がんかたうるふ ぷちばさ 豊臣家遠征編 その2 忍者ブログ
こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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一応これで序章になります。



 *****
「…………」
「…………」
「…めぇぇぇぇ…」
困り果てたちびこじゅの声が響く中、ちび政宗と佐吉は、ちびこじゅを左右から引っ張りあう形で対面していた。二匹共にでっかい目を皿のようにしてじーっと見つめている。間にはさまれたちびこじゅとしては動きづらいことこの上ない。もとい動けない。
「めぇ~…」
再度、ちびこじゅの呟きが空しく部屋に響いた。



人間たちが、正確に言うと三成の悪意のない、しかし空気を読まない言動で政宗が大人気なくブチギレしたことから、一時仕切りなおしとなった。その結果三成の背後に引っ付いていた佐吉は、障子の反対側から覗き込んでいたちびこじゅとちび政宗に気づき、そして速攻で一筆したためたのだ。

『野菜妖怪再残滅』

満足げな佐吉の様子から再会を喜ぶ意味で書いたものであり、ちびこじゅもなんとなくは理解したためか大きく驚くことはなかった。しかし、一匹は例外だった。
「みぃぃぃぃ!?」
ちびこじゅ、くわれる!?と慌てふためくちび政宗だけは目を白黒させていたのだった。
まぁちび政宗だけではなく、人間も例外ではなかったのだが。
「WHAT‘s?あんたんところのちびはうちのちびをぶっ潰す気かぁぁぁ!?残滅ってなんだ!?」
「まさかぁ~、本気じゃないよ。佐吉くんの口癖…書き癖…?みたいなものだから気にしないであげて。三成くんと同じで全くもって心の底から悪気はない子なんだよ?」
「…確かに…ちびこじゅはやや落ち着いておりますが…慣れているようですな。ああちび政宗!!泣くな!!広間を水浸しにする気か!!」
「佐吉!!初対面の方の前で残滅はないだろう!!せめて二度目の方の前でなくては失礼極まりない!!」
どれが誰の言動かは、ご想像にお任せする。



 ともかく、人間たちは再度話の仕切り直しをするため、ちび達はちび達で友好を深めるべし、との思惑か否か。とりあえず一つの部屋に三匹共々押し込まれたというわけだったのだが。
「………」
「………」
「めぇ~…」
ちびこじゅは侮っていた。
ちび政宗と佐吉が持つ、物凄い人見知りの一面を。



ちび政宗は卵から孵った直後こそ自己中心的でわがまま放題だったものの、それは人見知りの裏返しでもあり、根は素直でとっても泣き虫で、そして何よりも人見知りだった。
佐吉も似て非なるもので未知なる物に対する恐怖心は人一倍強い。人見知りが二人いるとどうなるか?それは何もはじまらないのである。気にはなる、だけど話しかけるのは怖い、だけど気になる。口に出せないちび政宗と佐吉は共通の友人に当たるちびこじゅを挟んで、じーっと見つめあっていたのだった。
「……み?(あれ なに ふわふわ)」
ちび政宗は先程から佐吉の尻尾が気になっているようでずっと動きを目で追っている。よく手入れされているためか誰が見ても美しい毛並みだった。ふわふわのもこもこ、それは残念ながら伊達家のちびには備わっていないものである。何せ二匹は竜と野菜だ。野生の動物のふわふわのもこもことは全く異なる佐吉のそれにちび政宗は目を奪われていた。
「………」
一方の佐吉はちび政宗の頭に生える角に目を奪われていた。さほど大きくはないものの確かな光沢を放つそれは、佐吉にとっては初めて見るものだった。自分の頭のふわふわとも竹千代のものとも違う、角。未知なる物への好奇心が、今この瞬間だけは佐吉の恐怖心を上回っていた。
「…めぇぇ」
ちびこじゅはと言うと自分を中間に交わされる視線から抜ける方法はないかと必死に探していた。そして気がつく。ちび政宗の視線は佐吉の後ろ、しっぽに釘付けだということに。また佐吉は逆にちび政宗の角に向かっていることに。…双方眼力を弱めていないので当人たちは意識してなくとも相当な威圧感があるこの状況。ちびこじゅはこのままでいるよりはいいだろう、と動き出した。
「めぇ」
「み……!?」
「………!?」
一瞬の間にちびこじゅは、ちび政宗の左手を佐吉の尻尾に、佐吉の左手を政宗の角に触れさせたのだった。
「みいいいいいい……」
念願のふわふわもこもこ、略してふわもこに触れることが出来たちび政宗は感動のあまり、笑みがこぼれる。想像以上のふわもこ具合が大変気に入ったのか最初は恐る恐る触れていた手が、徐々にスムーズに動いていく。
「……………」
そして佐吉も、念願の角に触れた瞬間、見てわかる程衝撃が走っていた。自身が今まで触れたことがないほどすべすべのさらさらした触感。なんだこれは、なんだこれは、なんだこれは!!茫然自失といった体の佐吉だったが、ハッと意識を取り戻すと改めてゆっくりと撫でる手を動かし始めた。
そしてちびこじゅは、なんとかふたりがはなせそうになってくれたらいいなぁ、とのんきに考えていた。



しばしの後、そこには硬く抱き付き合ったちび政宗と佐吉の姿が!!
「みぃぃぃぃ!!」
ふわもこたのしい!!と喜ぶちび政宗に、佐吉と出会った当初の人見知りはすっかり影を潜めていた。
『角愛尻尾愛悪人無』
例によって瞬時に書き終えた佐吉は右手でそれを掲げながらも左手でちび政宗の角を撫でていた。すべすべさらさらの触感がお気に召したようで表情も零れんばかりの笑顔だ。こちらもすっかり恐怖心は影を潜めているようだ。
『角愛好家入会可能?』
と書いた紙まで掲げている。
どうやら一度ハマったらとことん抜け出さないらしい、佐吉は。
「めぇ…??」
まさか角と尻尾でこんなことになると思っていなかったちびこじゅはただただびっくりしていたが、同時にとっても嬉しくなった。そして満面の笑みを浮かべて、笑った。そして周囲には花が溢れ、三匹の周囲は花に包まれた。
赤、青、黄-、季節も何もかも全てがごちゃまぜになった花は風流からはかけ離れているのだろう。だけれども、見た人間が感嘆と喜びの声を上げることは間違いない。だってその花たちは、ちびこじゅの喜びから生まれたその花は、誰が見てもどうやっても、とっても綺麗なものだったのだから。



それはとっても不思議なありえない光景で、だけどその場にいるちび達があんまりにも幸せそうに笑うのです。だからありえなくても許されてしまうのだろう。だってちびたちは、○○○のために存在しているのだから、この際何でもありなのだ。今の時点で、真実を知る人間がいないとしても、だ。



「…あんなの見たら『まぁいいか』で済ませちゃうよね…佐吉くんのあんなほにゃっとした顔久しぶりに見たよ…やっぱこじゅくんの花はいいよね…綺麗だし…なにより花買わなくてすみそうだし」
「佐吉に友達が増えたか…良いことだ…しかし…角…すべすべの角…」
「…ふわふわ…もふもふ」
「落ち着け小十郎!!動物の毛皮付けたってうちのちび共は野菜と竜だろ!?奴らのアイデンティティなくなるだろうが!!」
障子の向こうでは、先程のちび達とは立場が逆転して、人間たちが覗いているなんて、このときのちび達は、一切気づかなかった。そしてもう一つ。




「きゅっきゅっきゅ~♪」
 かつて伊達家を混乱の渦中に貶めたちび、こと竹千代。
その竹千代がまんまと(半兵衛特製逆さづりVer遠征仕様の)仕置きから逃げ仰せ、天性の嗅覚をもってして相棒の佐吉がいるこの部屋か食材溢れる伊達家の畑のどちらかに向かうか死ぬほど悩んでいたなんて、この時は、誰も、気がつかなかったのだ







○これから後をブログに乗せるかどうかはうずみさんと相談しながら
ぐだぐだやっていこうと思います。
いつもより短めで本数多く書けたら良いなぁ…うん。
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色々説明






拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)


注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨


ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。


書いている人


みっし

・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。



うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。

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