こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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これにて閉幕
*****
「きゅっきゅっきゅ~♪」
「はぁ…」
「…はぁ」
「みぃ…」
陽気に踊る子狸と、それとは対照的に疲れ果てた龍と、右目と、子龍。
何故、前者と後者で彼らはここまで纏う雰囲気が違うのだろうか。
その答えは数日前まで遡る。
なんやかんやの内に和解?を遂げた政宗達とちび政宗だが、彼らの目の前には竹千代という名の見た目は小さく、その実大きい壁が立ち塞がっていた。
この竹千代、相変わらずどこの所在のちびなのか未だに明らかではない。明らかなのは竹千代、狸、悪戯好き…このぐらいだろう。各所へ便りは送っているものの、いかんせん奥州から送っているだけに時間はかかってしまう。その間にこの竹千代に関してわかったことは以下の通りだった。
・食い意地が張っている、もとい底なし胃袋の持ち主
別に誰が奪い取る訳でもないのに、ただひたすらに食べる、食べる。泥付きのままの大根ですら、洗う手間を惜しんで食べる。「せめて料理したものを食べれば良いものを…」とは小十郎の談、「なんだこいつは…餓鬼か?」が政宗の談、「みぃー!!(怖い!!)」がちび政宗の談だ。そしてどうやら奥州の米のうまさに感激したらしく、米をおかずにごはんを食べるという荒技をやってのけた。(米を食べたことが無い、訳ではなかった事には安心した。)米を食べ過ぎる余り、城の兵糧が危ぶまれたとか危ぶまれないとか…密やかに噂されたことだけは事実だ。ただ、どんなものも食べるかと思われていたが天ぷらだけは好まないらしく、真っ青な顔で「きゅきゅ!!!」と言いながら拒否していた。ちび政宗の訳によると、以前食べて腹痛になったらしい。どれだけ食べたのでしょうか…、とは小十郎の談だ。きっと周囲が止めるのも聞かず、山ほど食べていたに違いない。だって竹千代だもの。
・やたらと水に落ちる
初めてやってきたときに池に落ちなかったのが不思議なぐらい、よく水に落ちる。正確には、手を叩くと姿が消えて水に落ちる、だが。手を叩かれることによって場所を移動できる。どうやらこれが竹千代の能力らしい。手桶で政宗と共に入浴していたちび政宗の隣に落ちてきた時はちび政宗が大泣きした事は政宗の記憶に新しい。あの時は小十郎が手を払った音に反応したと聞いたが…。有効に使えば凄い能力なのだろうが、政宗達自身いまいち使いどころがわからないため、今の所はただ「水に落ちる能力」としか言えずにいる。しかし能力はわかったとはいえ一日に三度も四度も風呂に落ちるのはやり過ぎでは無かろうか。竹千代はこのほか、庭の池に落ちること十数回、煮えたぎる鍋の中に飛び込みそうになったことが数回あった。庭に落ちてしばらく浮き上がってこなかったときはどこの投身自殺者だと度肝を抜かれたものだが、実は寝ていただけだったという事実に一番肝を冷やされた。本気で死ぬぞ。
・悪戯好き
以前のちび政宗に勝るとも劣らないほどに悪戯好き、だ。障子を破くこと、数えるのも嫌になるぐらい。書物を墨塗れにしたこと、一回。これは小十郎の鉄拳を食らってさすがに嫌になったらしい。小十郎の畑に頭から突っ込んだこと、数十回。どうやら虫を追っていてはまるらしい。毎度三度に渡りひっくり返った下半身を引っ張り出す羽目になる小十郎の驚きは最初こそ半端無かったようだが、もう慣れてしまったらしい。嫌な慣れ方だ。その他、小さな悪戯も挙げればきりがないので、割愛させてもらう。
ざっとあげただけでもこのように、竹千代は、本人にとっては悪気のないままに数々の事をやらかしていたのだった。この数日の間に竹千代がやらかした事に比べれば、今までちび政宗がやらかしたことが小さく思えるのが不思議だ。いや小さいと思ってはいけないのだが…。
「みぃみぃ」
あるとき、すっかり定番の場所となった政宗の隣で正座するちび政宗が困り顔で呟いた。(小十郎は畑の後片付けのしまいをしに行った)以前大泣きしたときのように、見ただけで泣き出す事はないものの、そのワイルド過ぎる行動はちび政宗を困惑させるには十分すぎるほどのものであり、未だにちび政宗は竹千代と距離を置いている。
「…確かに、あいつ何考えてんのかサッッッッパリわかんねぇんだよなぁ…」
『意味不明』
ちび政宗の言葉に頷くしか無い政宗であった。小十郎に言わせると、まっすぐで好奇心旺盛、猪突猛進、短絡的、悪戯好き、忘れっぽい、嫌な意味であきらめが悪い、とのことだ。嫌な意味であきらめが悪いってどういう意味だ。人様のいえのちびを罵りたくはない、たくはないが…。
「こんだけやられて、無抵抗って言うのも癪に障るんだよなぁ…」
「み?」
また、ちびこじゅやちび政宗を相手にしている時はわからなかったが、竹千代のようにしっぽのあるちびはその扱いが難しいのだということを知った。竹千代のように頻繁に水に落ちるちびだと尚更だ。政宗は風呂後のブラッシングに毎度四苦八苦しているのを知っている、小十郎が。政宗がやろうとしたら何故か竹千代に全力で拒否されたのだった。何故だ。別にしっぽをもごうなんて少しも考えていなかったのに何故だ。「みー」の一言と共に告げられた。「政宗、不器用」の言葉は聞かなかったことにしたい。
しかし、それでもだ。
「…まぁ、あいつが来なきゃ、お前が何を考えてるか知る機会も無かったかもしれないから、それには感謝しねーとな」
「みぃ」
政宗の言葉にちび政宗はにっこり笑って頷いた。
そして、冒頭に至る。
竹千代のやることなすことに振り回された二人と一匹は、疲れていた。とても。反対に竹千代は傍から見てものびのびとしており、非常に機嫌が良かった。
だが、「きゅっきゅっきゅ~」と陽気に踊る竹千代を見て、何かが切れた。
「…みーみー」
その場で立ち上がったのはちび政宗だった。どこか不穏な空気を秘めて、ゆらりとその場に立ち上がる。
「きゅっ?」
その不穏な空気を感じ取ったのか、竹千代も小首を傾げる。
「みぃみぃみぃ…みーーーーー!!!!」
そう勢いよく叫ばれた瞬間、どこからともなく現れた黒雲が竹千代の頭上に現れたかと思うと、それは信じられない光景を作り出ていた。
ドーンと一際大きな音が響いたと同時に、青い火花が周囲に散った。
「きゅきゅ~!?!?!?」
黒い雲から伸びた青い雷が、避けようも無い勢いで竹千代を狙っていたのだった。
あまりの事に唖然として政宗も小十郎も言葉が出ない。そんな二人に構わず、ちび政宗は続ける。
「みーみーみーーーーーーー!!!!」
「きゅきゅきゅ~!!!!」
黒い雲から発される雷は収まらず、むしろ勢いを増すばかり。
必死に逃げる竹千代、追うちび政宗。
いつかどこかで見たような図が、またここで再現されつつあった。
しかし今回はあの時のような雨ではない。雷だ。さすがの竹千代と言えど、直撃したら生きていられるか定かではない。そして残念ながら今のちび政宗に人の話を聞き入れる余裕はなかった。(このままでは…さすがにマズイ…!!)主を背後に守りながら小十郎は咄嗟に両手を叩き、音を発した。
瞬間、辺り一面が眩い光に包まれた。
「みぃみぃ~…」
「わかったから泣き止め!!…お前あの時の勢いはどこに言ったんだよ…」
「みぃ~!!…」
「わかった!!わかった!!雨降らせるなら小十郎の畑にしろ」
「みぃ~…」
あれから数日たった今、政宗は縁側にてちび政宗と一緒にいた。あの日、目の前に竹千代がいなくなった事に気がついたちび政宗は、瞬間、その場に崩れ、そして泣き出した。曰く「雷でしんじゃったらどうしよう」と。冷静になるにつれ、雷を発したことが怖くて仕方なくなったらしい。使う能力は苛烈だというのに、その性格は極めてアンバランスだ。今だって政宗の頭上でぐずぐずと泣き続けている。
竹千代は、城内からは見つからなかった。
城で探せる限りの場所は全て探したにも関わらず、あの子狸は、まるで最初からその存在など無かったかのように消え失せてしまったのだ。
だけど、と政宗は思う。
(大方、お目付役のいねぇうちの城でのびのびし過ぎてたんだろうが、思わぬところでちびの雷食らってビビったんだろうなぁ…)
泣いてばかりのちび政宗から食らった一撃は、さすがの竹千代でも手痛いものだっただろう。もし次会う時があれば…忘れているかも知れない。普通に米を要求してくるかもしれない。本当に最後までよくわからないやつだったなぁ…と政宗は思う。だけど次にちび政宗と会うときなら、会える機会があれば…違う結末になるかもしれない、とも思う。
「ん…?」
そのとき、遠くの空から、黒い鶏が飛んできて見えたような気がした。
一瞬の事だが「…みぃ?」とちび政宗も反応したため見間違いではないのだろう。
そしてどこからか「め~め~」と懐かしい声が聞こえてきた。
「まさか…ちびこじゅか…!?」
「み!?」
目をこらして見ると、どうやら忍びによってちびこじゅは運ばれてきた所らしい。
「おい!!ちびこじゅ!!こっちだこっち!!」
「みぃーーー!!!!!」
政宗と一緒に頭上のちび政宗も懸命に叫ぶ。
すると、忍びは気がついたのかこちらに足を向ける。
そして背後のちびこじゅも気がついたのか「め~」と嬉しそうに声を上げる。
一体今までどこに行っていたのやら、水筒を携え小さい籠まで持たされている。
頭の葉っぱも萎れることなく生き生きとした様子だ。
「…どこに行ってたんだか…。まぁ、まずは出迎えてやるか、ちび?」
「みぃ!!」
誰よりもちびこじゅの所在を案じていた小十郎にも知らせてやらなければ、いや二匹と一緒に小十郎を迎えに行ってやろうか。
何からお前に話そうか、たくさん話すことはあるんだよ。
でも、色々あるけれどまずは
「おかえり」
○うずみさんのぷちばさ1.5には大幅に遅れましたが裏1.5これにて完結です。
竹千代いいとこ無かったね!!正直に言おう!!ごめん!!
ちび政宗様は自己中から人見知りツンギレへとレベルアップしました。今の所人見知りが解除されるのは伊達主従とちびこじゅだけです。
ちび政宗は今の所、喜怒哀楽が一定のラインを越えると局所的に天候を操れる能力を持っています。今後レベルアップしたらどうなるのか、は考えていきます。
ちびこじゅも密かにレベルアップはしているのですが…これは次の機会があれば書いて見たいと思います。
かなり長い期間放置してしまいましたが、一区切り付けられたことが嬉しいです。
次書くとしたらデュララララの書きかけ文かな?
バサラでは無いかもしれませんがよろしくお願いします。
「はぁ…」
「…はぁ」
「みぃ…」
陽気に踊る子狸と、それとは対照的に疲れ果てた龍と、右目と、子龍。
何故、前者と後者で彼らはここまで纏う雰囲気が違うのだろうか。
その答えは数日前まで遡る。
なんやかんやの内に和解?を遂げた政宗達とちび政宗だが、彼らの目の前には竹千代という名の見た目は小さく、その実大きい壁が立ち塞がっていた。
この竹千代、相変わらずどこの所在のちびなのか未だに明らかではない。明らかなのは竹千代、狸、悪戯好き…このぐらいだろう。各所へ便りは送っているものの、いかんせん奥州から送っているだけに時間はかかってしまう。その間にこの竹千代に関してわかったことは以下の通りだった。
・食い意地が張っている、もとい底なし胃袋の持ち主
別に誰が奪い取る訳でもないのに、ただひたすらに食べる、食べる。泥付きのままの大根ですら、洗う手間を惜しんで食べる。「せめて料理したものを食べれば良いものを…」とは小十郎の談、「なんだこいつは…餓鬼か?」が政宗の談、「みぃー!!(怖い!!)」がちび政宗の談だ。そしてどうやら奥州の米のうまさに感激したらしく、米をおかずにごはんを食べるという荒技をやってのけた。(米を食べたことが無い、訳ではなかった事には安心した。)米を食べ過ぎる余り、城の兵糧が危ぶまれたとか危ぶまれないとか…密やかに噂されたことだけは事実だ。ただ、どんなものも食べるかと思われていたが天ぷらだけは好まないらしく、真っ青な顔で「きゅきゅ!!!」と言いながら拒否していた。ちび政宗の訳によると、以前食べて腹痛になったらしい。どれだけ食べたのでしょうか…、とは小十郎の談だ。きっと周囲が止めるのも聞かず、山ほど食べていたに違いない。だって竹千代だもの。
・やたらと水に落ちる
初めてやってきたときに池に落ちなかったのが不思議なぐらい、よく水に落ちる。正確には、手を叩くと姿が消えて水に落ちる、だが。手を叩かれることによって場所を移動できる。どうやらこれが竹千代の能力らしい。手桶で政宗と共に入浴していたちび政宗の隣に落ちてきた時はちび政宗が大泣きした事は政宗の記憶に新しい。あの時は小十郎が手を払った音に反応したと聞いたが…。有効に使えば凄い能力なのだろうが、政宗達自身いまいち使いどころがわからないため、今の所はただ「水に落ちる能力」としか言えずにいる。しかし能力はわかったとはいえ一日に三度も四度も風呂に落ちるのはやり過ぎでは無かろうか。竹千代はこのほか、庭の池に落ちること十数回、煮えたぎる鍋の中に飛び込みそうになったことが数回あった。庭に落ちてしばらく浮き上がってこなかったときはどこの投身自殺者だと度肝を抜かれたものだが、実は寝ていただけだったという事実に一番肝を冷やされた。本気で死ぬぞ。
・悪戯好き
以前のちび政宗に勝るとも劣らないほどに悪戯好き、だ。障子を破くこと、数えるのも嫌になるぐらい。書物を墨塗れにしたこと、一回。これは小十郎の鉄拳を食らってさすがに嫌になったらしい。小十郎の畑に頭から突っ込んだこと、数十回。どうやら虫を追っていてはまるらしい。毎度三度に渡りひっくり返った下半身を引っ張り出す羽目になる小十郎の驚きは最初こそ半端無かったようだが、もう慣れてしまったらしい。嫌な慣れ方だ。その他、小さな悪戯も挙げればきりがないので、割愛させてもらう。
ざっとあげただけでもこのように、竹千代は、本人にとっては悪気のないままに数々の事をやらかしていたのだった。この数日の間に竹千代がやらかした事に比べれば、今までちび政宗がやらかしたことが小さく思えるのが不思議だ。いや小さいと思ってはいけないのだが…。
「みぃみぃ」
あるとき、すっかり定番の場所となった政宗の隣で正座するちび政宗が困り顔で呟いた。(小十郎は畑の後片付けのしまいをしに行った)以前大泣きしたときのように、見ただけで泣き出す事はないものの、そのワイルド過ぎる行動はちび政宗を困惑させるには十分すぎるほどのものであり、未だにちび政宗は竹千代と距離を置いている。
「…確かに、あいつ何考えてんのかサッッッッパリわかんねぇんだよなぁ…」
『意味不明』
ちび政宗の言葉に頷くしか無い政宗であった。小十郎に言わせると、まっすぐで好奇心旺盛、猪突猛進、短絡的、悪戯好き、忘れっぽい、嫌な意味であきらめが悪い、とのことだ。嫌な意味であきらめが悪いってどういう意味だ。人様のいえのちびを罵りたくはない、たくはないが…。
「こんだけやられて、無抵抗って言うのも癪に障るんだよなぁ…」
「み?」
また、ちびこじゅやちび政宗を相手にしている時はわからなかったが、竹千代のようにしっぽのあるちびはその扱いが難しいのだということを知った。竹千代のように頻繁に水に落ちるちびだと尚更だ。政宗は風呂後のブラッシングに毎度四苦八苦しているのを知っている、小十郎が。政宗がやろうとしたら何故か竹千代に全力で拒否されたのだった。何故だ。別にしっぽをもごうなんて少しも考えていなかったのに何故だ。「みー」の一言と共に告げられた。「政宗、不器用」の言葉は聞かなかったことにしたい。
しかし、それでもだ。
「…まぁ、あいつが来なきゃ、お前が何を考えてるか知る機会も無かったかもしれないから、それには感謝しねーとな」
「みぃ」
政宗の言葉にちび政宗はにっこり笑って頷いた。
そして、冒頭に至る。
竹千代のやることなすことに振り回された二人と一匹は、疲れていた。とても。反対に竹千代は傍から見てものびのびとしており、非常に機嫌が良かった。
だが、「きゅっきゅっきゅ~」と陽気に踊る竹千代を見て、何かが切れた。
「…みーみー」
その場で立ち上がったのはちび政宗だった。どこか不穏な空気を秘めて、ゆらりとその場に立ち上がる。
「きゅっ?」
その不穏な空気を感じ取ったのか、竹千代も小首を傾げる。
「みぃみぃみぃ…みーーーーー!!!!」
そう勢いよく叫ばれた瞬間、どこからともなく現れた黒雲が竹千代の頭上に現れたかと思うと、それは信じられない光景を作り出ていた。
ドーンと一際大きな音が響いたと同時に、青い火花が周囲に散った。
「きゅきゅ~!?!?!?」
黒い雲から伸びた青い雷が、避けようも無い勢いで竹千代を狙っていたのだった。
あまりの事に唖然として政宗も小十郎も言葉が出ない。そんな二人に構わず、ちび政宗は続ける。
「みーみーみーーーーーーー!!!!」
「きゅきゅきゅ~!!!!」
黒い雲から発される雷は収まらず、むしろ勢いを増すばかり。
必死に逃げる竹千代、追うちび政宗。
いつかどこかで見たような図が、またここで再現されつつあった。
しかし今回はあの時のような雨ではない。雷だ。さすがの竹千代と言えど、直撃したら生きていられるか定かではない。そして残念ながら今のちび政宗に人の話を聞き入れる余裕はなかった。(このままでは…さすがにマズイ…!!)主を背後に守りながら小十郎は咄嗟に両手を叩き、音を発した。
瞬間、辺り一面が眩い光に包まれた。
「みぃみぃ~…」
「わかったから泣き止め!!…お前あの時の勢いはどこに言ったんだよ…」
「みぃ~!!…」
「わかった!!わかった!!雨降らせるなら小十郎の畑にしろ」
「みぃ~…」
あれから数日たった今、政宗は縁側にてちび政宗と一緒にいた。あの日、目の前に竹千代がいなくなった事に気がついたちび政宗は、瞬間、その場に崩れ、そして泣き出した。曰く「雷でしんじゃったらどうしよう」と。冷静になるにつれ、雷を発したことが怖くて仕方なくなったらしい。使う能力は苛烈だというのに、その性格は極めてアンバランスだ。今だって政宗の頭上でぐずぐずと泣き続けている。
竹千代は、城内からは見つからなかった。
城で探せる限りの場所は全て探したにも関わらず、あの子狸は、まるで最初からその存在など無かったかのように消え失せてしまったのだ。
だけど、と政宗は思う。
(大方、お目付役のいねぇうちの城でのびのびし過ぎてたんだろうが、思わぬところでちびの雷食らってビビったんだろうなぁ…)
泣いてばかりのちび政宗から食らった一撃は、さすがの竹千代でも手痛いものだっただろう。もし次会う時があれば…忘れているかも知れない。普通に米を要求してくるかもしれない。本当に最後までよくわからないやつだったなぁ…と政宗は思う。だけど次にちび政宗と会うときなら、会える機会があれば…違う結末になるかもしれない、とも思う。
「ん…?」
そのとき、遠くの空から、黒い鶏が飛んできて見えたような気がした。
一瞬の事だが「…みぃ?」とちび政宗も反応したため見間違いではないのだろう。
そしてどこからか「め~め~」と懐かしい声が聞こえてきた。
「まさか…ちびこじゅか…!?」
「み!?」
目をこらして見ると、どうやら忍びによってちびこじゅは運ばれてきた所らしい。
「おい!!ちびこじゅ!!こっちだこっち!!」
「みぃーーー!!!!!」
政宗と一緒に頭上のちび政宗も懸命に叫ぶ。
すると、忍びは気がついたのかこちらに足を向ける。
そして背後のちびこじゅも気がついたのか「め~」と嬉しそうに声を上げる。
一体今までどこに行っていたのやら、水筒を携え小さい籠まで持たされている。
頭の葉っぱも萎れることなく生き生きとした様子だ。
「…どこに行ってたんだか…。まぁ、まずは出迎えてやるか、ちび?」
「みぃ!!」
誰よりもちびこじゅの所在を案じていた小十郎にも知らせてやらなければ、いや二匹と一緒に小十郎を迎えに行ってやろうか。
何からお前に話そうか、たくさん話すことはあるんだよ。
でも、色々あるけれどまずは
「おかえり」
○うずみさんのぷちばさ1.5には大幅に遅れましたが裏1.5これにて完結です。
竹千代いいとこ無かったね!!正直に言おう!!ごめん!!
ちび政宗様は自己中から人見知りツンギレへとレベルアップしました。今の所人見知りが解除されるのは伊達主従とちびこじゅだけです。
ちび政宗は今の所、喜怒哀楽が一定のラインを越えると局所的に天候を操れる能力を持っています。今後レベルアップしたらどうなるのか、は考えていきます。
ちびこじゅも密かにレベルアップはしているのですが…これは次の機会があれば書いて見たいと思います。
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色々説明
拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)
注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨
ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。
書いている人
みっし
・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。
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うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。ついったのフォローは下 のアイコンから。
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