こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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転生ネタを含む毛長現パロです。
続きます。伏せ字は仕様です。ちょっとだけ続きます
書いた人:みっし
続きます。伏せ字は仕様です。ちょっとだけ続きます
書いた人:みっし
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出会ったときに気がついた。
顔を見たらわかってしまった。
自分が
ここにいてはいけない存在だと言うことに
長曽我部元親という少年がいる。
子供の頃の頃は女の子とみまごう容貌の持ち主だったが、成長した今では見る影もない。ある意味非常に男らしい印象の持ち主に成長した。
銀髪と青い目は生まれながらのものであり、両親や兄弟とは異なる色であったがあまり気にすることはなかった。元々、まれにそういう容姿の人間が生まれる家系だったからかもしれない。聞けば外国の人間が祖先にいるらしく、隔世的に子孫に特徴が出るのだろうということで親族間の意見はまとまっていた。まぁ事実そうだったのだろう。
長曽我部という名のある戦国武将と同じ名字であることに由来し歴史好きの父親が長男に、元親という名前を付けた。だから戦国武将と同じ名前なのだ。 元親自身はなにも知らないし関係がない。
そう、そのはずだった。
元親はすくすくと成長し、女の子のような外見には似合わないほど剛胆な一面があった。基本的にあまり動じることはなかったが、何故か子供の頃から神社に行くのを嫌がった。あの赤い鳥居を見るだけで泣き叫ぶものだから、母は大層苦労したらしい。七五三のお宮参りでの記念写真ではよそ行きの装いにも関わらず、今で言うギャン泣きする元親の顔を見ることが出来る。決して見たくは無いが。
他の場所でもそんなことは無いのにどうして神社だけこんな反応なのか、両親は疑問に思ったそうだったが理由はわからなかった。元親は神社を見ると何かに怯えて泣き、それを家族に慰められるのが常だった。
やがて成長し、近所の神社は嫌がらなくなってきたものの今度はとある一カ所のみ過剰に反応するようになる。
その場所の名は厳島。
広島にある厳島神社という。
だが、元親はその神社を初めて映像で見て怯えたと同時にこうも思った。
『ここじゃない』
自分はここと、似て非なる場所を知っている。
そして、その似て非なる場所こそが自分にとっての怖い場所だと言うことにようやく気がついた。
それは元親が小学生の頃だった。ようやく、とも思ったが。最も広島に行く機会など無いに等しかったから、誰にも何も言わなかった。
やんちゃがすぎて学校の先生に怒られるような、そんな元気な元親がこんな事で悩んでいただなんて誰も気がつかなかったように違いない。
そして同時にこの頃から彼は夢を見るようになる。
赤い鳥居、海、青い空。
そうして自分は誰か×××××。
苦渋の果てに、いつもいつも、何度も同じ事を繰り返す。
武器など持ったことはない。だけれども見たこともない不思議な武器を夢の中の自分は軽々扱いつかいこなしていた。
毎日ではない。だけれども忘れそうになるとふとまた見る。決して忘れられない悪夢は恐怖と同時に悲しさを感じさせた。
どうして、何故。お前は。
誰も答えてはくれない。誰に何も言うわけにはいかない。誰がこんなおかしげた夢の話をして信じてくれるのだろう。ただ、その夢を見るととても寂しくなる。それだけはずっと心に残っていた。
そして元親が中学生の時のこと。
ものもらいをして左目に眼帯を付けたときの事だった。左目だけが塞がれた視界が、なぜだかとても馴染んで見えた。
右目だけで見る世界。
懐かしく感じるのはどうしてだろう。
ものもらいが直ってしばらく後のこと、教室で友人と遊んでいた元親はうっかり滑って転んで、打ち所が悪かったためにまぶたを切り、数針縫うような怪我をした。怪我自体は直ったし、視力にも支障はなかったがそれをきっかけに眼帯を付けるようになった。
それはやはり、元親自身が不思議に思うぐらい、よく馴染んでいた。
子供の頃、目の周辺を怪我をしたことが無いか母に聞いたが、結果は無いとのことだった。ただ、同時に変な事を聞いた。
「元親が本当に小さいころだけどね、あなた夜中に飛び起きてはぽろぽろ泣いて『ごめん、ごめん』って謝っていたのよ。覚えてない?」
初耳だった。
というよりも、そんな事をした自覚はない。母の話によると幼稚園に入る前の頃だと言うから3つか4つの頃だろう。当然のごとく、全く覚えていない。
自分は誰に、謝りたかったのだろう。ひょっとしたら夢で出てくる人物にだろうか。確証はない。漠然と、そう思った。
元親は、誰にも言えない夢の秘密を抱えたまま、高校生になった。中学時代から着け始めた眼帯は一種のトレードマークになり、喧嘩三昧のためもあってか悪評だけが一人歩きしているような気がしつつ、まぁいいやと思いながら放置していた。訂正するのも面倒だし、面倒だし、とにかく面倒だったのだ。
そんな悪評も恐れず、自分に絡んできた馬鹿、同じように眼帯をしている伊達政宗や一本気な真田幸村、眼光が鋭すぎる石田三成とつるみつつ楽しい日々を過ごしていた。
そして学期末の試験が終わり、順位が発表になった放課後のこと。
当然のごとく、好きな科目しか勉強しない元親の成績は偏りが多く、全体順位は真ん中より下ぐらいだ。今回もあまり変わらず、赤点が無いから良いだろうと思っていた。そんなとき隣の幸村が声をあげる。
「おお…毛利殿はまた一位ですか…さすがですな!」
「あいつ、家と塾の往復しかしてないって噂マジなのかもな…」
なにやら知っているらしい人物の存在に幸村と政宗は感嘆しているらしい。
「なぁ、毛利って誰だ?」
知らなかったからそう聞いたのだが、その瞬間二人は何とも微妙な顔を見せる。
「…も、もしや…元親殿は毛利殿をご存じないと…!?」
「?しらねぇ。誰だそれ」
あわわあわわと慌てふためく幸村を政宗が抑える。抑えるというか興奮して暴れる幸村を押さえつけると言った方が良いのかもしれない。
「Ah…毛利ってのは入学時の成績トップの奴で、それ以降の中間、今回の期末と連続して一位取ってる奴だ。一回ぐらいは見たことねぇか?」
人混みで暴れかねない真田に技をかけつつ政宗は元親に問いかける。
「…いやぜんぜんわかんねぇ」
首をひねりつつ元親は答えた。
その名前は知らない。だけど知っている、気がするような、曖昧な感覚がするだけだ。
「…毛利のクラスは、私たちのクラスと離れているからな。知らないのも当然といえば当然だ」
そう背後から声をかけたのは石田三成だった。職員室に行っていた彼は用事が終わったらしく、いつの間にか合流していたようだ。
「まぁ…そうなんだけどよ…」
政宗がため息混じりにつぶやいたかと思うと、おとなしくなった幸村を離しつつ、ふと目線をずらすと、ニヤリと何とも言えない笑みを浮かべる。分かりやすく言うとあくどい笑みというか、ずるがしこい笑みというか、なんらかの考えがあるのは明白だった。最も、元親にはわけがわからないというのが正直な気持ちだった。
「…噂をすればご登場だぜ。学年首席の毛利が」
そう言いながら廊下の奥を指さしたから、元親も何気なくそちらの方向を見る。
『それ』を見つけた瞬間、世界が一瞬だけ止まって見えた。
どうしてだろう。初めて見る顔のはずなのに、その姿を、元親はとてもよく知っていた。いや正確には、見知っていた。
少々長めの茶色の髪に、何かをにらみつけるかのような切れ長の瞳。
自分は知っている。
そうだ、これは、奴だ。
かつて俺と×××××毛利元就だ。
「…ぎゃあああああああああああああああ!!」
そこまで思い出した途端に元親は人混みもかまわず、とにかく毛利が来た方向とは反対方向へと向かって走りだす。周囲の生徒が何事かとざわめくが元親は止まらない。むしろ全速力で駆け抜けていった彼はあっと言う間に姿を消してしまう。
政宗が、幸村が、三成が、唖然とした様子でそれを見ると慌てて彼の後を追った。
残されたのは、毛利元就ただ一人。
周囲の生徒の注目を浴びても尚、表情を変えず淡々と玄関に向かい、下校の準備をしていく。それでも尚、彼を見ようとする存在に対して、毛利は一言だけ言い放つ。
「…何か用か。貴様ら」
絶対零度の冷たさをはらんだ声で問いかけられた生徒たちは恐れをなし、蜘蛛の子散らすようにいなくなっていった。
やれやれと言わんばかりにため息をつくと、誰にも聞こえぬような小さな声で一言だけつぶやく。
「まさか…気づかれるとはな」
毛利元就は知っていた。
長曽我部元親という少年が同じ学校の同じ学年にいることを。毛利元就は、長曽我部元親という少年を、ずっと前から知っていた。
正確に言えば毛利は幼い頃から、彼とよく似た人間が出てくる夢を、ずっと見ていた。繰り返し繰り返し同じ映像を何度も何度も見せられるうちにこれはただの夢ではないという仮定に思い至る。
同時にこの夢は己の前世というものではないかと思うようになった。もちろん周囲の人間にそんなことを言おうものなら精神科へ連れて行かれるのが目に見えていたから、そのあたりは非常に聡い子供であった毛利は誰にも何も言わなかった。
夢は時に場面を変えた。
青い海、青い空。船に乗って紫色の服を纏った大男が笑う。
どうしてそのように、笑う。お前は我と×××××だろう。
夢の中の自分はいつも後悔しているけれどもそれを表に出してはいけないと思っている。そして、その男に対して何か歪んだ感情を抱いている。どうしてなのかはわからなかった。
そうして毛利は夢を見たあの時から。朧気な記憶の中にあるその人物を捜して捜して、そしてようやく入学した高校で彼に、長曾我部元親に行き着いた。そして彼を見た瞬間、朧気な何かが明確な形をもつものへと変わっていった。
思い出したのだ。
そうして絶対に近づかないようにしようとしていたのだ。だが、あの様子なら気づかれてしまっただろう。ひょっとしたら、思いだしてしまったかもしれない。
「やりづらいことこの上ないな…」
一人、そんなことをぼやきながら毛利は今まで以上に気が抜けなくなった学校生活を憂う。
何故顔を合わせたくないのか。そんなのは決まっている。
過去の自分がかつての長曽我部元親と×××××をしたからだ。
前世の記憶と言うだけでも突拍子が無いのに、今更そんな記憶を抱えたまま会ってどうしようというのだ。だから、会わない方が良い。まぁ今日の様子では向こうの方から避けるだろう。
そう考えながら、毛利は一人で通いなれた道を歩いていた。
誰が、かつて自分が陥れ、そして己の手で×××人間の生まれ変わりとなれ合おうと思おうか。
向こうだって×××相手の生まれ変わりとと親しくしたいと思うはずがないだろう。だから顔を合わせたくないし、極力逃げる。それが毛利の持論だった。
所変わって、ここは元親達の教室。
全速力で駆け抜けた元親を追って、三人は教室にやってきた。鞄も教室に置きっぱなしだったからここしかないだろう、という三成の判断からだった。
「元親!いんだろ!」
先頭に立っていた政宗が教室のドアを開けると、そこには自分の席に座って、頭を抱える元親がいた。
「…大丈夫か?」
一瞬驚いたような表情を見せる三成だったが、すぐに気を取り直したかのようにゆっくりと元親に声をかける。決して急かさず、怯えさせないその声のかけ方はある種の人間には違和感を感じさせるものだったが、誰もそれについては言及しなかった。少なくとも今の石田三成という人間はこういう振る舞いをする人間なのだから。
三成からの問いかけで顔を上げた元親はつぶやく。
「………れる」
ひどく小さな声で言われたそのつぶやきを拾うことはとても難しく、だから幸村は困ったように眉根を寄せたまま聞き返す。
「……?一体なんともうしたのですか?元親殿」
そうして元親は、蒼白とも呼べる色になった顔色のまま思わず叫んだ。
「絶対祟られた…!!…前の俺があれでこうしてやっちまったから…間違いなく逆にやらえる…どうしたらいいんだああああああ!!」
「…は?」
「…?」
「…はぁ」
端から聞いていても訳の分からない元親の言葉に、政宗、幸村、三成はなんとも言えない表情を見せる。
わけがわからないよ。
三人ともそう顔に書いてあった。
そして半ば錯乱しかけている元親を幸村と政宗の二人で何とか押さえつけ、宥めた末にようやく帰宅することになった。
三成はただ一人「あの馬鹿が…」と誰にも気づかれないような小さな声で呟いていた。
長曽我部元親は、前世において毛利元就を×××と思っている。そしてその記憶がある。
毛利元就は、前世において長曽我部元親を×××という記憶も、自覚もある。
何故、因縁のある二人が今生において同じ時代を生きているのか。
全てを説明できるのはただ一人しかいないのだが、彼の出番はもう少々待たなくてはならない。
こうしてこの日を境に、この学校では絶叫しながら逃げまどい、ある時は必死にその身を隠そうとする元親と、淡々とした様子ながら、挙動不審気味に周囲の様子をうかがう毛利の姿が頻繁に見られるようになった。
「…ぎゃあああああああ!!また出たああああああ!!」
「…不覚…!!ぬかったわ…!!」
「何で全く意識していなかったときはほとんど出くわさなかったというのに、意識し会うようになった途端にこんなにも頻繁に出くわすのだろうな…あの二人」
「前田殿によるとそれは恋であるらしいですぞ!英語で言うとラブですな!」
「…これ、恋か?」
慌てふためく元親を見つつ、彼らは揃ってため息をつく。そうして三成は、今はここにいない一人の男を思い、心の中で存分に罵った。
貴様のせいだぞ、どうしてくれよう、と。
とはいえ相手は今ここにいない。罵るだけ無駄であることは三成自身がよく知っている。とはいえ出くわす度に叫んで逃げる元親も、挙動不審な毛利もあまり見ていたくはない。
なぜならこんなことを望んでいたのではないのだ。ならば、自分に出来ることはしよう。
観測者として、やれるべきことをしよう。
それが、過去を知る存在。
石田三成の誓いだった。
次回
「かみ合わない二人~平行線上の観測者~」
に続く
「かみ合わない二人~平行線上の観測者~」
に続く
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色々説明
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・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨
ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。
書いている人
みっし
・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。
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うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。ついったのフォローは下 のアイコンから。
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