がんかたうるふ Hermony Loop 日曜日 早朝 忍者ブログ
こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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書き終わりました、あと1回で終了。
多分R-12くらいです。






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「Hermony Loop」 日曜日 早朝
















目を開いた時に最初に見た物は、窓から絶え間なく降り注いでくる優しい光だった。


「…………ぁ…………おはよう、ルキーノ………」
「寝ぼけるのもいい加減にしろ。お前、ここがどこでどうなってたのか覚えてるのか?」
「ここがどこ……?」
眼鏡を外しているので視界がぼやけたままだが、自分がベッドに寝転がって綺麗な天井を見ていることくらいはわかる。それと自分の髪をルキーノの優しい指が梳き続けていることも。
ここがどこと言われても、ルキーノのベッドの上に決まっているだろうと思いながら体を起こした瞬間、いくつもの違和感がベルナルドの首を傾げさせた。ルキーノの家にしてはベッドが硬すぎるし、そもそもルキーノの寝室の窓はこんなにベッドから近くない。
ジャケットだけは脱がされていたので、起き上がるのは存外に楽だった。
「俺の眼鏡は……どこにいった?」
「こっちだ。ちょいと歪んだが、かけれなくはないだろうよ」
「確かに、ちょっとかけづらいな……」
ルキーノにかけてもらった眼鏡で、まずは彼をじっくりと観察する。
朝日を浴びた赤毛はルビーよりも鮮やかにきらめいており、繊細な作りなのに男らしい顔立ちは、いつ見ても純粋に美しかった。
彼の片側の頬にくっきりと痣が刻み込まれてさえいなければ。
「お前……その顔……ああ、ジュリオに殴られたんだったな」
「ようやく思い出したか。あれから何しても起きなかったんでな、このまま起きないかと思ったぜ」
「心配かけたな……で、俺は何がどうなってどうしたんだ? あの瞬間から、記憶が完全に抜け落ちてる」
「覚えてなかったことに感謝しておけ、あのまま死んじまうよりはずっといいさ……」
あの時ベッドサイドのランプの紐を引き、世界は完全な暗闇に包まれた。
星と月の光が少しだけあったような気もしたが、そこから何があったのかをベルナルドは全く覚えていなかった。自ら断酒台に上り、ギロチンの紐を自ら引いたようなものだ。何も覚えていない程度で済んだのは、幸運以外の何物でもないだろう。

ルキーノの気持ちを変えるには、それこそ自らを殺す覚悟を見せなければいけない。

それがベルナルドが達した結論だった。
彼は彼なりの決意を持って、軟禁されることを選んでいる。この状況で譲歩しなければ確実に暗い結果が待ち受けているというのにルキーノは何故そうまでして己の希望を通そうとするのか。
命をかけてもいいと思えるからだ。
だからこそ誰がなんと言おうとも、拒否し続けた。それならばベルナルドはそれを越える覚悟を見せてやらなければいけない。恐怖と悪夢の先、自らの心と体を切り刻んででもルキーノに見せる必要があった。
多分ルキーノが一番見たがっていた、自分の脆く弱い部分を。
「水……飲むか?」
「いや、いい」
いつの間にかルキーノの体が自分の体を支えていた。
背は彼の胸に寄りかかり、肩に置かれた手は横に倒れてしまわぬようにベルナルドの体をそっと支えている。
どんな時でも、彼のぬくもりは心地よく染み渡っていく。
「顧問に……何て言えばいいんだろうな……俺は何の説得もしませんでした、ついでに醜態を見せてきました、そう言って謝らなければならない」
「お前は自分のやるべき事をちゃんとやった、そうだろ?」
「俺がこれが一番いいと思ったことをしただけだ……周囲から見れば愚策なのはわかってる」
「…………爺さんからの伝言だ。疲れてるようだからもう少し寝ておけ、オヤジは昼過ぎに戻ってくるから、ルキーノと一緒に何を話すかちゃんと考えておけ、だとよ」
ルキーノに伝えられた伝言の意味が、最初はわからなかった。
ボスが戻ってくる時間はわかったのだが、何故ルキーノと一緒に話す内容を考えなければいけないのか。それ以上にルキーノは何故こんなに、穏やかな声と熱で自分を包み込んでくれているのだろう。
どう聞いていいかわからず首を後ろに向け、ルキーノの顔を見ようとすると伸びてきたもう片方の手がベルナルドの顔を押しとどめた。意味がわからず抗議の声をあげようとすると、ぞくりとするような暑さを帯びたルキーノの声が耳朶を打った。
耳元に、濡れた息の感触。
「爺さんには話をしてきた、お前が一緒なら話をしてもいいとな」
「俺……と? 護衛はいらないのか?」
「お前とオヤジの二人なら、俺が暴れ出しても押さえられるはずだから、だとよ。最後の最後で爺さんも譲歩してくれたわけだ」
「俺が寝ている間に随分話が進んだんだな」
「お前ばかりに苦労はさせられないだろう………修羅場になるとは思うが、お前はただ座ってくれりゃいいさ」
「ちょっと待て、お前は何を話すつもりだ!」
さあな、と笑って誤魔化したルキーノの息が耳をくすぐっていく。思わず肩を震わせると、頬から首筋へ移動し始めていた手が今度は耳をいじりだした。
「ルキーノ……状況が落ち着いたら今度は悪戯か?」
「馬鹿言え、これは感謝の気持ちってやつだ、それと愛情もか」
「お前の愛情は俺に朝寝もさせてくれないわけだ」
「十分寝ただろうが。それに今なら大丈夫な気もするんでな」
「大丈夫って、なにがだ?」
半ばルキーノに抱きすくめられ、後ろから伸びてくる手に翻弄される状況。身をよじり、本気ではないにしても逃げようともがいていると、体に生まれ始めていた熱を一気に打ち消してしまうような真剣な声。
「けじめがつけたかった。お前に対しても、あいつら……シャーリーンとアリーチェに対しても。いつまでたってもどっちつかずの宙ぶらりんの俺がお前に何をしてやれる?」
「俺はお前に何かを求めた事なんてなかったつもりだが」
「気持ちの問題だ……クリスマスのことを覚えてるか?」
「ああ、お前がフランベだったな。それからイヴァンがパイ生地を台無しにされて、後からジャンとジュリオに復讐したらしいが……」
「茶化すなよ、俺は真面目に話してるんだ。あの時ジュリオは、自分に決着をつけたわけだが、俺は……何も終わらせてなかった」
心の奥底に妻と娘を残したまま、ベルナルドと付き合っていくわけにはいかない。そしてその重みをベルナルドに背負わせることはもっとさせられない。
それはルキーノという男が決めた一つの決断。
妻と娘の件に決着をつけ、改めてベルナルドと向き合いたいと決めて、彼は動き始めた。誰にも己の決意を伝えることなく、もし失敗した時には一人で沈むことを選び。
「そうして、失敗したわけだ。お前にだけは、死んでも言うつもりはなかったんだがな……」
「子供じゃないんだ、あまり無駄な意地を張らないでくれ。それに俺はお前に彼女たちのことを忘れろ何て言った覚えはないぞ。彼女たちと共に過ごしてきたからこそ、今のお前があるんだろう?」
「お前ならそう言うってわかってたから、余計に言いたくなかったんだ。言えばおいて行かれる気がしたっていうのは言い過ぎかもしれんが、お前はいつも俺の前を歩いて俺に隙を見せないからな。俺の問題だ、お前の手を借りずに終わらせたかった」
多分今のルキーノは、子供のようにふてくされた顔をしているのだろう。
耳たぶをいじる指にたまに無駄に力がこもり、それに気がついて慌てて力を抜く。その繰り返しに思わず笑いがこみ上げてしまう。
「だから茶化すなと言ってるだろうが」
「茶化してなんかいないさ、お前は可愛いなと思っただけだ」
「可愛いと思ってるなら、ご褒美をもらおうか……優しいお兄さんに」
「優しいお兄さんは今疲れてるんだが。ついでに言えば、昼になったらボスが帰って……」
「心配すんな、昼までには終わらせるから」
「ひ、昼まで!?」
ルキーノの手が首にまとわりついているだけになっていたネクタイをほどき、宙へと放り投げた。そしてシャツのボタンを外し始めた指を押さえ込みながら、ベルナルドは慌てて周囲を見回しながら時計を探した。

まだ4時半。

この男、まさかギリギリまで盛るつもりじゃないだろうなと心配になるが。
「心配すんな、優しくしてやるから」
そう頬にキスを贈られながら言われてしまえば。
「………せいぜいお手柔らかに頼むぞ。それから、顧問にばれないようにな」
「ご命令の通りに、筆頭幹部殿」
「名前を呼べ、今の俺は筆頭幹部じゃないからな」
首を傾けて頬に触れる唇を己の唇へと誘導すると、頬にルキーノの髪が触れてくる。
どういう形に転がるかはわからないが、とりあえず自分も彼も首をつなぐことが出来た。その事実に感謝しながら、自らの手でルキーノの顎を引き寄せ、更に深く彼の唇を受け入れることにした。
自分の役職ではなく名前を、息を継ぐ合間にルキーノが呼んでくれることに満足しながら。









「………ちょ、ちょっと待ったっ! そんな……一気に入るわけ……が……」
「ゆっくり息吐いてるだけでいい、後は俺が動くから」
「それが嫌だ……から……………自分で……してるんだろうが………」
汗と先程自分が吐き出した精液で濡れたルキーノの体は、支えにするには心許なかった。
彼のどちらかと言えば色黒の程よく張り詰めた筋肉が白い粘液に汚されている様子は、与えられた快楽と併せて背筋をぞくぞくと震わせてくれたが。
「ぬるぬるして……気持ち……悪い………」
彼の腹に置いた手だけを支えにしている今の状況では、自分の指が己の吐き出した物に汚されていってしまう。
口から漏れ出る声を最小限に押さえ込みながら、ルキーノの上にまたがった己の体を立て直そうとするが、どうも上手くいかないというか。好きなように動きたいと主張するルキーノをなんとか押さえ込んで、このポジションを得たのだ。
再度ルキーノに主導権を握らせるわけにはいかない。
彼の体の一部を半ば体に収めながら、何故こんな計算をしているのやら。時計をちらちらと横目で見ながら、後何時間こうしていることができるのか、それを考えているとルキーノの指が足の間に伸びてきた。
てっきり一番敏感な場所を捕まれるのかと思い、粘液で濡れ光る手で彼を押しとどめようとすると、手は意外なところへと進んでいく。
「お前にしては、随分消極的な手助けだな」
「消極的? それはどうかな?」
「何を言ってるんだか…………っっ! ちょっ……それは……っ」
「だから言ったろ? どこか消極的だ、ってな」
汗でずり落ちてくる眼鏡をこの手で直すわけにもいかず、顔を上げて何とか元の位置に戻そうとすると、ルキーノの足の付け根をつかんでいた手が一気に足に食い込んできた。
瞬間、全身が引きつるような痛みに近い痛みが全身を走り、ベルナルドの体は勝手に飲み込んでいた肉塊を淫らな音を立てて吐き出し始めていた。ルキーノにまたがっている足が勝手に体を持ち上げ、たとえようもない開放感とルキーノが内側から去っていく事への寂しさを刻み込んでくる。
精神で律することの出来ない反射的な動きを、ルキーノは完全に計算し尽くしていたのだろう。朝日に顔の痣を晒しながら、にやついた笑顔をこちらへと向けてくる。
「ここは男も女も弱いんだよ……知ってたか?」
「知ってたら触らせるかっ」
「一つお勉強になって良かったな。また最初からやり直しだ……お手伝いしてやろうか?」
「断固、断る」
ようやく半分程挿れることができたというのに、ルキーノの悪戯でまたやり直しになってしまった。
この種馬は自分の問題にけりをつけるまでは最後までしないと勝手に決めていたらしいが、そのかわり散々ベルナルドの体を将来のために開発していたらしく。間近で見ても遠くで見ても気が遠くなりそうな大きさのそれを、多少苦しいにしてもベルナルドの体は受け入れることが出来ていた。
ジャンが腰が抜けて立てなくなると言った意味も、身をもって理解しているが。
「………んっ…………ほら………これで元通りだ………」
「素直に俺にやらせろって。可愛くない奴だな、お前は」
「可愛くなくて結構、俺は………いつまでたっても…………可愛くなんてなれないさ………」

だが、それでもいいんだろう?

腰に力を入れ、最後まで腰を沈め。
体を倒して彼の唇をもらおうとしたが、どうもそれが上手くいかない。
「あ、あれ? ちょっと……待ってくれ………お前のが………最後まで…………」
「最初から全部入るわけがないに決まってるだろうが。あんまり焦るな、少し落ち着け」
「俺は……落ち着いてる………ただ……」
「ただ?」
「これじゃあ、お前の顔が遠い………」
手伝うなと言ったのに、ルキーノの手は変わらずベルナルドの足の周辺を彷徨っていた。
手伝うつもりではなく、ベルナルドが自分の体のことを考えずに挿入しようとするのを止める為。この男のさりげない気遣いには感心させられるが、にやつく唇が時折強く噛みしめられることも、額に浮く汗が目尻の横から流れ落ちるまでに成長していることも、ベルナルドはちゃんとわかっていた。
この意地っ張りな年下の伊達男も、ちゃんと感じてくれているのだ。
「なあ……ルキーノ……」
「なんだ?」
「こうしているのは、気持ちが……いいな」
勿論ベルナルドだってしっかりと感じている。
体の内側からえぐられ、こすり上げられ、そして突き上げられる。濡れた肉を内側に招き入れ、それに己の体を委ねるというのは、相手に従属する喜びに通じるような気がする。

この相手のためなら自分はここまでしてやることが出来る。
彼のどんな部分だって受け入れたい。

相手を歓ばせることが、自分の精神的な快楽へと繋がる。
勿論薄い肉どうしをこすり合わせる快感だってちゃんと享受してはいるのだが、愛する存在を受け入れる精神的な歓びに勝てるわけがない。
ルキーノの性器の先端、一番太い部分をなんとか更に奥へと導こうと腰の角度を変えながらもがいていると、ルキーノの手が足から離れていった。
何をするつもりだと思い、彼の様子を観察していると。
「よっと」
という声と共に、上半身だけを器用に起こしてきた。
腰をベルナルドに預けているので完全に起き上がることは出来ないし、片腕は今の不安定な体勢を支えるためにシーツに置かれていた。
そしてもう片方の腕で、ベルナルドをかき抱く。
「ルキーノ、お前、腰!」
「ちゃんとした言葉でしゃべれよ、それと落ち着け」
ようやく近づいてきた顔。
額をコツンと触れ合わせ、それから互いを確認するために軽く唇を触れ合わせて。さんさんと降り注ぐ朝日の下でこういうことをしている罪悪感がないわけではないが、背をゆるりと撫でていく手の温かさと、触れる唇の甘さはそんな思いを吹き飛ばしてしまう。
自らが作り出した暗闇の中で何を言ったのかは覚えていない。
きっとルキーノにしがみつき、散々暴れたり悲鳴を上げ続けたのだろう。まるで子供に相対するかのように優しいルキーノの手は、それをなんとなく伝えてきた。
だが彼に今は聞かない。
覚えていないならその方がいい、そう言ってくれたルキーノの気遣いを無駄にしてしまうことになってしまう。もう少し時が過ぎて、あの時は大変だったと二人で笑いあえるようになった時、改めて彼に聞くことにしよう。
「ベルナルド……こういうことを改めて言うのも…………おかしな話だがな」
「どうした? やっぱり年上の男を抱くのは嫌だったか?」
「違う! どうしてお前はそう悲観的な方向に話を向けようとするんだ?」
「ついさっきまで俺を悲観的にしてくれていた男が何を言う。それで、何を言いたいんだ?」
背を撫でていた手が、首筋に触れてから顎へと移動した。
何をされるのかと一瞬だけ身構えたが、その手は余計な悪戯をすることなく、ベルナルドの顔の向きを少しだけ変える。
そう、ルキーノの目を見るための方向へ。
「こういう状況で言うのもなんだがな………お前の一生、俺に預けてくれるか」
「確かに、こういう状況ではあるな。だが言いたかったんだろ、今この場所で」
「ああ」
きっぱりと短く断言した愛しい男、彼に答えるのは二度目になるだろうか。
一度目はジュリオの裁判会議の最中、そして二度目はルキーノが裁判会議にかけられるはずだった状況の中で。つくづく自分とルキーノはトラブルに巻き込まれやすいと思うが、それが自分たちのあり方なのだろう。
多分これからもずっと続く、トラブルだらけの道。
それでも死ぬまでずっと彼と一緒にいられるのなら、それだって楽しめるはず。
「お前にプロポーズされたのは二度目だな……覚えてるか?」
「俺がいつお前にプロポーズしたって?」
「俺のモノになれと俺に言ったのは、どこの誰だったかな?」
「あれは交際の申し込みだ」
そんなこともわからなかったのかと、ルキーノは唇をとがらせる。
通じ合っているつもりでも微妙なところで気持ちはずれていて。近づいたと思っても、決して完全に重なることはない。だがその微妙な意思の不協和音が、存外に心地よい音を作り出すことを、今なら理解することが出来る。
これから何度も二人の音はずれていくだろうけど、その度にこの時のことを思い出すだろう。


二人の音が、綺麗なハーモニーを奏でていた瞬間を。


真剣な眼差しでベルナルドの返答を待つ男の顔に残る痣に触れてやりながら、何とかいい返答をひねり出そうとする。
「じゃあ喜んで、はもう言えないな……なんて言えばいい?」
「俺に聞くな。お前の脳みそなら、いい答えを思いつくだろう」
「そうだな……じゃあこう言わせてもらうか」
的確な答えではないかもしれないけど、今の自分たちにはきっと似合いの言葉。
「死が二人を分かつとも、っていうのでどうだ?」
「死んでも離さないって事か……そりゃいいな」
「当然お前にも守ってもらうがな。死んでからやっぱり嫁と子供の方がいいなんて言ったら、お前のことをどうするか……覚えておけ」
汗に濡れた頬をわざとルキーノの顔に擦りつけ、耳元でそう囁いててやる。
それを受け入れながら、こちらをじーっと見ていたルキーノだったが。何かを思いついたのか顔をぱあっと輝かせてから、ベルナルドの腰に手を回した。
何度か撫で回したように動かし、そして探していた場所を見つけ出したのかそこを強めに掴むと、
「プロポーズが終わったところで、もう少し楽しむか」
そう言いながら、腰に添えた手を一気に動かし始めた。
「………こ、こらっ! 急に………ぁ………うご…………っ」
漏れてしまいそうになる甘い声を口を閉じることで封じると、ルキーノの背を叩く事で抗議するが、当然言うことを聞くわけがない。片腕は体を支えるために後ろに回したままだというのに、よくここまで自分とほぼ同じ体格の男をいいように出来るものだ。
ルキーノ自身が抜けそうになるまで一気に上に持ち上げられたかと思うと、今度はベルナルドの自重に任せるかのようにゆるりと腰を落としていく。
「…………んっ……………………………ふ………ぅ……」
「上に乗ってくれりゃ、それなりのやり方があるんだよ。後学のために覚えておけよ……」
「そんな後学………いるか…………あぁっ!」
ひときわ高く突き上げられながら、腰を前方に押されルキーノの腹にベルナルドの性器が擦りつけられた。後ろからのじわじわと責め立ててくる快感と、前の直接的な快感が合わさってしまったら、もうベルナルドには逆らう術がない。
自らルキーノの腰を持ち、できる限りルキーノに体を近づけて快楽をむさぼり続ける。突き上げているルキーノも最初は余裕のある口ぶりだったが、徐々に快楽を追う方に意識が向けられ始めているようだ。
ベルナルドを気遣う余裕もなく、腰を強く掴んで無理矢理揺さぶりをかけてくる。
「………ルキーノ…………ぁ………き…つ…………」
「俺もきついんだ……もう少し我慢……してくれ……」
「あ、あぁぁぁぁぁぁ!!」
内側で暴れるルキーノが、根本から膨れあがっていく。
耐えられなくなったのか、ベルナルドを動かすだけでなく不自由な体勢でルキーノが腰を使い出す。二つになった波に翻弄されながら、最早声をこらえることすらできなくなったベルナルドはひときわ大きな声を上げ、ルキーノの腹に再度精を放った。
それから少し遅れ、体の奥底に熱くぬめった物がぶちまけられる。
「………………っ………気持ち……悪い……」
「気持ち悪いとお前はよがるわけか」
「うるさい」
荒い息を整えながら何とかそれだけ返し、ルキーノに向かった体の全体重をかけて倒れ込む。さすがのルキーノもこの状態でベルナルドの体重を支えきれなかったのか、二人揃って優しい色合いのシーツに沈むことになったのだが。
体勢の変化で体からルキーノの性器と放った精が同時に抜けていくのを感じ、この状況のまずさにようやく気がついた。
「ルキーノ! さっさと片付けるぞ!」
「なんでだよ、まだオヤジが帰ってくるまで時間があるだろ?」
「お前はこの状況をカヴァッリ顧問に見られたいか? あの人のことだ、きっともう少ししたら俺たちの様子を見に来るぞ」
「…………………………」
「このベッドを見たら、カヴァッリ顧問は何て言うだろうな。俺が具合を悪くして吐いたことにしておく、さっさと風呂場で洗うぞ!」
「へいへい、わかりましたよ筆頭幹部殿」
「だからその言い方はやめろ………俺は………俺だってたまには……筆頭幹部じゃない時間が欲しいんだ。お前は筆頭幹部じゃなくて、俺がいいんだろう?」
だったら一人の男として側にいてくれ。
その思いを込めてそう伝えると、今度は両の腕が体を包み込んできた。汗と精に濡れた体が寄り添い合い、そして溶け合っていく。
「ま、とりあえずは部屋のお掃除ってやつだな……今はあの爺さんを敵に回したくない」
「今は? ちょっと待てルキーノ、お前何を考えて……」
追求しようとすると、キスで誤魔化されてしまった。
これからもこの男には散々誤魔化されていくんだろう、そう思うながらも今日だけは騙されても誤魔化されても許せそうな気がするベルナルドだった。









_________________________________________

あと1回で終了です、長かった……

BGM「揺らぐことない愛」 by 田村直美

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[69] [68] [67] [66] [65] [64] [63] [62] [61] [60] [59]
色々説明






拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)


注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨


ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。


書いている人


みっし

・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。



うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。

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ばさら垢できました
こんな二人で、ここを更新しております。

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