが。

「なぁ…あんたはこれを外しちゃくれないのかい?」
 そう言いながら男は未だに拘束されたままの両手を掲げる。
「…無理だな」
 男の希望を打ち砕くようで申し訳ないがそれはできない。
 少なくとも、元親がこの男にまだ興味を持っている今の時点では。
「下手にお前を逃がそうとしたところで、私もお前も共倒れだ。…もう少し待て。機を見なければ、何も出来ん」
 私の答えに、男は苦々しい声音で言った。
「なんでこんなことになっちまったんだか…」
 それは、私も同じだ。

 男の名前は黒田。
 職業はジャーナリスト。以前はこの街に住んでいたことがある。今回この街で起こった連続殺人事件の取材のためにこの街を訪れた所、路地で何かにすっころんで昏倒。そこを黒田に拾われたということらしい。
「頭部のでっかいたんこぶ以外は目立った外傷は無い…なんだお前、睡眠不足だったのか?」
 私の問いに黒田は頷く。
「…徹夜明けでな、そのままこの街に来たところこのざまだ」
 寝不足ですっころんで昏倒して、そのまま寝ていたと言うことらしい。肝が据わっているというか、ちかちゃんに拾われるという時点で、悲しいぐらいに運が無いと言うべきか。うむ。
「まぁ…連続殺人犯に襲われなかっただけ、悪運は強いのかもな」
 ため息交じりに黒田は言った。
 その後も彼の話を聞くに、ジャーナリストとしての腕は悪くないらしいが、どうにも運が良くないらしく、上司からはいびられているらしい。まぁ未解決連続殺人の調査として、未だに犯人がうろついているんじゃ無いかという街に単身で送られるあたり本当に運が無いんだろうな、と思いながら頷いている。
 拘束したままでも食べられる何かをということで今日買ってきた菓子パンと牛乳を渡す。男は怪訝な顔をしたが空腹には勝てなかったのか、それに口をつけた。それを見計らって声をかける。
「ジャーナリストであれば、数日以内に戻らなければならんのではないのか?」
 私の問いかけに黒田は首を横に振る。
「…手がかりつかむまで、帰ってくるなっていうお達しでね。何か事件が起こってくれるか、手がかりでもつかまえないと帰れないのさ」
 社会人というのは思った以上に大変らしい。私には無理かもしれないが、元親も無理だ。まず間違いなくもめ事を起こして首になるのが目に見えている。
「お前の事情はわかった…だが、お前が五体満足で家に帰りたいのであれば、いくつかの事柄を守ってほしい。そうすれば、家に帰ることが出来るはずだ」
 私の問いかけに対し、黒田は胡乱げな顔を見せる。そりゃあ自分を連れてきた男の共犯みたいな男の言うことを信じる事は難しいだろう。
「…あんたを信じろという、その根拠は?」
 そうきたか。確かに、いささか信じがたいことだろうからな。
「ない。だが私がいなければ、お前は正直どうなっていたかわからんぞ」
「…………」
 黒田は無言で考え込んでいる。
 私でも元親を御しているという自信はない。猫の額ほども無い。ただ、彼がこう言えば、こう言った方が良いかという経験を皆より積んでいるからに過ぎない。
 だが、私を介して元親と関わることと、元親のみとかかわることのどちらが負担にならないかというと恐らくは前者だろう。

 元親は、わからないから。
 最も私も、わかってはいないのだけれども。
 
 そうして、黒田は観念したかのように頷いた。
「わかったよ…」
 訳のわからない二人の子供に翻弄され、やや疲れた感のある黒田は私に問いかける。
「…で?小生は一体何を守ったらいいんだ?」
 
私はゆっくりと頷くと、告げる。
「一つ、ちかちゃん…いや、元親のやることは決して咎めぬ事
二つ、彼の身体的特徴…特に左目の眼帯には何も触れぬ事
三つ、私と元親の関係に触れぬ事
…これさえ守れば、彼を激することは無い。興味さえ無くなれば、無事にお前を家に帰せる」
 ひどく身勝手な事を言っている自覚はある。無関係な人間を巻き込んでしまって申し訳ないという気持ちもわずかにはある。
 だけどそれ以上に、元親に穏やかに過ごしてほしいという気持ちの方が強い。彼の願う、平穏な日常。
 嘘だけども。



 私の言葉に、黒田は静かに頷いた。
「…詳しいことはわからんが、深入りするな、ってことかい」
「…今は、それしか言えん」
 そう、それしか言えない。下手に知られて突っ込まれても迷惑だし、私はそれ以上伝えなかった。
「もし小生が、この家を出て、警察に駆け込んだとしたら?」
「うむ。そうはさせないように弱みでも握らせてもらう」
 率直に伝えた私の言葉に、黒田は驚き、そして慌てふためいた。
「お前は外道か!それが人間のやることか!」
 ぎゃーぎゃー騒いでうるさいが、いくらなんでもそろそろ元親が風呂から上がりそうなことに気がついた私は改めて黒田に伝える。
「…もうすぐ上がってくる。手短に説明するから少し待て。…基本的に元親は朝も遅く、寝るのも早い。寝てしまえば基本的にお前の事も気にしないだろうから。比較的自由に過ごせ。風呂やトイレも使用して構わん…この部屋はつかっていないからな…。昼間は、家から出ずに、元親に気づかれない範囲であれば好きに過ごせ。食事は私が作る」 
 そういえば、リビングにあった鞄はこの男のものだったのだろうか。そう思って私は鞄を和室に運び入れる。
「…くれぐれも…一人で逃げようと思うな。今の段階ではろくな結末が待っていないぞ」
 そうなったら、さすがの私も止められる自信が無い。
 
 黒田は改めて、首を縦に振る。

 それを見届けて部屋を立ち去ろうとした私の背に、黒田から声がかけられる。

「なぁ…お前さんは…なんで××が変わらないんだ…」

 それは私××××××××だ。

 それ以上、黒田には何も言わず、私は部屋を立ち去った。脱衣場からは脳天気に鼻歌を歌う元親の声が聞こえてくる。そういえば、彼は着替えを持って行ったのだろうか。一応確認するかと思いながら寝室へ赴く。そうして思う。

 どうやら私も、悪意には恵まれているようだ、と。







 それは、とてもこわかった



 ひかりがさしこむこと



 でもおなかがすいた



 おなかがすいた



 となりのちかちゃんはねむっている



 さいきん、ちかちゃんはことばがすくなくなった



 だけどすききらいして、きらいなあじをぼくにおしつけてくる



 だからわたしは、わたしのすきなあじをちかちゃんにあげて、ちかちゃんのきらいなあじをわたしがたべる



 そうしたら、ちかちゃんはそれがすきなあじだとかんちがいした



 なりくんは、これがすきでしょ、と



 それはちがう



 わたしがすきなのは、そのあまいやつだ



 おなかがすいた



 すきなあじをたべたら、すこしはおなかがいっぱいになるのかな



 ああ、おなかがすいた






PR
[551] [549] [548] [547] [546] [545] [544] [543] [542] [541] [540]
色々説明






拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)


注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨


ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。


書いている人


みっし

・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。



うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。

ついったのフォローは下 のアイコンから。




ばさら垢できました
こんな二人で、ここを更新しております。

ツイッターは基本鍵をかけていますが、フォロー申請してくださったらフォローさせていただきます。
カウンター
忍者ブログ / [PR]
/ Template by Z.Zone