こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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○転生ネタ含む毛長の現パロ。ようやく種明かし。犯人はヤス。当然のごとく捏造設定満載なので苦手な方はご注意を。○毛長毛長言いつつ毛長要素が無いにもほどがありすぎて毛長詐欺とでも書いた方がいいんじゃないかと思うほどなので次は毛長要素を増やせるように頑張ります。
書いた人:みっし
書いた人:みっし
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赤の光
青の光
緑の光
それぞれの光が踊る
決して交わらない三つの色
だが、真白き光が全てを包んだ
「元親!気がついたか!」
「…っ!?」
何者かの声に呼応するように元親の意識は覚醒へと促される。そして、目の前にあった顔は、かつてよく見慣れた存在だった。
「…家康?」
元親の声に反応して、目の前の、恐らく家康だと判断出来る男は嬉しそうに顔を歪ませて笑う。
「ああ!ワシが家康だ!」
そう笑う顔は、かつてと同じで、元親は何度も瞬きをする。
「って…なんで家康がここに!?」
言うが早いが跳ね起きる。いつの間にか学生服を身につけていることに驚きながらも元親は周囲を見渡す。
そこは何も無い空間だった。
上も下も全て純白。
見渡す限りの白、白、白…白の乱舞。
そして、何も無かったはずの空間に突然人影が現れる。
「三成…」
それは、戦国の頃と変わらぬ衣装を身に纏った石田三成だった。
「ああ。…こちらの方がわかりやすいか」
そう呟いたかと思うと一瞬のうちに三成の服装が変わる。それは元親にとってもよく見慣れたものだった。白の半袖カッターシャツ。黒いズボン。
「改めて名乗ろう。私は石田三成。お前のクラスメートにして、過去四百年の記憶を有するだけの…ただの人間だ」
それは確かに、元親にとっては見慣れた三成の姿だった。ただ左手で持った長い剣だけが普段と異なるものではあった。
そして隣に立つ家康が言った。
「ワシは徳川家康。またの名は、東昭権現。神の一人だ。ここはワシの領域。何者にも邪魔はさせん。…率直に言おう。元親の記憶がそんなことになった原因はワシのせいだ。スマン!」
突然、土下座せんばかりの勢いでそう言われてもどう反応したら良いというのだろう。
「…はぁ…?」
疑問符を浮かべて言葉を返すのがやっとだった。
三成が過去の三成の記憶含めて四百年分の記憶を持っていて、家康は神様でこのわけのわからない空間は家康のもので……
「…さっぱりわかんねええええええ!!」
頭を抱えて座り込む元親に対し、三成が声をかける。
「…まぁあの内容で全てを理解できた存在がいる訳無いと私も思うのだが…お前とて、理解できた訳では無いだろう。毛利」
「…あれだけの情報で、どう理解しろというのだ」
その声には、聞き覚えがある。
何度も夢に見た。
何度も言葉を交わした。
そしてその度に、殺し合った。
元親が顔を上げると、かがんで自分をのぞき込む三成と、その隣に腕を組んで立つ男の姿が見えた。
その姿を、知っている。
「毛利…」
「…改めて貴様と言葉を交わすことになろうとはな…」
眉根を寄せた不服そうな表情で、毛利はため息をついたのを元親は見た。
「言っておくが、双方走って逃げることは敵わんから、覚悟しておけ。…ここは家康の領域、奴の空間だからな」
「何それ怖い」
「…どれだけ規格外なのだ、徳川は…」
毛利の顔を見た瞬間、逃げだそうとした元親は「ははは!どこに行くんだ元親!」と言いながら爽やかな笑顔の家康に首根っこを掴まれて逃げられなかった。
毛利は最早諦めたのか、逃げることも無く三成の隣に立っている。
そして、再度戻された元親に声をかけたのが三成で、聞こえたのが先の発言だった。
逃げようと思っても逃げられないとかなにそれ怖すぎるだろ、と思ってもどうにも出来ないのだろうか。無理か。相手は神様らしいし。
日頃であれば冗談だろうと笑い飛ばすところであるが、この現状がただの夢とは思えない元親はおとなしく従っていた。
そうして、おとなしくなった元親を確認すると、家康は前の前の三人をぐるりと見渡すと、告げる。
「お前達に、真実の一端を見せよう」
初めは赤の光の記憶。
みんなが嘆いて、死んでいく。
二つ目は青の光の記憶。
それぞれが、己のすべきことを見つけていく。
三つ目は緑の光の記憶。
赤でも青でも無く、選択された第三の道。
それは、過去の記憶そのものだった。
「…ワシは…戦国の世において、皆を失い、それでも生き残り、征夷大将軍となって、日の本をおさめた。だが、その代償は大きかった。あまりに大きすぎる力の対価として、人として死んだはずのワシは、神となって、永続的に存在することを余儀なくされた」
それが今の姿、東昭権現という神としての存在なのだと家康は言う。
「…だが、なってみると神様というのは存外に退屈でなぁ…人間に迷惑をかけない範囲なら色々やっても良いと聞いたワシは、まず、三成ともう一度出会いたいと願った。…もう一度友として出会い、もう一度、話し合いたいと。ワシは神として以外に影のような己の分身を作り出し、人の世に誕生させた」
「…そして私はその願い通りに、転生した。隣には幼なじみとして家康の姿があった。最も最初は気がつかなかった」
家康の言葉を補足するように三成が言う。
「…過去を思い出した私は、そこでようやく隣に立つ幼なじみが、かつての徳川家康であったことに気がついた…そこからはまぁ延々家康を怒鳴りつけ、追いかける日々だったな」
「あの頃は楽しかったなー朝から晩まで追いかけられていた気がするぞ!」
楽しそうな家康とは裏腹に三成はため息交じりに呟いた。
「私は全くもって楽しいと思えないぞ…まぁ色々あった末に、私たちは和解した。…そして、私はその人生を終えたはずだったのだが…何故か今度は赤子として生まれた瞬間から全ての記憶を持っていた。そしてすぐ側には兄として家康がいた。影の方の奴が、私と同じように転生していた。そう…まだ、私と話し足りないという家康の願いだけで私はまた転生したのだ。そして何度も言うが、隣には家康。どうだこの追い詰められた感。半端ないだろう?…それをおよそ四百年繰り返した。私の性格が戦国の世と異なるという理由は、精神的にはおよそ四百年生きてきたも同義だからな。そのためもあるのだろう。恐らく、私は同年代の人間より老成しているだろうから」
淡々と告げる三成に対して、元親も毛利も双方が信じられないという目を向けたが、三成は動じない。あまりに突拍子も無い話が理解できないのか、二人は無言のままだ。
そして、三成は続ける。
「…だが、何度転生しても家康以外、戦国で見知った人間に巡り会うことは無かった。今生だけだ。このように戦国で出会った多くの人間に関わったのはな。…そして私は何度も転生し、記憶を保持しているという以外は、普通の人間でしか無い」
だから、と言葉を切る。
「…ここから先の事情は私も先程聞いたばかりで、うまく説明できる自信が無い。だから任せたぞ、家康」
そして、三成からの問いかけにゆっくりと頷くと家康は再び口を開いた。
「…神となってやや時間が過ぎてから、ワシはとあることに気がついた。戦国の世を起点として、世界が多重に存在していることを」
「多重に存在…?」
聞き慣れない言葉に対して、疑問符を浮かべて元親は聞き返す。家康はそれにゆっくり頷いた。
「何故かはわからんがワシが秀吉殿を討った時から分岐し、ワシが生きて、日の本を統一した世界。それがワシが神として存在してきた世界だ。だが一方で、ワシが三成に討たれた世界も存在している。そしてワシが三成と和解できた世界も、確かに存在していた。おおよそ…何通りであろうな…正確にはわからんが、かなりの数だった」
「…パラレルワールドという奴か…」
毛利がそう呟く。
その言葉には元親も聞き覚えがあった。
パラレルワールドとは、ある世界から分岐し、それに平行して存在する別の世界ことである、と元親は本で読んだことがある。
家康の話によると、家康が豊臣秀吉を討った事をきっかけとして世界は分岐し、そしてそのままの形を保っているらしい。
にわかには信じがたい話である。
「そしてワシは己が神となった世界以外で、かつて出会った人々がどうなっているのかを興味本位で調べた。…そして知った。数多の人の行く末を。そして願った。争い無く、平和に過ごしてもらうことを」
「…家康…オメエは一体…何を見たんだ?」
何を見て、神たる存在は決意したというのだろう。
毛利も怪訝な眼差しで家康を見る。
そして家康は言った。
「…誰もが生き延びる世界は無かった…。もっと言うと、毛利殿が生き延びる世界では数多の人間が巻き添えを食らうように死に、元親が生き延びる世界では必ず、毛利殿が死んでいた。…他の人間はともかく、元親と、毛利殿の双方が生き延びる世界は、存在していなかったんだ」
家康は表情を苦々しげにゆがめる。彼がするにはひどく珍しい表情だった。
「…戦国だけでは無い。その後の時間軸においても、二人の転生者は何らかの因果で出会い、そしてどんな理由があれ、最終的には必ず殺し合っていたようだ」
二人はかならす殺し合い、どちらか一方しか生き残らない。
重々しく伝えられた家康の言葉を元親は、呆然としながら聞いていた。
そう、夢の中で自分は毛利を必ず殺す。何度も何度も。それは覆らない、確定された過去の話。
だが、と家康は続ける。
「そんなの寂しいじゃ無いか!?他の人間はそんなことが無いのに、どうして元親と毛利殿だけが、仲良く過ごせないのか!ワシは考えた」
そこに先程までの重々しい表情は見えなかった。
ああ、こいつはきっと思いつきでなんかやったな。
戦国の世で見慣れた家康のやっちまった顔を思い浮かべ、乾いた笑いが思わず漏れる。
「ワシは自分の力が及ぶ範囲はどのあたりまでなのかを調べた。どうやら、過去への干渉は神といえど禁じられていた。だから、戦国の世に干渉して、双方を生かす事は出来ない。そして、他の世界をのぞき見ることは出来ても、直接的な干渉は禁じられていた。…ワシは更に考えた。どうすれば、皆が楽しく生きられる世界になるのかを」
そして無言を貫いていた三成が口を開く。
「そしてお前は閃いた。今度こそ、みんなが楽しく生きることが出来る方法を。…前の私が死ぬ前に思いついたのが、それだったのだろう」
三成の言葉に家康は笑顔で頷く。
「三成はやっぱり勘が鋭いなー!さすが戦国時代から分岐した何十通りもの記憶を一度に見せても混乱しなかっただけある」
「…いやさすがに混乱したぞ。家康残滅!とか叫んでる記憶がある一方で元親が間に立って何とか和解した記憶もあれば、家康が全く出てこないで毛利に討たれた記憶とか…同時に復活するのはさすがに混乱したな。まぁ今は落ち着いたが」
それより本題に入れ、と三成は再び促す。
「…えーと…そうだ、閃いた所までだったな。そこでワシは閃いた。それぞれの世界において、どちらかのみが生き延びるのであれば、なんとかその二つの世界が重なる場所はないかと探し続けた」
「…二つの世界とは…」
毛利のつぶやきに、家康が言葉を返す。
「…一つは戦国の世において、元親を初めとし、数多の人間を殺した末に毛利殿が生き延びたことから派生した世界。もう一つは、同じく戦国の世において、元親が毛利殿を殺した末に生き延びた世界。他にも世界はあったが、なんとか見つけられそうだったのがこの二つの世界だった。…正直に言ってこの二つの世界が辿る運命は平行線だった。一つの世界は毛利殿を生かし、元親を殺す。もう一つの世界は元親を生かし、毛利殿を殺す。相似にして決して交わらぬ二つの世界。だがワシは諦めきれずに探した」
平行線の世界。
交わらぬ世界。
それはまるでかつての自分と毛利のようだと、ふと元親は思った。
譲れないものがあった。
守りたいものもあった。
だけどそれは、相容れぬものだった。
どちらかを通せば、どちらかが死ぬ。
それは仕方が無いものだったのかもしれない。
「平行線は何度繰り返しても平行線。その世界の中での変革は望めない。だが、唯一の可能性も見つかった」
「可能性…」
家康は一体何を見つけたというのだろう。元親の口からつぶやきが漏れる。
「平行線と平行線はどこまでいっても交わらない。だが、重なることは出来る。それが唯一の可能性、即ちそれは」
そこで家康は改めて三人を見て、言った。
「境界線上だ。
平行線と平行線が唯一交わる可能性。異なる世界が合致する場所。
そして、元親と毛利殿の双方が生き延びることの出来る場所。
だから、ワシは新たに世界を作った、この境界線上にな」
神たる男はそう言った。
「その弊害として元親には毛利殿を殺した過去の記憶があり、毛利殿には元親を殺した記憶がある。実際にはこの世界の出来事では無いんだ。…元々この世界の元親と毛利殿の転生者に無理矢理元の世界の記憶を押し込んだから生まれた弊害かもしれないが…まぁ主にワシのせいなんだが…無事に生きてるんだから大丈夫だろう!」
「…大丈夫じゃないから二人が混乱しているんだろうがあああああああ!!貴様は最後の最後でツメが甘すぎると何度言ったらわかる!?」
家康に対しては何年経っても短気な三成が家康に殴りかかるのを、元親と毛利は双方唖然とした様子で見つめていた。
次回「かみ合わない二人~境界線上の転生者~」
○今回の家康さんのセリフを言わせたいが為に書いたと言っても過言では無いこの話…!
当然のごとくというか某ライトノベルのパロディですよ。
同じ作品読んで私は「かみ合わない二人」を思いつき、うずみさんは「ともえうた」を書いたという…。
何だこの関連性の無さ
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色々説明
拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)
注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨
ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。
書いている人
みっし
・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。
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うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。ついったのフォローは下 のアイコンから。
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ばさら垢できました
こんな二人で、ここを更新しております。
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