こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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短めですがこれで終わりです。
次からようやく徳川方の話に……なるはず。
次からようやく徳川方の話に……なるはず。
*****
昨夜酒宴の最中に唐突に姿を消した大谷吉継、彼がその時何をしていたのか。
それを形として見せられ、ついでに散々愚痴を聞かされながら官兵衛は自分の前に存在する三成の背を見つめ続けていた。
「先日攻め落とした宇都宮からよ……我らに対する貢物に見せかけた嫌がらせなのだろうが」
「確かにあんな物もらっても、使いようがないな」
「殺して皮をなめしてやろうとも思ったのだが、まずは三成に見せなければと思うたのよ」
「一応、この城の今の主は三成だったな。なら城主の命令は絶対……残念だったな、刑部」
「暗よ、ぬしも嫌みが上手くなったの……」
輿に体を乗せ、ふわりと体を浮かせながら大谷は小さく笑ってはいるが。
その目が全く笑っていないこと、そして昨夜酒宴に参加する時間を削ってくれたそれに、大きな怒りを抱いているようであった。
すぐに殺してやりたい。
日頃は感情を表に出さないようにしている彼が、側付きの人間にすらわかる程の怒気を発しているのだ。恐れおののいた彼らに代わって大谷に付き従って城の前庭まで来てみた官兵衛だったが、そこに広がっていたのは大谷の怒りを更に増幅する光景だった。
「石田殿、可愛らしゅうございますな!」
「…………白いな」
「白い虎というのがいるとは聞いていましたが……これには縞模様すらございませぬ。不思議なものですな」
「いや、縞がないわけではない……色が薄いのだ」
「これは見事! 宇都宮殿も素晴らしい贈り物をくださいました! 感謝せねば!」
「…………そう………………だな」
雪が降ったわけでもないのに、大阪城自慢の前庭を占めていたのは白い色だった。
山に巣くう狼すら逃げ出す程の巨体にふさわしい悠然とした態度。そして人など簡単に食いちぎってしまいそうな程の爪と牙を兼ね備えた獣は。
三成と幸村に体を撫でられ、心地よさそうに目を細めていた。
長い尾がゆったりと揺れる中、二人を中心にくるくると回る獣は二頭。
どちらも虎というのは縞が極端に薄く、ちらりと見た限りでは純白に見えるが。白い雪に映った影のように、淡い灰色の縞がちゃんとその体には存在していた。赤い戦装束のままの幸村と、藤色の羽織姿の三成を覆う雪のように彼らは二人から離れようとしない。
官兵衛達がここに来るまでの間に何があったかはわからないが、彼らは二人の若者になついてしまったらしい。喜色満面のまま獣と戯れる幸村とは違い、三成は無表情のままどうしていいかわからないといった風情で獣に恐る恐る触れていた。
だが、懐かれたことは嬉しかったのだろう。
徐々に指先に力がこもり、毛の流れに添って手が動く度に唇がほころんでいく。
「獣というのは……肉を食らうのだったな」
「これほどの大きさです、かなり食べるのでしょうな」
「そうか、兵糧の無駄……ということになるのか」
小さく、自分を納得させるかのように頷き、時折腰に下げた剣に手を触れようとして。躊躇いながらその手を虎の背へと戻す。
虎というのは長生きする獣だ。
自らの生命の期限を決めている三成は、人程ではないにしても長い時を生きる獣を受け入れることができないのだろう。自分が死ねばこの獣は主を失う、秀吉という主君を失った三成と同じ境遇にしてしまうのだ。
生かしてやりたいが、身を切る程の苦しみが未来にあるのがわかっているなら先に殺してしまった方が。そんな思いと、自らに愛情を忠誠を捧げ始めている獣への愛おしさがせめぎ合っているのあろう。
無邪気に獣とじゃれ合う幸村と違い、三成の顔は獣に体をすり寄せられる度に曇っていく。わずかに吹く風が庭の木々と、三成達の髪を揺らす中、苦い顔をしながらではあったが三成を救う言葉を発したのは大谷だった。
「真田……一頭連れて行くがいい。ぬしへの友誼の証だ、大切にするがいい」
「あ、ありがとうございます! では某はこちらの……尾の短い方を頂いていきましょう」
「刑部…………?」
大谷の言葉の意図がわからないのだろう。
ゆっくりと己の背後にいる大谷へと体を向けた三成は、友人の心中を探るかのようにじっと包帯の奥に隠れた目を見つめる。
「三成よ、このような場所に置いておけばそれらの足が痛む。そうよの……天君と共に飼うとよい」
「私は飼うなどと言っていない」
「真田と我らの友好の証よ、斬り殺してはならぬぞ」
確かに黒く大粒の砂利が敷かれたこの庭は、確かに虎のような足を持つ獣には良くないだろう。ごく当たり前の事を言うように三成にそう告げた大谷の目を見て、官兵衛も彼に助勢することにした。
気にくわない男だ。
できれば関わりたくはない。
だが彼は彼なりに三成を大切に思っている。
あの虎たちを今すぐに殺してやりたいのだろうに、その思いを押さえ込んで三成の望みを叶えようとする。いや、もしかしたら大谷にとってこれすらも三成を生かすための策なのかもしれないが。
三成に死を選ばせないために、使えるものは何であろうと使わせてもらう。
「おい三成、そいつを戦場に連れて行ったらさぞかし目立つだろうな」
「それがどうした?」
「家康に見つけてもらいやすくなるんじゃないのか? 白虎を連れた凶王様……そんな噂が広まれば、わかりやすいだろうよ」
「…………そう……か」
「餌なんて山に放ったら自分で探してくるだろうよ」
どうやって三成が彼らを服従させたかはわからないが、獣を戦の道具としている地もあるのだ。凶王三成は純白の獣を連れ戦場を駆ける、そんな噂がたてば確実に家康の耳に届くはずだ。
それが目印になって三成が狙われやすくなるという問題もあるが。
幾千の兵が群がろうが、三成がやられるわけがない。家康の前に立つまでは決して死なない、彼はそう決めているであろうし。
この場にいる人間の誰もが、三成を生かそうと心に決めていたのだから。
「…………真田丸、という名前はいかがでしょうか」
「貴様が真田なのに、真田丸だと?」
「勇壮で良い名前だと思うのですが。某はこちらに団子丸とつけるつもりでございます」
「貴様の考えがわからん……こいつは白でいいし、団子丸はやめておけ」
「確かに白くはありますが……石田殿の名付け方は短絡というか……」
「団子丸よりはましだ」
自分より背の高い三成を見上げながら、幸村が笑顔で三成の腕に手を回す。
まだ出会ったばかりだというのに、幸村は無邪気に三成を慕ってくれている。彼の真っすぐな在り方に三成がいい方向で影響を受けてくれれば、三成の未来も変わるだろうか。
良き方向へと。
今はこの場にいない佐助は、きっと徳川への繋ぎをつけに行ってくれているのだろう。
家康と三成が再会し話し合うことで、きっとこの八方ふさがりの状況に新たな道が開ける。その上で、官兵衛が考えている策を二人に話し実行できれば。
この国に新しい未来が訪れるはずなのだ。
甲斐が石田方についたことは、もう知れ渡っているだろう。この状況で甲斐の忍びである佐助が家康に連絡を付ける、それは困難極まりない仕事。あのささやかな酒宴のあとで幸村と佐助は話し合い、結論を出したのだろう。
三成のためだけではなく、この国の未来のために動いてみせる、と。
だから佐助はこの場より消え、幸村は三成の側にいることを選んだ。
佐助がこの雪が溶ける前に吉報を持ってきてくれればいいが。そんな事を思いながらじゃれ合う二人と二頭を見つめていると、冬の風すら凍てつかせそうな厳しい声が横から。
官兵衛に話しかけているというのに、見つめているのは獣の耳におっかなびっくりと行った風情で手を触れさせている三成の姿。
「友軍としては頼りになるが、凶王の友としては役不足よ」
「図体はでかくなってきてるが中身はまだガキだ、大目に見てやれ」
「三成が悪い影響を受けねばよいが……」
「土壇場で家康と戦わないと言い出すかもしれないな……そうなったらどうするんだ?」
「それに関しては心配はいらぬ」
三成を目線で愛で、口には卑しいと評してもいい笑みを浮かべ。
ひひ、と笑いと吐息の混じった音を喉の奥より漏らしながら、大谷吉継は当たり前のような口ぶりでぞっとするような言葉を口にした。
「忍びどもの薬には都合の良い物が山のようにあるのでな。心を壊し、思いのままに動かすことも難しくはない……三成がどうしても戦えぬというのであれば、それを使うしかあるまい」
「おい刑部、お前さん……」
「あくまで冗談よ、今はな。三成が己の役割を全うしてくれれば、使う必要などないわけだ。暗……ぬしが三成の周りを小蠅の如く彷徨いているのを許しているのも、全てその為よ」
「小生に三成を生かす仕事をしろって事か」
「見た目に似合わぬ聡さよの。三成を傷つける以外の何をしても構わぬ、天下を分ける大戦が終わるまで確実に三成を生かし続けよ。それを成し遂げることができれば、ぬしを縛るその手枷……外してやるとするか」
瞬時にわき上がった怒りに任せ、大谷の輿を鉄球で破壊してやろうと思ったが。
気色の悪い笑い声を漏らそうと、親友の尊厳を踏みにじるようなことを口にしようとも。大谷の目は常に三成だけを見つめ続けている。
それが狂気の入り交じったものであっても。
大谷は三成を特別な存在だと感じている。その事実を心に刻み、そして大阪城では決してみられぬと思っていた三成の柔らかい表情を引き出してくれた幸村へ何度目になるかわからない感謝を捧げ。
睨み付ける代わりに、大谷吉継へと微笑んでみせ。
黒田官兵衛は愛しい人を守るための策を、心の内で組み立て始めた。
_________________________________________
さすがに団子丸と白では名前としてどうかと思うので、誰か名前考えてくださいw
私のネーミングセンスは最悪です……
いい名前を考えてくださった方には新刊プレゼントでも何でもするよ……本気で悩んでます。あとこの話は二十四節季に合わせて展開しているので、大雪の刻でも雪が降るとは限りません。
BGM「楽園」 BY 平井 堅
それを形として見せられ、ついでに散々愚痴を聞かされながら官兵衛は自分の前に存在する三成の背を見つめ続けていた。
「先日攻め落とした宇都宮からよ……我らに対する貢物に見せかけた嫌がらせなのだろうが」
「確かにあんな物もらっても、使いようがないな」
「殺して皮をなめしてやろうとも思ったのだが、まずは三成に見せなければと思うたのよ」
「一応、この城の今の主は三成だったな。なら城主の命令は絶対……残念だったな、刑部」
「暗よ、ぬしも嫌みが上手くなったの……」
輿に体を乗せ、ふわりと体を浮かせながら大谷は小さく笑ってはいるが。
その目が全く笑っていないこと、そして昨夜酒宴に参加する時間を削ってくれたそれに、大きな怒りを抱いているようであった。
すぐに殺してやりたい。
日頃は感情を表に出さないようにしている彼が、側付きの人間にすらわかる程の怒気を発しているのだ。恐れおののいた彼らに代わって大谷に付き従って城の前庭まで来てみた官兵衛だったが、そこに広がっていたのは大谷の怒りを更に増幅する光景だった。
「石田殿、可愛らしゅうございますな!」
「…………白いな」
「白い虎というのがいるとは聞いていましたが……これには縞模様すらございませぬ。不思議なものですな」
「いや、縞がないわけではない……色が薄いのだ」
「これは見事! 宇都宮殿も素晴らしい贈り物をくださいました! 感謝せねば!」
「…………そう………………だな」
雪が降ったわけでもないのに、大阪城自慢の前庭を占めていたのは白い色だった。
山に巣くう狼すら逃げ出す程の巨体にふさわしい悠然とした態度。そして人など簡単に食いちぎってしまいそうな程の爪と牙を兼ね備えた獣は。
三成と幸村に体を撫でられ、心地よさそうに目を細めていた。
長い尾がゆったりと揺れる中、二人を中心にくるくると回る獣は二頭。
どちらも虎というのは縞が極端に薄く、ちらりと見た限りでは純白に見えるが。白い雪に映った影のように、淡い灰色の縞がちゃんとその体には存在していた。赤い戦装束のままの幸村と、藤色の羽織姿の三成を覆う雪のように彼らは二人から離れようとしない。
官兵衛達がここに来るまでの間に何があったかはわからないが、彼らは二人の若者になついてしまったらしい。喜色満面のまま獣と戯れる幸村とは違い、三成は無表情のままどうしていいかわからないといった風情で獣に恐る恐る触れていた。
だが、懐かれたことは嬉しかったのだろう。
徐々に指先に力がこもり、毛の流れに添って手が動く度に唇がほころんでいく。
「獣というのは……肉を食らうのだったな」
「これほどの大きさです、かなり食べるのでしょうな」
「そうか、兵糧の無駄……ということになるのか」
小さく、自分を納得させるかのように頷き、時折腰に下げた剣に手を触れようとして。躊躇いながらその手を虎の背へと戻す。
虎というのは長生きする獣だ。
自らの生命の期限を決めている三成は、人程ではないにしても長い時を生きる獣を受け入れることができないのだろう。自分が死ねばこの獣は主を失う、秀吉という主君を失った三成と同じ境遇にしてしまうのだ。
生かしてやりたいが、身を切る程の苦しみが未来にあるのがわかっているなら先に殺してしまった方が。そんな思いと、自らに愛情を忠誠を捧げ始めている獣への愛おしさがせめぎ合っているのあろう。
無邪気に獣とじゃれ合う幸村と違い、三成の顔は獣に体をすり寄せられる度に曇っていく。わずかに吹く風が庭の木々と、三成達の髪を揺らす中、苦い顔をしながらではあったが三成を救う言葉を発したのは大谷だった。
「真田……一頭連れて行くがいい。ぬしへの友誼の証だ、大切にするがいい」
「あ、ありがとうございます! では某はこちらの……尾の短い方を頂いていきましょう」
「刑部…………?」
大谷の言葉の意図がわからないのだろう。
ゆっくりと己の背後にいる大谷へと体を向けた三成は、友人の心中を探るかのようにじっと包帯の奥に隠れた目を見つめる。
「三成よ、このような場所に置いておけばそれらの足が痛む。そうよの……天君と共に飼うとよい」
「私は飼うなどと言っていない」
「真田と我らの友好の証よ、斬り殺してはならぬぞ」
確かに黒く大粒の砂利が敷かれたこの庭は、確かに虎のような足を持つ獣には良くないだろう。ごく当たり前の事を言うように三成にそう告げた大谷の目を見て、官兵衛も彼に助勢することにした。
気にくわない男だ。
できれば関わりたくはない。
だが彼は彼なりに三成を大切に思っている。
あの虎たちを今すぐに殺してやりたいのだろうに、その思いを押さえ込んで三成の望みを叶えようとする。いや、もしかしたら大谷にとってこれすらも三成を生かすための策なのかもしれないが。
三成に死を選ばせないために、使えるものは何であろうと使わせてもらう。
「おい三成、そいつを戦場に連れて行ったらさぞかし目立つだろうな」
「それがどうした?」
「家康に見つけてもらいやすくなるんじゃないのか? 白虎を連れた凶王様……そんな噂が広まれば、わかりやすいだろうよ」
「…………そう……か」
「餌なんて山に放ったら自分で探してくるだろうよ」
どうやって三成が彼らを服従させたかはわからないが、獣を戦の道具としている地もあるのだ。凶王三成は純白の獣を連れ戦場を駆ける、そんな噂がたてば確実に家康の耳に届くはずだ。
それが目印になって三成が狙われやすくなるという問題もあるが。
幾千の兵が群がろうが、三成がやられるわけがない。家康の前に立つまでは決して死なない、彼はそう決めているであろうし。
この場にいる人間の誰もが、三成を生かそうと心に決めていたのだから。
「…………真田丸、という名前はいかがでしょうか」
「貴様が真田なのに、真田丸だと?」
「勇壮で良い名前だと思うのですが。某はこちらに団子丸とつけるつもりでございます」
「貴様の考えがわからん……こいつは白でいいし、団子丸はやめておけ」
「確かに白くはありますが……石田殿の名付け方は短絡というか……」
「団子丸よりはましだ」
自分より背の高い三成を見上げながら、幸村が笑顔で三成の腕に手を回す。
まだ出会ったばかりだというのに、幸村は無邪気に三成を慕ってくれている。彼の真っすぐな在り方に三成がいい方向で影響を受けてくれれば、三成の未来も変わるだろうか。
良き方向へと。
今はこの場にいない佐助は、きっと徳川への繋ぎをつけに行ってくれているのだろう。
家康と三成が再会し話し合うことで、きっとこの八方ふさがりの状況に新たな道が開ける。その上で、官兵衛が考えている策を二人に話し実行できれば。
この国に新しい未来が訪れるはずなのだ。
甲斐が石田方についたことは、もう知れ渡っているだろう。この状況で甲斐の忍びである佐助が家康に連絡を付ける、それは困難極まりない仕事。あのささやかな酒宴のあとで幸村と佐助は話し合い、結論を出したのだろう。
三成のためだけではなく、この国の未来のために動いてみせる、と。
だから佐助はこの場より消え、幸村は三成の側にいることを選んだ。
佐助がこの雪が溶ける前に吉報を持ってきてくれればいいが。そんな事を思いながらじゃれ合う二人と二頭を見つめていると、冬の風すら凍てつかせそうな厳しい声が横から。
官兵衛に話しかけているというのに、見つめているのは獣の耳におっかなびっくりと行った風情で手を触れさせている三成の姿。
「友軍としては頼りになるが、凶王の友としては役不足よ」
「図体はでかくなってきてるが中身はまだガキだ、大目に見てやれ」
「三成が悪い影響を受けねばよいが……」
「土壇場で家康と戦わないと言い出すかもしれないな……そうなったらどうするんだ?」
「それに関しては心配はいらぬ」
三成を目線で愛で、口には卑しいと評してもいい笑みを浮かべ。
ひひ、と笑いと吐息の混じった音を喉の奥より漏らしながら、大谷吉継は当たり前のような口ぶりでぞっとするような言葉を口にした。
「忍びどもの薬には都合の良い物が山のようにあるのでな。心を壊し、思いのままに動かすことも難しくはない……三成がどうしても戦えぬというのであれば、それを使うしかあるまい」
「おい刑部、お前さん……」
「あくまで冗談よ、今はな。三成が己の役割を全うしてくれれば、使う必要などないわけだ。暗……ぬしが三成の周りを小蠅の如く彷徨いているのを許しているのも、全てその為よ」
「小生に三成を生かす仕事をしろって事か」
「見た目に似合わぬ聡さよの。三成を傷つける以外の何をしても構わぬ、天下を分ける大戦が終わるまで確実に三成を生かし続けよ。それを成し遂げることができれば、ぬしを縛るその手枷……外してやるとするか」
瞬時にわき上がった怒りに任せ、大谷の輿を鉄球で破壊してやろうと思ったが。
気色の悪い笑い声を漏らそうと、親友の尊厳を踏みにじるようなことを口にしようとも。大谷の目は常に三成だけを見つめ続けている。
それが狂気の入り交じったものであっても。
大谷は三成を特別な存在だと感じている。その事実を心に刻み、そして大阪城では決してみられぬと思っていた三成の柔らかい表情を引き出してくれた幸村へ何度目になるかわからない感謝を捧げ。
睨み付ける代わりに、大谷吉継へと微笑んでみせ。
黒田官兵衛は愛しい人を守るための策を、心の内で組み立て始めた。
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さすがに団子丸と白では名前としてどうかと思うので、誰か名前考えてくださいw
私のネーミングセンスは最悪です……
いい名前を考えてくださった方には新刊プレゼントでも何でもするよ……本気で悩んでます。あとこの話は二十四節季に合わせて展開しているので、大雪の刻でも雪が降るとは限りません。
BGM「楽園」 BY 平井 堅
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色々説明
拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)
注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨
ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。
書いている人
みっし
・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。
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うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。ついったのフォローは下 のアイコンから。
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