がんかたうるふ かみ合わない二人~平行線上の観測者~・上(現パロ・毛長) 忍者ブログ
こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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転生ネタ含む毛長現パロ。二話は石田さん視点。毛長の二人は出番が少なめ ○捏造、キャラ崩壊、公式無視などがどどんとありますので、苦手な方はご注意を

とりあえず半分にぶった切ってみました。

書いた人:みっし



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かみ合わない二人~平行線上の観測者~(現パロ・毛長)
転生ネタ含む毛長現パロ。二話は石田さん視点。毛長の二人は出番が少なめ ○捏造、キャラ崩壊、公式無視などがどどんとありますので、苦手な方はご注意を




 石田三成は高校一年生である。
 
 鋭い目つきの面差し以外は割合整った顔立ちをしており、女子生徒から密かな人気があるらしいが当人は全く興味が無い。
 成績は優秀、運動もほとんどこなせる。学年においては密かな有名人である。

 そんな彼の性格はというと、妙に老成したような達観したような面が非常に強かった。
 座右の銘はケセラセラ。なんとかなるさ。
『なるようになれ。ならんものは、どうにもならん』
 突き放すような言動が多い一方で、気にかける相手の事は何かと面倒を見ていたりする。

 なんというか、不思議な少年であった。

 

 その三成は現在、教室で次の授業の準備をしている最中だった。残りはあと一時間。これさえ終わってしまえば後は掃除して帰るだけだ。六時間目の数学の教科書を机に出していた三成は、遠くから奇声が聞こえてくるのを耳にした。思わず教室内の生徒はびくっと身構える。先程の授業から継続して眠り続けていた幸村もガタっと体を大きく動かして覚醒する。

『…ぎゃあああああああああ!!』
『テメェ!人にジュース持たせて逃げんなあああああ!!』
 
 遠くから聞こえてきた声は、とても聞き覚えのある声だった。
 十中八九、友人達の声だろう。
 飲み物を買いに行くと十分休みにもかかわらず一階の自販機に行った元親と政宗に間違いない。そうして奇声の原因は一つしか想像出来無い。

「…またやったのか」
 先日の期末試験結果発表から、友人である長曾我部元親は同級生の毛利元就を見ると奇声を上げて逃げ出すようになった。正確な理由は知らない。だけど推論でならば知っている。



 元々は接点の無い二人である。
 三成、元親、政宗、幸村の四人は一年F組、そして件の毛利は1年A組のはずだ。即ち、これまでの合同授業でも一緒にはならず、教室ですら端から端まで離れている。だから互いにわざわざ教室を訪問しなければ顔を会わせることの無い関係だった。
 では部活はというと、これまた顔を合わせることが無い。毛利は文芸部に身を置いているものの実質帰宅部という幽霊部員だし、元親は本当に帰宅部だ。最も帰宅部と称して色んな部活の練習相手として助っ人に入る日々を送っている。
 どっちにしろ文化系と体育会系、まさに水と油である。

 だから、全く顔を合わせる機会すら無かった二人だというのに、あの結果発表の日をきっかけに二人は変わった。
 徹底的に相手を避け、避けようとする結果凄まじく挙動不審な毛利と、毛利を見つけるやいなや絶叫を挙げて逃げる元親へと。
 教師からも疑惑の目で見られているが、何とか逃げおおせているらしい。元親は『応援団の発声練習です』と言ってあきれさせていたし、毛利に至ってはしらを切り通しているらしい。そして実際に口は立つから教師もごまかされるのであろう。
 何故、そこまでして隠したい割には叫ぶのだろう、そして挙動不審になるのだろうと三成は思う。まぁ生徒達はもはや慣れの面が大きいから隠す必要も無いと思っているのだろうか。しかし突然叫ばれるのは色々と心臓に良くないものである。
 どっちにしろA組の毛利とF組の長曾我部は仲が悪くて顔を合わせると双方挙動不審になる、という事実は既に知られているのだろう。

 ただ、そばで見ている限りでは、不思議でならない関係である。何せ今までの生活において全く接点が無いのだ。幼稚園、小学、中学も別な学校であったということは既にわかっている。
 では、どうしてそんな二人に因縁めいたものが生じる機会があったのだろうか。今生においては、難しいことだろう。
 だが、こう考えると実にすんなりと納得できるのである。
 
 今生では二人の因縁は無い。

 だが、過去生、即ち前世ではどうだろう。

 前の世での因縁を引っ張り続けているのだとしたら、そして何らかの事情でそれを思い出してしまったとしたのであれば、二人の反応も共感は出来ないが、理解は出来るのである。
 最も、数多の人にとっては突拍子も無いものでしかないだろう。その一方でこれは、推論といいつつ、ほぼ事実に近い事柄であると断言できる。

 何故ならば、石田三成には膨大な量とも言える前世の記憶が宿っているからである。

 
 授業まで残り数分となった今現在、毛利から逃げる元親と、元親を追ったままの政宗がギャーギャー騒ぎながら教室に入ってくるであろうことは十分に予測出来たので、三成自身は静かに座って待つことにした。
 ケセラセラ
 なんとかなるさ、である。



 三成の最初の記憶は戦国時代から始まる。
 その時分の子供の時の記憶だけは曖昧であまりよく思い出せない。明確なものになるのは豊臣軍に身を寄せてからである。そして、敬愛する秀吉がかつての友である家康に討たれてからよりはっきりとしていく。
 自分は家康に復讐を誓った、血涙を流しかねない勢いで、仇を討つことを望んだのだ。
 だけどそれは叶わなかった。
 三成は、家康の手によって討たれた。豊臣は負けた。最後まで家康への憎悪を燃やし続けたまま、自分は死んだ。この時の記憶は間違いないはずだ。

 そうして自分が気がついたときは、また子供になっていた。
 これはどういうことだろう。
 全くもって訳がわからなかった。憎き家康によって天下統一はなされたということを知った。そして豊臣のお膝元だった大坂よりも、あの家康江戸と呼ばれる地に人が集まっていることに衝撃を受けた。そして、今の自分が住んでいるのは他でも無い江戸だったのだ。
 そのときの三成が生まれたのは、征夷大将軍となった家康が死して間もない頃だったと思われる。死後、東照権現という神を名乗るようになった家康。
 結局彼が何を考え、思い、秀吉様を手にかけたのか最後まで知らなかったことにようやく思い至った。

 三成と家康は友だった。
 だけれども、そこに言葉が足りなさすぎたのだと言うことを、口数が多すぎる今の両親を見て思った。この時の両親は商人だったと記憶している。前世の記憶に振り回される三成の事を変わった子だね、と言いながらも決して邪険にはしなかったことを今でも感謝している。
 だけれども、秀吉様は自分にとっては愛すべき主君だった。あの方の側で、あの方の為に剣を振るうことこそが私の生きがいだったのだ。
 家康は秀吉様を暴君だと思った。天下統一のために、力をつける、それだけでは駄目だと言い続けて、言葉で駄目だったから実力行使に出たのかもしれない。だけれども、突然理不尽なまでの力で敬愛する方を失った私はどうすれば良かったのだろう。
 結果、言葉を交わせば良かったのだと思い至る。だけれどもあの時は、交わす機会は己が望ます、交わす言葉は切り伏せた。だが、それは家康も同じだった。理想を追い求めたあの男は、理想を求めるが故に己を捨てた。
 私たちは友だった。
 だけれども、それを過信し過ぎたのだ。そうして分かたれた道は、二度と交わることがなかった。交わる機会は、双方が捨てた。
 死んでから、それにようやく気がついた。

 過去をやり直したいと思った。
 今なら、今の自分であれば秀吉様の死を無かったことに出来るかもしれない。ひょっとしたら、家康とも和解出来るかもしれない。
 しかし、気がついたところで何も出来ない。過去の記憶があるだけで、過去へ戻れるわけでは無いのだから。考えるだけ無駄なのだと、打ちのめされた。

 そして、己の無力さにうちひしがれた幼い三成の前に隣家の幼なじみが立っていた。
『どうしたんだ?』
 いつも元気の良い彼には珍しく、案ずるような声をかけてくる。俯いていた三成はゆっくりと顔を上げた。そして見た。
 太陽を背に、こちらを向く幼なじみの顔は、怖いほどに、記憶の中にある男の顔とよく似ていた。
 何故今まで気がつかなかったのだろう。
 何故今まで忘れていたのだろう。
 そうだ、最初からそうだったじゃないか。
『いえやす…!?』
 驚いた三成の声を聞いて、幼なじみは困ったように眉根を寄せて言った。
『なんだ…バレてしまったのか』
 それは、自身が徳川家康の生まれ変わりであるということを肯定したことに他ならなかった。
 
 今生での幼なじみは、元の徳川家康だったのである。

 その事実に気がついたときは今の元親ほどでは無いが、奇声を上げて、奴と殴り合いの喧嘩になるものだから双方の親からは拳骨を食らった。その頃は双方の両親からもらった名前があったのだが、どうにも家康を見ると、ふつふつと燃えたぎる何かが抑えきれずによく追いかけ回したものだ。

『いーえーやーすうううううううう!!きさまああああ!どのつらさげてわたしにあいにきたあああああ!』
『ははは!!なにをいうみつなり!うまれたのはわしがさきでうまれたときからおとなりさんじゃないか!!いまさらあいにいくもないぞ!』
『そんなのしるかああああああああ!!』
 軽やかに笑う元家康、現幼なじみに対して怒りの炎を燃えたぎらせた三成は決して悪く無いと思うのだ。
 みつなりといえやすという名はごっこあそびでの名なのだと言えば、親も近所の子供達も、納得した。

 しかしそんな日々を続けているうちに、毎日が追いかけっこではじまり、双方の体力が尽きるまでそれが続くようになっていった。そして幸か不幸かそれを機に家康と話し合う時間を少しずつ持てるようになっていった。

 そして、彼は語った。
『ワシは…かつておおくのぎせいをはらっててんかをとういつさせた。そのさなかで、ワシはどんどんふつうのにんげんからズレていってしまったらしい』
『ズレ?』
『ああ。てんかをとういつさせただいしょうだとだれかがいった。いわく、ひとにあらざる、かみにあり』
『きさまがしんでからかみとしてあがめられているというのはきいたが…』
『うん。それはどうやらほんとうのようなんだ。ワシ、かみさまらしい』
 笑ってそう告げた家康の顔を、三成は今でも忘れない。
『とうしょうごんげんというのがワシのかみとしてのなまえだ。ほんとうのワシはここじゃないべつなところにいる。いまのわしはかげむしゃのようなそんざいなんだ』
 今、三成の目の前にいるのは、家康が人として生きるための分身。影のような存在にすぎないのだろいった。
『…きさまが、かみであるのにいまここにいるりゆうはわかった。ではなぜわたしはかこのきおくをもったままうまれてきたのだ?』
 三成は神では無い。人間離れした動きはしていたかもしれないが、まごう事なき人間である。
 そんな三成の疑問に、家康は言った。
『それはワシがもういちどみつなりとはなしをしたいとねがったからだ!いわばわしのかみさまとしてののうりょくのせいだな…すまん!』
 それを聞いた瞬間的、怒りを沸騰させた三成は、きっと悪く無いはずだ。
『きさま…まったくわるいとおもっていないのならばあやまるなああああああ!なんだそのえがおは!みているだけではらだたしいわ!!』
『いやー…じじょうはどうであれ、あのみつなりがいままたともとしてわしのとなりにいてくれることがうれしくてな…』
『ともなどではないわ!ややこしいことにわたしをまきこむなあああああ!』

 それが二度目の生の、幼き頃の記憶。
 三成は最終的に過去の、半兵衛様や刑部から学んだ知識を生かして薬問屋に丁稚に入り、その仕事ぶりを認められ最終的にはその店を継いだ。家康とはずっと喧嘩友達として周囲からは思われていた。その家康は本体が神様であるとは思われもせずに、わりと好き勝手に生きていた。
 そうして、大往生という形で、三成は畳の上で二度目の生を終えた。奇しくも、家康はその数年前にに亡くなっていた。
 寂しくは無かった。

 ただ、嫌な予感がしていた。
 

 そして三度目。
 神社の神主の息子として、三成は生まれた。ご丁寧に、今度は生まれてすぐの時から記憶があった。何故また記憶を持って生まれているのだろうか。その理由はすぐにわかった。
 今度は兄が家康だった。
 二歳年上の、同じ両親から生まれた兄があの家康だった衝撃は想像出来るだろうか。三成は正直思い出したくない。
『いやー!だってまだまだみつなりとはなしたりないじゃないか!』
 未だに寝ることしか出来ない赤子である自分に笑顔で言った兄という名の家康に対して、懸命に足を蹴り上げようとした自分は悪くない。
 
 その次の生は医者の息子で、半分血のつながった兄が家康だった。
 その次の生の自分はまた商人の息子で、家康はその従兄弟だった。
 その次は…
 
 時には関係は名前を変え、自分も家康も姿も変わり、されど記憶だけは揺らがず、また家康は必ず三成にとっての近しい存在としてその人生の傍らにいた。
 戦国時代から数えて、三百、いやおよそ四百年にも上ろうか。
 その間、神たる家康の分身はずっと側にいた。あのテンションも勢いも、全く変わらず側に居続けた。そして三成はその間の記憶を全て所持し続けている。
 
 家康を憎いと思った気持ちを忘れたわけでは無い。
 だが、およそ四百年、ずっと一緒に居続けたらどうなるのかというと、割合どうでも良くなってくるのである。結果、戦国の世と比較して、基本的に何事にも動じない、妙に老成した石田三成が誕生するに至ったのだ。
 以前の三成を知る人間であればそのあまりの変化に驚くかもしれない。割合どうでも良いと言う、彼の行動を。
 しかし、なるようにはなる、されどならないものはならない。三成は何度生まれ変わっても過去の記憶を所持し、記憶したまま生まれてくるし、家康は家康で権現パワー(三成命名)で許される範囲で好き勝手やっている。
 自分でなるようなことはなんとかなる。もといなんとかしようと思える。
 だけど、そこで神様に介入されるとどうしようもない。
 もう、なるようになれ。
 投げやりかもしれないがそれが真理だ。

 それがこの四百年あまりの間で三成の心に深く刻まれたものだった。


 神となった家康は願った。
『三成ともっと友として過ごしたい』と。
 記憶を持ったまま転生を繰り返す三成は願った。
『静かに穏やかに暮らしたい』と。

 二人の意見は話し合いを重ね、それでもずっと平行線だった。だがその中でも何とか合致する部分を見つけ、そして今に至る。

 それが、二人の境界線だったのだ。












下に続く
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色々説明






拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)


注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨


ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。


書いている人


みっし

・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。



うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。

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