がんかたうるふ ぷちばさ! 1.5 裏 エピローグ 忍者ブログ
こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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これにて本当におしまい。



 *****
「め~め~めぇ」
「…それは、本当か…!?」
「おいおいおい…マジかよ…」
「みぃ?」
 北条の忍びに連れられて奥州に舞い戻ってきたちびこじゅ。その変わらぬ様子に政宗とちび政宗はもちろんのこと、小十郎はとても、とても喜んでいた。これまでどこに行っていたのだ、どこで生活していたのだ、と矢継ぎ早に問う気持ちは募ったが、まずは落ち着ける場所が良いだろう、ということで二人と一匹は政宗の私室へと移動していた。
「…ちびこじゅ、もう一度聞くが…お前が世話になった家にもちびはいたんだな?」
「めぇ」
「どんな奴だったか…政宗様にもわかるように字で書いてもらえるか?」
「めぇ!」
小十郎の問いに頷きながらちびこじゅは、これまたおなじみの筆と墨と半紙を取り出すといつもの如くゆっくりと丁寧にと書き始めた。
『泣虫毒筆子狐佐吉』
「め~」
これで合っている、と言わんばかりの嬉しそうな様子ながらも目が死んでいる辺りいつものちびこじゅであったことに政宗も小十郎も安堵した。
だが、それは一体どんな狐だ。
政宗も小十郎も全くと言って良いほど想像が付かない。まぁちびの世界には大食いの子狸や泣き虫な子竜がいるぐらいなので、何がいても不思議ではないのかもしれない。
 そして、改めて聞いたちびこじゅがいなくなった経緯は以下のようなものだった。
あの日、ちびこじゅは散歩がてら畑を片付けようと一人で畑に向かった。しかし運悪く大きな鳥に捕まってしまい、抱えられるままに城を離れざるをえなくなった。食べられなかったのは運が良かった、と淡々とちびこじゅは言うが、それはとても恐ろしい事態だったのではなかろうか。事実話を聞いているだけでちび政宗は「…みぃ~!!」と涙目状態だ。そんなちび政宗をあやすように政宗は頭を撫でると多少はそれで落ち着いたらしい。そしてちびこじゅは続ける。食べても美味しくないと話をして(一体どうやって話をしたのかは不明だが)鳥に下ろされたあとは野生の狸、鹿、猪など様々な動物に乗せてもらいながら移動したらしい。そして最終的に大きな鳥の手によって、とある場所に運ばれた。
「めぇめぇ」
そこで件の子狐含めて、たくさんの人間に大変お世話になったので改めてお礼をしたい、というのがちびこじゅの話らしいが、いくつかの問題があった。
一つ、ちびこじゅが過ごした場所がどこかわからない。
とても大きな屋敷であることが唯一の手がかりだが、ここ、即ち奥州より南。とのことだがその条件に該当する屋敷がどれだけあるというのか。
一つ、ちびこじゅが言うお世話になった人間がわからない。
とても大きな人、狐と良く似た人、色んな意味でよく笑う人、運の悪い人、ぐるぐるの人、わからない人…主にこれだけいるらしいが、話を聞いた政宗も小十郎も全くもって良くわからない。人名を覚えていればまだ救いようがあるものの、ちびこじゅにそれを期待するのも無理な話であろう。
「この間出しておいた書状にひっかかる家がありゃいいんだがな…」
「うかつには動けませぬな…」
政宗は先日の、竹千代の家を尋ねる書状に便乗して書いたちびこじゅの人相書きに反応してくれる家があることを願わずにはいられなかった。
一方、小十郎はこう考えていた。『頭から葉(大根似)、目が死んでいます』主君が自信満々に書いたこの肩書きからすると野菜妖怪(そんなものがあるのかは知らないが)しか浮かばない、と。



「めぇ~」
思い出した、という様子でちびこじゅは大事に携えていた籠をさぐると金柑を取り出した。
「めぇめぇ」
政宗と小十郎に一つずつ手渡していく。
「これは金柑、でございますな…」
「世話になった家でもらってきたのか?」
政宗と小十郎ならば一口で平らげてしまうような大きさでも、ちび達にはちょうど良い大きさなのだろう。そして政宗と小十郎に金柑を渡し終えると、とことことちび政宗の元に歩み寄る。突然の事にちび政宗は驚くが、ちびこじゅは歩みを止める様子は無い。
「め?」
「…みぃ…」
そして二匹は相対する。思えば人見知りが高じて暴れていた頃のちび政宗しか知らぬちびこじゅにとっては、政宗にひっついている今のちび政宗は酷く違和感のあるものに写るかも知れない。そしてちび政宗には暴れていた頃の負い目があり、気まずいのだろう。
「…み…み…」
必死に何かを言いかけては止め、言いかけては止めを繰り返す。そしてそんなちび政宗を急かすこと無く、ちびこじゅはゆっくり待ち続けた。
「…みぃ~!!」
ちび政宗が目に涙を浮かべながらちびこじゅにしがみつくまで、そんなに時間はかからなかった。
「め~め~」
泣くちび政宗をあやすように、ちびこじゅはぽんぽんと背中を叩いている。
「…みぃ~~~…」
泣き笑いのようなちび政宗の感情を受けてか、作り出した天候もまたその感情にふさわしいものに変わっていく。

外は一瞬、雨が降ったかと思うと、すぐに晴れやかな青空が広がり、そして鮮やかな虹が広がっていた。

「…みぃ~みぃ~…」
「めぇ~」
ひしとちびこじゅにしがみついたままのちび政宗とちびこじゅ。多くは語らないが、きっと彼らは知ったのだろう。
「こいつらは…本当にまぁ…やってくれるよなぁ…」
あきれ顔で呟くのは政宗。
勝手に泣いて、勝手にわかりあって、振り回される人間の身にもなって欲しい。
「…それがちびこじゅの良い所で、ちび政宗の良い所ではないですか?」
いまだひっついているちび二匹を前に人間二人は苦笑するほかなかった。



この後、籠の中の一番底に入れられていた書状にちびこじゅが気づくのは、手紙の主の名を知って政宗が激怒するのは、小十郎が頭を抱えるのは、もう少しだけ後の話である。














一応これで番外編完結です。
本当の意味でやまなしおちなしいみなしな伊達さんち…。
今後は必死になってちびこじゅにしがみつくちび政宗の姿が頻繁に見られるのでしょう。
ちびこじゅの新スキルもお披露目したかったんですがこれは無理でした。
またの機会があればそちらで書いてみたいと思います。
こ、今度こそぶん投げっぱなしのドタシズの続きを…書きたいなぁ。
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拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)


注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨


ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。


書いている人


みっし

・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。



うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。

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