こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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一話に注意書きがあります。
三親 パロディ
いつも以上に捏造、キャラ崩壊が激しいのですがそれでもよろしければどうぞ
これで終わりです。
書いた人:みっし
三親 パロディ
いつも以上に捏造、キャラ崩壊が激しいのですがそれでもよろしければどうぞ
これで終わりです。
書いた人:みっし
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きっかけは、大好きな『なりくん』こと、毛利元就からの暴力行為だった。あの瞬間から、『なりくん』だった毛利元就は『なりくん』ではなくなった。自分に暴力を振るう怖い人。元親の中ではその認識に変わったのだ。
そして新しく、『なりくん』になったのが、元親の隣で同じように暴力を振るわれていた加害者の子供、即ち私こと石田三成だった。元親にとって得体の知れない子供だった私が『なりくん』に変わったのだ。
大好きななりくんが、自分にこんなひどいことをするはず無い。だってなりくんは自分の隣にいるんだから。そう思い込み、現実から目を背けることで元親は自分の心を自衛した。
そうして私は、存在しているけれど、いない子供になった。
なりくんだけど、なりくんじゃない。
なりくんじゃないけど、なりくん。
なりくんはいる。なりくんはいない。なりくんはいる。なりくんはいない。なりくんはいる。なりくんはいない。なりくんはいる。となりにいる。
ねぇ、なりくん。
なんだ、ちかちゃん。
そのやりとりを繰り返すうちに、元親は己を『ちかちゃん』と呼ぶ存在を、誰であれ『なりくん』と認識するに至ったのだ。
でも、決定的に元親が壊れたのは、もっと後の事だ。
「なりくん、増えた?」
「…松永、刑部…からかうのもいい加減にしろ。元親が困る」
私が苦言を呈すと松永と刑部はとても楽しそうに笑う。…何故だ。
「…少年も、大人になったな…」
「三成よ…主がそんなことを言い出すようになるとはなぁ…」
「…からかっているのか…。…ちかちゃん」
頭に指を当てて考え込んでいる元親に改めて声をかける。
「あ、なりくんだ!」
すると元親はぱっと華やいだ笑顔を浮かべて私の元に駆け寄った。
「げんき?」
「…まぁ、元気だな」
嘘だが。さすがに数日前は一回死にかけたというだけあって、眠い。
「じゃあ、一緒にデートできる?」
無邪気にそういってくれるのはありがたいが、今は無理だ。むしろどこでデートすると言うんだ。病院か。院内デートか。それはまだやったことが無い。
「それは、また今度だな」
「そっかー、じゃあ元気になったらデートしよう」
そう言って笑う元親は、綺麗だ。
「…そうだな。また、今度」
そこまで話したところで急激な眠気に襲われた私は、瞼を閉じると、一気に夢の中に引き込まれていった。
夢をみる。
あの一年間を凝縮したような、真っ黒な、絶望しか無い、あの日にあった出来事を。
あの人が、表向きどんな役職についていたのか、外ではどう振る舞っていたのか、私は事件後まで全く知らなかった。
だから、あの日、どうやって元親の両親を言い含めて連れてきたのか知らない。
ぼろぼろになった我が子と、同じように傷だらけの子供達を見て、彼の両親が絶叫したのも無理は無い。あの人は元親の両親を縛り上げると、元親に、包丁を渡してこう言った。
『×せ』
何も感じなくなっていた元親も、これには反応した。泣いて嫌がって泣き叫んだ。あの人は久々に見るその反応に喜びながらも不満だったのだろう。そんな元親に、あの人は、持っていた包丁で彼の顔面を切りつけた。
瞬間、元親と、彼の両親の悲鳴が響く。
『次は、右目』
無慈悲な声が聞こえた。
そして、彼の両親は、彼に殺されることを望んだ。
自分の息子を、守るために。
私は拘束されながらも、いつのまにか私の元にやってきていた義母が私の視界を覆い隠したので、何が起こったのかは全部は見なくて済んだ。だけど、震える指の隙間から、血だまりが、見えた。切り落とされた、何かが見えた。
それ以外の、血の匂いも、最後の叫びも、元親の声も、全部、全部覚えている。
『愛しているから』
最後にそう言って、彼の両親は、彼に×された。
動かない両親を前に、流血する左目を押さえながら、声なき声を発して、元親は泣いた。
そして、壊れた。
包丁を持って呆然としていた元親は、近づいたあの人の足をまず刺した。突然の事で対処出来ないあの人の足をまた刺した。そして崩れ落ちたあの人を、また刺した。完全に動かなくなるまで、何度も何度も。
完全に動かなくなるのを見届けたらしい元親はくるりと向きを変えると、私と義母の方を向く。
血まみれのまま、笑顔で、元親は私に向かって包丁を振りかざした。
ああ、これで、死ぬのか。
大嫌いな父親を追うように死ぬのが不満と言えば不満だけれども、仕方が無いのか。そう思って、目を閉じて、包丁が振り下ろされるのを待つ。
何の痛みも無かった。ただ、誰かに、ぎゅっと強い力で抱きしめられる。
『…かあさん…』
私の代わりに、元親に刺されていたのは、さっきまで隣にいたはずの義母だった。背中を元親に向けるように私を正面から抱きしめる。強く、強く。
顔は、見えなかった。
どうして、私をかばう?
ねぇかあさん、どうして
そう思った時、声がした。
『…ごめんね』
かあさんの声だった。
どうしてあやまるの?
なんで、あやまるの?
どうして、と思う言葉は口から出ず、そのうちに、かあさんも動かなくなった。
だから、どうして、私をかばったのかは聞けないまま。
そして、ガチャンと床に包丁が落ちる音がする。
残されたのは、左腕をあの人に切られて意識が無いのか身動きが取れない毛利と、義母の遺体の下から這い出た私と、血だまりに笑んで座る元親だけだった。
「ひとりになっちゃった」
元親が笑う。綺麗に笑う。
「おとうさんも、おかあさんも、いなくなっちゃった…なりくんも、いない。ひとりだ」
そうして、目の前にいた私に視線だけを向ける。
「どうして、かな」
そして、目に涙を浮かべて、涙を流す。
血まみれのまま、元親が泣く。
「…なりくんがいたら、お前はひとりじゃないのか?」
それだけ尋ねると、元親はゆっくりと頷いた。
おそるおそるちかづいて、左目の、傷に触れる。
暖かかった。
嘘だと言うことはわかっていた。だからこそ、決めた。
ならば、私が、なりくんになろうと。
お前のそばにいようと。
ひとりでいるのは、さびしいから。
さびしいさびしいと元親が泣くから
ふたりでいたら、すこしはさびしくないかと思っって、そう決めた。
最も、これが果たされるのは、ずっと後の事。
私たちが、高校の入学式の日に再会を果たすまで待たなければならない。
私たちは警察に保護された。だが、各々が辿った経緯は全く異なるものだった。
毛利は、事件に関係すること全てを忘れた。
だから、仲良しだった、ちかちゃんの事も全て忘れて、彼が一番早く退院したのだと言うことを人づてに聞いた。その後の日常生活への適応も、三人の中では一番マシだったようだが、抑圧された記憶の代償で殺人衝動を抱えていたという意味では一番大変だったのでは無いかと他人事ながら思う。
毛利に関して言えば、同情では無いけれど、もっと違う関わり方があったのではないかと思ってしまう。彼は事件の記憶を忘れていたけれど、ひょっとしたら、齟齬に思い悩んでいたのかもしれない。仮定でしか無いのだけれど、そう思った。
彼が、部分的にでも記憶を取り戻して、それを話してくれていたら、また状況も違ったかもしれない。まぁ、無理なんだろうが。
ざまぁみろ、と言っておきながら、彼に対して同情的な自分に少しだけ驚いていた。
元親も、事件がどうやって終わったのかと言うことは覚えていない。即ち、自分が両親と加害者と加害者の妻を×して監禁生活を終えたと言うことも全て覚えていない。覚えていたのは、なにかとても嫌なことがあったこと、そしてなりくんが一緒だったことぐらいだろう。
元親の場合はちかちゃんと呼ばれれば誰でもなりくんだと思い込む認識から日常生活を送るのが困難だったようだ。
やがてなりくんの存在を探して空想と現実の境が曖昧になり、狂気の世界に足を踏み入れた。
彼が包丁を持てないのは、包丁を持つことに嫌悪感を持つからに他ならない。恐らくだが、彼は無意識下においておぼえているのかもしれない。
そして私は、記憶障害こそ患わなかったものの感情表出という部分において致命的な傷を負い、一切感情表現出来なくなった。そのためもあって入院と通院を繰り返す生活を送っていた。事件の間の記憶全てを持っているのは私だけだったから、警察の人間とも喋る機会が多かったのだと思う。
私は加害者の子供であったが、同時に長年に及ぶ虐待の被害者でもあった。だから、皆その扱いに困り果てたのだろう。ただ、引き取ってくれた叔母夫婦(あの父の異母妹)は全く気にしなかったのでありがたかった。
大人達は示し合わせた訳では無いのだろうけれども、私たちは高校に入学するまで、顔を合わせることも無く、暮らしていた。
そしてあの日、私は元親と再会した。
私はこれからも、元親に嘘をつく。
それは、元親の隣に居る限り、ずっと続ける行為だろう。
だけれども、私は止めない。
壊れた彼の隣にいるのは、嘘つきの私でいい。
他の人間まで、巻き込む必要は無い。
元親が好きだ。だけどこれは恋でも無いし、愛でも無い。
ただ、ずっと隣にいたいだけ。
「ちかちゃん」
私がこの名を呼ぶ限り、お前はきっとこう答える
「なりくん」
そうして、私はお前を甘やかす
二人で居ても何も生み出さないだろう
だけど、少しだけ、正常な人間のふりをしていきることは出来るだろう
そこに愛があるならば。
まぁ、嘘だけども。
これにて、愛の物語は終わり。
嘘つきなりくんと、壊れたちかちゃんのお話は、これで終わり。
嘘だけど。
○これでおしまいです。
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色々説明
拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)
注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨
ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。
書いている人
みっし
・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。
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うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。ついったのフォローは下 のアイコンから。
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ばさら垢できました
こんな二人で、ここを更新しております。
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