がんかたうるふ ぷちばさ1,5 裏の回 3わ 忍者ブログ
こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

久々過ぎてどこまで書いたか忘れてしまいましたが、第三話になります。



 *****
「きゅっきゅきゅ~!!」
「………みぃ」
 小十郎は、目の前にいる二匹のちびを前に一人思案していた。ちびこじゅを尋ねる手紙の手配を済ませた所で、政宗より二匹を預かったのがつい先ほどの事。状況をわかっているのかいないのか、やたらとご機嫌な竹千代と、それとは対照的にもの凄く落ち込んでいるように見えるちび政宗。話を聞いてやりたいのは山々だが、今はそれよりも優先しなければならない事がある。そもそも、ちびこじゅがいなくては会話をすることは困難なのだ。今、この場にいないちびを思い、溜息をつきながら、小十郎は右手に竹千代、左手にちび政宗を抱え、ある場所へと歩き出した。


「俺はここいらの後片付けをするから、その辺で待っていろよ」
「きゅ~!!」
「…み…」
 小十郎がたどり着いたのは、先日ちび政宗の悪戯ですっかり荒れ果ててしまった己の畑だった。見つけた当初は見るも無残な有様で、手塩にかけて育てた野菜のあまりに切ない姿に衝撃をうけた為かちびこじゅや、果ては政宗までにも心配される程度に落ち込んでしまったものだが、それも僅かな間の事だ。幸か不幸か一帯に植えていた野菜は根菜が中心であったので、地中に埋まっていた部分は無事だということがわかったので、ならば収穫してしまおうと思ったまでだ。(ちなみに畑荒らしの犯人であるちび政宗は政宗から派手にお小言を食らった後からすっかり臍を曲げてしまい、一言も発さなかったらしい。畑を荒らした正確な理由は不明だ)ちび二匹を少々離れた場所へ下ろすと、なにが面白いのか竹千代は「きゅっきゅ~!!」と走り出してしまった。小十郎が止めようとする間もなく、その姿は草むらの中に消えていった。
小十郎と、ちび政宗だけを残して。
「…あいつ、俺の言葉がわかっていないのか…?」
きっとわかっていないのだろう。たとえわかっていたとしても気になるものがあればそんなものなど吹き飛んでしまうに違いない。どうやらあれは、あのちびは相当に手のかかるちびに間違いない。一体どこの家で飼われていたのかわからぬが、日頃から面倒を見ているであろう家人の気苦労は半端のないものであろう。どこの誰とも知れぬ飼い主に、小十郎は心の底から同情した。だが竹千代の無駄までな明るさと素直さは評価すべきものかもしれない。
「…うちにいるちび達には無いもんだな」
ちびこじゅは真面目、面倒見も良く、気性は穏やかだが明るさとは程遠い。
ちび政宗は天上天下唯我独尊だと、政宗は力説していたが今の彼はその姿からは程遠いものになっている。
今だってそうだ。竹千代は弾丸のように飛んでいってしまったというのに、地面に下ろされた体制からしゃがみこみ、土にの字だか絵だかわからぬものをただひたすらに書き綴っている。…というか、何かを召還しそうな勢いなので止めるべきだろうか、これは。
しかし声をかけるのも憚られる思い雰囲気を纏っているため、見守りに徹するべきか。ちび政宗を気にしつつも、小十郎は作物の収穫を一人始めた。
 粗方収穫を終え、最後の大根を引き抜く。中々立派に育ってくれたようで、これなら冬の間も活躍してくれるだろう。小十郎がそう思ったその瞬間、もの凄く情けない声がどこかから聞こえてきた。
「……きゅ~きゅ~きゅ~!!!」
十中八九、問題児(今決めた)である竹千代の仕業だろう。一体何をやらかしたのだろう。今すぐにでも向かいたいが、精神的にどん底にいるらしいちび政宗をそのままにしておくことも出来ず、小十郎は「すまんが、行くぞ」と一言断ってから、ちび政宗を抱え上げ、情けない声のする方向に向かって歩き出した。無意識の内に収穫したての大根を持ったままの姿で。

「…どうして…こうなった…?」
「…みぃ…?」
「…きゅ~!!」
 畑の外れ、竹千代の声がする方向に向かった小十郎達が見つけたもの、それは地面から生える足だった。正確には、どうやったのかはわからぬが、土の中に頭から上半身全てを突っ込んでいる竹千代の姿だった。息苦しいのか必死に「きゅ~きゅ~!!」と足としっぽだけをばたつかせている。死なれては適わないと、小十郎は慌てて竹千代を掘りはじめ、数分の後、無事竹千代は救出された。
「きゅ~」
泥だらけの竹千代は、それでも呼吸が楽になった嬉しさからか、満面の笑みを浮かべている。腕を組んで「きゅっきゅ~」とお辞儀をしているあたり、どうやら小十郎に礼を言っているようだ。
「…いや、礼は構わんから…もっと落ち着いて行動した方が良いと思うぞ…」
「きゅっ?」
全くの悪意が無い「何だそれは」という顔で見つめられてもこちらの対応が困るだけなのだが。ああ、このちびは本当に困ったちびなのだな、と小十郎は痛感した。良いものはたくさん持っているのに、それらを消してしまうような暴走ぶりが目立ちすぎるのだ、竹千代は。好奇心旺盛な悪戯狸、僅かな時間しか竹千代と行動は共にしていないが、その間にやったことを見ていると小十郎の認識は間違っていないと思われる。
「きゅ~」
竹千代の嬉しそうな声と共に、バリバリとあまり聞きたくない音が聞こえてくる。とても、見たくない、だが見ないわけにはいかない。恐る恐る小十郎は視線を竹千代に向ける。
「きゅっきゅ~♪」
「…泥付き大根をそのまま食うな!!せめて洗えぇぇぇ!!」
そこで目にしたのは先ほど収穫したばかりの土付き大根に、凄い勢いでかぶりつく竹千代の姿だった。 土を食って不味くないのか、そもそも何故そんな勢いでかぶりつくのか、腹が減っていたのか、頭の中をぐるぐる回る疑問は際限ないが、真っ先に口に出した言葉がそれだった。
「…ってもうほとんど食ってる!?…お前はどれだけ早食いなんだ…」
「きゅ~」
照れながら頭を掻く竹千代だが、決して褒めている訳では無いと念押しするべきだろうか。「…みー…!?」
ここにきて初めてちび政宗が声をあげる。自分以外に目にするちびはちびこじゅだけだったちび政宗にとって、今の竹千代がとった行動は理解しがたいもの以外のなにものでもなかったに違いない。
-なにこれ、怖い。
そう思っても仕方が無かったのではないだろうか。
そうしてちび政宗は一瞬顔をゆがませたかと思うと、次の瞬間には
「…みいいいいいいいいいいいいいい!!!!」
今まで話した事が無いような大きな声で泣いた。
そうなるや否や、一瞬の間に空には雨雲が集まり、そして局地的な豪雨となった。
「きゅー!?!?!?」
「みいいいいいいいいいいい!!!!」
竹千代の頭上にだけ、小さな雨雲が出現し、止まない雨を降らせていた。
「これは…一体…」

目の前で繰り広げられる摩訶不思議な出来事に、小十郎はただ呆気にとられることしか出来なかった。


「きゅ!?きゅ!?」
「みいいいいいいいいいいい…」










一ヶ月以上放置しての更新となります。
ぷちばさ1,5 裏 3話です。
ちび政宗様の特殊能力が一つ明らかになりました。もう一つあるのですが、それは追々出しますね。というか竹千代株を大幅に下げた気がします。すまぬ、竹千代。
色々あって更新は遅れましたが、かならず完結はさせますのでお待ち下さい。
PR
[268] [267] [262] [261] [260] [254] [252] [251] [248] [247] [246]
色々説明






拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)


注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨


ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。


書いている人


みっし

・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。



うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。

ついったのフォローは下 のアイコンから。




ばさら垢できました
こんな二人で、ここを更新しております。

ツイッターは基本鍵をかけていますが、フォロー申請してくださったらフォローさせていただきます。
カウンター
忍者ブログ / [PR]
/ Template by Z.Zone