がんかたうるふ ぷちばさ! 1.5? その2 忍者ブログ
こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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もちょっとだけ続きます。
「めぇ」が思ったより楽しかったw

あとスカイプのアカウント取りました「kanna uzumi」でとっているので、BASARA好きの方、遊んでいただけると嬉しいです……でも最初は挙動不審者かとw



 *****
 名前はこじゅ。

 趣味は畑仕事。

 散歩の最中に鷲に捕まり、その後様々な鳥やら獣の手を経てここまで来た。


 空がうっすらと茜色に染まる刻限までかかり、わかったのはそれだけだった。
 竹千代が来たのかと一瞬喜んだ佐吉も、窓から入ってきたのが目が死んでる頭に葉っぱの生えた同類だとわかるとすっかりやさぐれてしまい、今は部屋の隅で寝転がって金柑を弄んでいる始末。
『斬滅』
 と何度も紙に書き、その紙をこちらに向かって投げてくるのは、確実にこじゅと名乗る謎の客人への当てつけだろう。普段いつも一緒にいる竹千代がいなくなったことは、佐吉の心に大きな衝撃を与えているようだが。
 だからといって人に無闇に斬滅の意思を伝えてはいけない。
 そう佐吉に注意すると、なぜか半兵衛が
「三成君が言っても説得力がないから……」
 と、ため息混じりに肩を叩いてきた。
 そんな三成たちの困惑を尻目に、よほどお腹がすいていたのかこじゅは三成が手渡した金柑を器用に皮を剥いて食べている。皮ごとかぶりついて口やら手やらを汁まみれにする佐吉と違い行儀はいいようだが、なにせ話す言葉が「めー」だけなので、意思疎通がかなり難しいのだ。
 佐吉のように全く言葉を話さない代わりに高速で紙に意見を書き連ねてくれればいいのだが、佐吉よりかなり書く速度が遅く、おまけに生来(?)の行儀の良さなのか一個金柑を食べ終わるまで書き始めようとしないので、待っている方は本当に苛々するのだ。

 こんなのを飼っているのはどこの家だ。

 多分同じ事を考えている半兵衛だが、それを顔に全く出そうとしなかった。むしろ新しくやってきた『ちび』の生態が気になってしょうがないらしい。
「これむしったらどうなるのかな? また生えてくるの?」
「め、めぇぇ!」
「食べたら美味しそうだよね……三成君、今日の夕食なんだっけ?」
「半兵衛様、得体の知れないものを食べてはいけませんと秀吉様に言われませんでしたか!?」
「冗談だってば」
 もっしゃもっしゃと金柑を頬張るこじゅの頭の葉を引っ張りながら、半兵衛は艶やかに微笑んで見せた。見た目の優美さと裏腹に、性格は男らしく豪快。今もあぐらをかきながら、こじゅの生態の解明に余念がなかった。
「髪の毛についてた枯れ葉とかを見ると多分北の方……多分奥州とか辺りから来たんだと思うんだけど………あそこなら今時期大根とかの収穫期だし。この子どことなく竜の右目に似てるし、君が拾った佐吉君が君に似ていることを考えると、奥州の伊達家から来たと考えた方がいいだろうね。もしそうでなかったとしてもこの着物……こんな上質な布を使って、しかもこの綺麗すぎる縫い目は専門の針子に縫わせなければいけないものだろうし」
「めー」
「あ、やっぱり君奥州から来たんだ。奥州ではどう? あの小生意気な蒼い龍の坊やはわがままなこと言ってないかな?」
「めー、めぇ、めーめー」
「…………半兵衛様………よくわかりますね」
「全ての要素を持って考える、それが軍師の基本だよ」
 ようやくこじゅの頭の葉っぱから手を離し、半兵衛は艶やかに笑ってみせる。
 驚き混乱するだけでなく、その場にある要素を持って原因をつきとめる。だからこそ彼は軍師としてやっていけるのだと改めて感服していると。
 いつの間にかすぐ横まで転がってきていた佐吉が、口を尖らせながら何枚もの紙を突き出してきた。
『竹千代不在』
『原因究明』
『野菜斬滅』
「………佐吉……これは野菜の物の怪ではないらしいのだが………」
『野菜妖怪』
『竹千代返還希望』
 ごろごろ転がっている佐吉の目に涙がたまり始めているのは、誰の目から見ても明らか。
 普段は勝ち気な性格の佐吉がのほほんとした竹千代を振り回しているが、誰よりも竹千代に依存しているのは佐吉の方なのだ。夜も竹千代の尻尾を枕にしなければ眠れないし、お風呂も竹千代に背中を流してもらわないと上がろうとしない。
 周囲の近しい人間曰く『幼い頃の三成を見ているようだ』との事らしいのだが。
 確かに昔の三成は家康が三河に帰るとしばらく泣き止まなかったし、家康が会いに来ると後をついて離れなかった。最初にあったときは同じ位の背丈だったのにあっという間に自分を追い越して大人の男になってしまった家康の腕にしがみつき、時には家康の布団に潜り込んだりして眠っていたものだが。
 佐吉も同じような気持ちなのだろうか。
 いないと寂しくて、いるのが当たり前になってしまっていて。今も心の片隅には常に三河に帰った家康を思いながら待ち続ける気持ちが残っているのだ。
 畳の跡を顔につけながらぽろりと涙をこぼした佐吉へ手を伸ばし、抱き上げて自分の膝へのせてやる。途端に膝の上で越えなく涙を流し始めた佐吉の頭を撫でてやりながら、三成はまだ開いたままになっている窓の外に目をやる。
 すっかり赤く染まった空、この向こうに家康が……
「三成、何をしておるのだ?」
「…………………………」
「半兵衛、こんな所からすまぬな」
「いらっしゃい、家康君。でもこんな所から入るのはお行儀が悪いよ?」
「三成の姿を見かけたのでな、早く会いたくなった」
「君は本当にわかりやすい子だね」
 先程こじゅが転がり込んできた天守閣の窓。
 そこから今度は三成がずっと会える日を待ち望んでいた家康が普通に入ってきたのだが……ここは確かこの城で一番高い場所ではなかったか。さすがに疑問に思い、窓縁に腰掛けて靴を脱いでいる家康越しに窓の外を見ると、空の彼方に去っていく本田忠勝の姿。
 確かに彼なら、ここに家康を下ろすことが可能なのだが。
 半兵衛ではないがさすがに行儀が悪いと叱りつけようとした時、背後から感じたのは凄まじい怒りと、そして王者の覇気ともいえる圧倒的な存在感だった。
「家康……そこで何をしている」
「秀吉か。三成を見かけたのでな、会いに来た」
「門より訪れよと何度言えばわかる…………半兵衛、その大根の物の怪はどこから来たのだ?」
「おかえり秀吉。この子はね、さっきこの窓から入ってきたんだ。こじゅ君っていうんだって。奥州から来たみたいだから、送り返すついでにちょっと奥州に嫌がらせしてあげちゃおっか」
「それはお前に任せる」
 背後から感じる質量を伴っているのではと思わせるほどの殺気は、間違いなく家康に向けられたもの。先日の一件があって以来、秀吉は家康に対して明白すぎるほどの露骨な殺意をもって接していた。
 何故そこまでと三成はいつも思うのだが、半兵衛や他の者に言わせるとそれは三成が自分を理解していないかららしい。
 自分を理解してこの状況が変わるのならば、いくらでも理解しようと思うのだが。一体何をどうすれば秀吉は家康と和解できるのか、それ自体が三成にはわからなかったのだ。
 膝の上で泣く佐吉は泣き止む気配がないし、三成に向ける笑顔だけはやわらかいが、三成の背後にいる秀吉には鋭い目線を向けている。
 この状況をどうすれば収拾できるのか。
 困り果てた末に半兵衛に目を向けると、
「ようやく暇じゃなくなったかな……こじゅ君も、もうちょっと楽しんだら奥州に送り返してあげるね」
「めぇ………」
 混乱が混乱を呼ぶこの状況を誰よりも楽しんでいるようだった。
 天下統一を果たしたというのに、どうして今度はこんな事になるのか。そして姿を現さない竹千代の行方と、このままでは涙も涸れ果ててしまうのではと思う程顔を涙でぐしゃぐしゃにしている佐吉の姿を見て。
 三成は秀吉と半兵衛に断りを入れ、佐吉を連れて竹千代を探しに行くことにした。











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めぇが楽しいw
そして竹千代ならば(ぷちばさ! を読んでいない方のために伏せます)すればすぐ戻ってくることができるのでは……

ま、まあ気にしないことにしておきますかw

あと、家康さんは出会った当時見た目だけは同年代(でも実際は家康のが年上)な三成を、幼い頃にこましてゲットしたことに……すげえよ権現! 多分見た目が同じ年位というのを、フルに活用したに違いない。
リアルばさら年齢でも、石田さんは権現より2~3歳位年下だと信じている、石田さんは豊臣家末っ子説を唱え続ける私ですw
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色々説明






拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)


注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨


ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。


書いている人


みっし

・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。



うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。

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ばさら垢できました
こんな二人で、ここを更新しております。

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