がんかたうるふ 新刊サンプルその2 忍者ブログ
こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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新刊の文章1日分を。






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6/19


「7月29日は……ルキーノの……誕生日です」
  細く長く、そして美しい指が自分の髪を梳いていく。
豪奢な金色の髪は、誰が見ても美しいと褒め与えてくれるジャンの自慢の一つ。だが、それに優しく触れてくれる指は、ジャンにとって何物にも代え難い宝物であった。
ジュリオの隠れ家の大きすぎるベッドの上、サイドランプのわずかな灯りはジュリオの美しすぎる顔を、鮮やかに照らし出していた。この秀麗な顔を日頃見慣れているジャンだったが、自分とイヴァンにしか見せない極上の甘い笑顔を間近で見せられるとさすがにどぎまぎしてしまう。
陰影に彩られた整った鼻筋から口にかけてのラインが、ぞくりとするほど美しい。
「誕生日中に休暇か……楽しそうだな。ハニーのご機嫌がその時までに直ってりゃの話だけど」
「ベルナルド……怒ってましたね……」
「俺はイヴァンをにらむお前の方が怖かったけどな」
「そう……ですか……?」
おろおろと困惑するジュリオに笑いかけてやり、今度はジャンの方から手を伸ばしてジュリオの髪に触れる。ジャンの腕の下ですうすうと心地よさそうな寝息を立てるイヴァンの眠りの邪魔をしないよう、細心の注意を払って。
ジュリオに触れるだけではなく、裸のイヴァンの肩に肌掛けをかけ直してやることも当然忘れてはいけない。
「それにしてもよく寝てんな……寝る子は育つっていうけど、これ以上ツンツン頭になったらどうすんだか」
「イヴァンも……ジャンも……これ以上大きくなったら……困ります……」
「俺はもう少し大きくなりたいけどな、お前にキスする時背伸びするのがな……」
「じゃあ、俺が……下を向きます」
「そっか」
真剣な目でそう宣言するジュリオが可愛くて、つい笑い声が口から漏れてしまう。
途端に憮然とした顔をしたジュリオだったが、軽くイヴァンが身じろぎをしたことで、途端に体を硬くし、息を詰めた。
「んなことくらいでこいつが起きるわけないだろ?」
「ですが……この頃疲れてるみたいなので……」
「前も話したと思うけどな、昔のこいつ……全然寝られなかったんだぜ? ちょっと寝たらすぐ目が覚めて、んで周り確認してまた寝て。それ考えたら、こんだけ寝れるようになったってすげえだろ?」
多分鼻をつまんでも、頬をつまんでも今のイヴァンは目覚めないだろう。
自分を守ってくれる人間がいる、信じてもいい人間がいる。それを知ったからこそ、安らかな眠りの時間を得ることが出来るようになった。そう説明するのは簡単だが、そこに至るまでにイヴァンがどれだけ戦ったかを知れば、イヴァンを嫌う事なんて出来るわけがない。
凝り固まった心を一度破壊し、新しい物を受け入れる。
それがどれだけ難しいことなのか、身をもって知っているジュリオだからこそ、イヴァンをより愛おしく感じるのかも知れない。そして、それ故にイヴァンからより多くの愛情をもらいたいとも思うのだろう。
ここでジャンの立場としては嫉妬したり怒るべきなのだろうが、ジュリオもイヴァンもジャンを絶対的な愛情を注ぐ相手と認識しているので、三人の関係は平穏そのものだった。一人が困れば二人が当然のように手を差し伸べる、寂しい時や悲しい時は駆けつけて思いを分かち合う。
簡単なようで難しいことだが、それをちゃんと行える自分たちは、これからもずっとこのままでいられる。
互いを思いやり、時には肌を寄せ合って。
「でも…………」
キスを交え、イヴァンを間に挟んだままでジュリオをじゃれ合っていると、ふと何かを思い出したかのようにジュリオが小さくそう呟いた。
「どうした?」
「俺……イヴァンから花を……もらいたい」
「ああ、それか。確かにあいつ、店の姉さん方とかお嬢にはまめに花送ってるみたいだしな……確かにむかつくといえばむかつくな…………」




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新刊イヴァンラブラブパート(大嘘)より。
イヴァンパートは私とみっしさん(個人サークルであるはずのうちの、予備要員)サークルで書いていくことになるので、色々面白いことになりそうです。ルキベルパートも一部ゲストさんが書いてくれる予定。

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色々説明






拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)


注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨


ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。


書いている人


みっし

・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。



うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。

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