がんかたうるふ 夏休みの過ごし方・上(三親・腐向け) 忍者ブログ
こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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夏休み中の石田さんとアニキが休日に畑仕事しますよ。それだけの話。
学ジャー着て農作業する石田めんこい。アニキはツナギが似合いすぎてどうしよう。
そしてこの話は親三なのか三親なのかどちらなのか判別がつきかねます。
本当にどっちなんだこれ。書いた人は一応三親のつもりです。

エロスは無いけど脱いでるので一応腐向け。

(書いた人:みっし)



 *****



『畑仕事手伝ってくれねーか?』

 夏休みに入ったばかりの大学生である石田三成の元に、同級生である長曾我部元親からかかったきた久々の電話内容がそれだった。

「畑仕事…?手伝うのは良いが、私はほとんどやったことが無いぞ。覚えている限り保育園の芋掘り遠足に行ったり、小学校の授業でジャガイモを育てたり、後はせいぜい中学生の時に花壇の花を植えたぐらいで」
 長年マンション住まいの三成は土いじりをした経験がほとんどない。それでも良いのかと確認すると電話越しに元親の笑い声が聞こえてくる。
『そんなに難しい事じゃねぇからそれで十分だよ。というか草取りすんのにどうやっても一人じゃきついんだ。畑がなぁ…結構広いし』
 作物にかかるかもしれないから除草剤は使えないし、と付け加える。
 そういえば元親は訳あって一軒家に一人暮らしをしていたことを三成は思い出す。畑の管理も当然のごとく彼の仕事なのだろう。
「…一体アパートでどれだけ育てているのかと思いきや、そういえば貴様は一軒家に住んでいたな…忘れていた」
 電話越しからまた元親の笑い声が聞こえてくる。
『忘れるなって…つかプランター栽培で草取りの救援要請を送るってどんだけでかいんだよ。そのプランター』
「…貴様なら改造してやりかねん。まぁ手伝い自体は構わんが、明日の朝行けば良いのだな。それで良いなら了承しよう」
 改造大好きなこの男ならばどんなことでもやりかねん、と思いながらも、畑仕事自体は興味があったし、用事も無かったので三成は了承する。
 すると電話越しでも元親が喜ぶのが感じ取ることができた。電話越しでも感情の揺れ幅がわかるあたり本当にわかりやすい男だな…と我が身を省みず三成は思った。
『おう!早いほうが助かる。頼む!じゃあな!』
 そこまで話したところで電話は切れた。三成は手にしていた携帯を置き、部屋の掛け時計を見やる。

「明日は出かけると、刑部に伝えなくてはな…」
 現在の時刻は夜九時。
 やや過保護な同居人は今日は出かけており、まだ帰ってきていない。きっと今日も遅いのだろう。携帯へメールを送っていくと共にと、念のためメモに書いて食卓に置いておくことにする。
 そして三成自身も、明日に備えて早寝することに決め早々に床に入った。
 そういえば、何を持って行けば良いとか一切言われなかったのだが良いのだろうか、と思いながら。



 翌朝。
 三成が電車に乗って元親の自宅を訪れると、見慣れた一戸建てが目に入る。学校から比較的近いそこは、元親が現在住んでいる家でもあり、大学の仲間の溜まり場でもあったから三成も場所を覚えていた。 インターフォンを押してしばし待つ。
 そして玄関が開かれた瞬間、実に驚いた顔をした元親と目があった。
「早く来てくれたら助かるって言ったのは俺だけど…早くないか!?まだ七時だぞ!?」
 Tシャツにハーフパンツというラフな格好に身を包んだ元親は目を丸くして三成をみている。
「む…?早すぎたか…?刑部から畑仕事は朝の涼しいうちにやるのが最良だと言われたので早く来たのだが…」
 寝入りばなに同居人のメールを確認した三成は、そうか、早く行くに越したことは無いのだなと判断したのだが、いささか早すぎたのだろうかとここでようやく自覚する。
 来て貰って立ちっぱなしもなんだからとりあえず上がれ、と元親に促されるままに玄関に上がると同時に声がかけられる。
「まぁ確かに涼しいうちにやるのは楽だけどよぉ…とりあえず朝の収穫するもんは取っちまったから、まずメシでも食おうぜ。お前の分も用意するから」
 元親が料理上手なのを知っている三成は喜んでそれを受け入れた。
「うむ…それはお願いしよう」
 何故ならば早く行こうとそればかり考えて食事を持ってくることを忘れた三成には非常に有り難い申し出だった。
 三成は元親の後を着いて廊下を歩く。

 元親が住んでいる家は大学生が一人で暮らすには広すぎる規模だ。ここは元々は彼の祖父母が暮らしていた家だった。
 元親の後を追いながら三成はその背に問いかける。
「相変わらず、おじいさんとおばあさんとやらは帰ってこないのか?」
「この前電話が来たと思ったら北海道が気に入ったからしばらく住むとか言ってたな…なんか漁師の仲間入りがしたいとかなんとか…ばあちゃんは芋を掘るまで帰らないとか…でも二人とも寒いの苦手だから雪が降る頃には一回は戻るんじゃねーか」
 三成の問いかけに振り向いた元親は、少々うんざりした様子ながらもそう返答する。元親から色々な話を聞いているだけに、同情せざるおえないというのが本音だ。
「…聞くだけで元気過ぎるほどに元気なおじいさんとおばあさんだな」
「まぁな…けど年を考えたら元気すぎるぐらい元気な方がいいのかもしれないけどよ」
 そう言って元親は苦笑する。
 彼はいつもこうだ。文句を言っているようで、最後には相手を許容する。根っからのお人好しだと誰かが言っていた。
 最も振り回されていながらも、彼が祖父母を慕っていることはさして長いつきあいの無い三成でも知っている。
 損ばかりしている奴だな、とは思っていたがそのような人間は嫌いでは無かった。

 廊下を歩いて居間に着くと元親は三成に待つよう伝えると自分は台所に向かう。ちょうど食事の準備を始めたばかりのようだったので、ちょうど良いとばかりに三成はそれを見守ることにした。
 だが元親が手に取った野菜が衝撃的だったので思わず眉根を寄せる。何故ならば元親が手にしていたのは長さ三十センチにもなろうかという緑色の野菜だったのだ。
「…何だ、そのきゅうり…大きすぎないか?」
 最近のきゅうりは突然変異でも起こしたのかと思い、慌てて元親に問いかけると、元親はきょとんとした様子で野菜を見ると、あらためて三成に言う。
「こりゃ今朝採ったズッキーニだよ。オムレツにするから待ってろ」
「ズッキーニだと…!?あれはそんなに巨大化する野菜だったのか!?…いや店で売っているのはそんなに大きくないぞ!?…やはり突然変異…いやまさか元親貴様、野菜にまで改造を…!」
 自分が見知っていたズッキーニとは異なる、ただならぬ大きさのそれに怯える三成を元親は調理しつつ宥める。
「…そんなバイオ系の研究してねぇよ…落ち着け。ズッキーニっていうのは、簡単にでかくなっちまうだけだ」
「なんだと…?恐るべしズッキーニ…それだけの大きさがあればさぞかし食べ甲斐があるのだろうな…」
 しかし元親は首を横に振った。
「色々あってな…でかすぎても駄目なんだ。ちょうどいい大きさで収穫するのが一番いいんだよ。これは昨日収穫し忘れてすげぇでかくなってたんだ」
 捨てるのもったいないから食べるけどな、と付け加えながら元親は調理を再開していく。その手つきは実に手慣れたものだった。
 なにかが出来上がっていく課程を見るのは嫌いじゃ無い。だから、邪魔にならない範囲で元親を見守る。これはいつものことなので、元親自身特に気にするそぶり無く続ける。時に「それ、よそってくれ」、「皿出して」など元親の指示に応じて手伝いながら朝食作りは進んでいった。



「野菜ばっかで悪ぃけど」
 そう前置きされた食卓は、なるほど見事なまでに野菜づくしだった。
 味噌汁はエンドウ豆と油揚げ。メインはズッキーニとベーコンのオムレツ。大根の葉とちりめんじゃこのふりかけ。納豆。キュウリの浅漬け。それに白いご飯。
 元親がご飯をよそった器を受け取るが、瞬間的に三成は顔をしかめる。
「元親…私はそこまで白米は食べないが…」
 一般的な大きさの茶碗にてんこもりのご飯をもらっても食べきれる自信が無い。
「え?結構体力を使うから食っておいたほうがいいぞ」
 そういう元親に悪気は無い。それは三成もよく理解している。
「だが人間には向き不向きというか適材適所というかそんなものがたくさんあってだな…要は食べきれないのはもったいないから減らしてくれ」
 元より小食気味の三成がどれだけ食べると思ったのだろう。
「そっか。お前そういえば甘いもんは結構食っても飯は人並みかそれ以下だもんな。悪かった」
 三成は改めて、盛りが少なめになったご飯を受け取る。そして朝食を食べ始めるその前に挨拶することは忘れない。
「いただきます」
 両手を合わせて一言。
 そして、和やかな朝食が始まった。



 食べ終わった結論から言おう。
 朝食は実に美味だった。刑部が作る完全洋食な朝食も好きだが、これはこれで良い。何とも満ち足りた気分で三成は食後の煎茶を啜っていた。
「…しかし、元親は本当に大学生か?…最早あやつの将来は主夫でもいいような気がしてきた」
 そうして今現在は風呂掃除をしてくると言って居なくなってしまった元親を思う。

 粗野で派手な外見に似合わず、元親は家事全般が得意だ。何でも幼い頃から親が共働きで色んな家事を手伝ってきた為らしい。それもあってか、大学生になった今でも妙に所帯じみた所がある。大学もあるというのによくやるものだ。それほどにまめで無ければ大学生が一軒家の管理なんて任されないのかも知れないが。
「あの熱意が学業に向けられておればまた違ったものを…と常々毛利が口にしていたのはあながち間違いではないのだな」
 元親とは古いつきあいがあるらしい毛利の発言を思い返す。
『高校時代の話ではあるが、あの馬鹿は興味のある教科は学年でも一桁台だったが、それ以外は赤点という恐るべき成績だったぞ…』
 そう苦々しげに語っていたのは確か先日の試験期間の頃だっただろうか。幼なじみということでお互いに振り回し振り回されてきた彼らの関係には遠慮が無い。自分と家康の関係のようなものなのかと聞いたら、それは違うと言われた。何故だろう。

 そこまで考えた所で、背後からぺたぺたと水を含んだような足音が聞こえてきた。
「悪ぃ。待たせたな。んじゃ、作業着は貸すからやるか」
 風呂掃除を終えたらしい元親が戻ってきた所だったらしい。
「うむ」
 そして、準備のため、共に元親の部屋に赴いた。

 元親の住んでいる家は広い。
 そして古い。
 元親の後を着いて歩きながら三成は呟く。
「相変わらず掃除が大変そうな家だな…」
 マンション住まいの三成からは想像も出来ない広さである。しかも畑付き。普通の大学生の一人暮らしとしてはあり得ないような環境であると三成は思う。最も、そんな恵まれた環境を元親本人に言わせるとこうである。
「まぁな…でも広くて落ちつかねー。普段は自分が使う所しか掃除しねぇからそんなに手間じゃねぇし」
 自室の周りと水回り、あとは居間ぐらいしか手入れはしていないらしい。
「この時期は特に畑の手入れやって家中の掃除を毎日やってたら大学に行けねぇし、本末転倒だろ」
「確かに」
 使わない部屋があるとか、何とも贅沢な話ではあるが、広すぎる家は維持が大変だというのは本当なのだなと三成はその時改めて思った。
 そんなことを話していると元親の自室にたどり着く。日頃は遊びに来ると居間とその隣の和室に転がり込むことが多いが、何度か足を踏み入れたことがある。
 「失礼する」
 一声かけてから三成は足を踏み入れた。元親自身は「気にすることねーのに」と言って笑っているが、人様の部屋に入るときの自分の最低限の礼儀のようなものだから、今更変えるつもりは無い。最も元親もそれを知っているから無理に止めようともしていないのだが。
 
家が古いと言っても  台所を初めとする各所はリフォームされている。元親自身の私室も洋室であった。元々は客間だったらしい。それなりの広さの部屋にはベッドと机、パソコンに本棚と言ったごく普通のものが収められている。
 そして元親はクロゼットに近づくとなにやら漁り始めた。そして、あったあったとなにやら取り出して三成に向かって手渡す。
「悪いけどこれ、使ってくれ」
 そう言って渡されたのは、まごう事なき学ジャーだった。
「…学ジャー…?」
 ご丁寧に学校指定鞄に入れられた学校指定ジャージ。恐らくは元親が高校時代に使用していたものだろうとは推測できる。しかし何故。
「大丈夫だ!この間着て洗ってから入れたから!」
 卒業してから入れっぱなしじゃない、と満面の笑みで言われても今の三成には理解できない。
「いや…あの、自信満々で言われても困るのだが…。というか何故ジャージで農作業?」
 クローゼットの中から青いツナギを取りだした元親は言う。
「この間、ツナギ一枚駄目にしちまったから、お前に貸せる作業着無いんだわ。だから悪ぃけど、これを着てくれ」
 あとタオル、と手渡す元親を見てようやく合点がいく。
「…そういうことか」
「そう。んじゃ、俺先に準備してるから終わったら来てくれ」
 そう言って、あっという間にツナギを着用してしまった元親は部屋の外に行ってしまった。三成も後に続こうと、とりあえず学ジャーに着替える。長身の元親が使用していただけあって丈は問題ない長さだ。
 ただ一つ問題があるとすれば、身幅の違いだった。
「…何故、丈は問題ないのに横の布地がこんなに余る…!!色々な意味で腹立たしいぞ、これは…!!」
 おのれ手作業大好き結構乙男非運動系なのにガチムキめが(毛利情報)と心の中で悪態を吐きながら、三成は部屋を出た。
 ちなみに三成は中学高校と六年間剣道部だったがどうにも筋肉が付いているようには見えづらいような体格らしく、体脂肪測定の段になって周囲から驚愕されたという覚えがある。
 それだけに、特に何もしていないけれどガチムキという元親が非常にうらやましく、そして微妙に腹立たしい。最も本人には言わないが。



 玄関では既に帽子とタオルを着用した元親が待っていた。
「おう、無事に着られたか。…いやー、その、ジャージが懐かしいな…」
「お前のものなのだから懐かしくて当然だろう」
 三成が今着用しているジャージは紫と青を会わせたような色に差し色は緑と黄色。どうして学校指定のジャージというのは派手な色味が多いのかと首を傾げるようなデザインである。しかし元親は首を横に振る。
「いや、デザインもだけど、その名前のとこ」
 左胸に書かれている文字を三成はまじまじと確認する。
「?…ちょうそかべと書いているが…なにか違うような…」
「そう。なんでかしらねーけど学校名簿で『長曾我部』が『長宗我部』になっててよー…ジャージの名前がこれで縫い込まれてたんだよなぁ…」
「名前は間違われたくないものだが今となっては激しくどうでも良いなその情報…」
 まぁな、と言いながら元親は笑った。
「…と思い出話はこのぐらいにしておいて、よし三成。あとはタオル巻いて、帽子は貸すからそれを被ってくれよ。外は暑いから。あと長靴は…予備のが履けるだろう」
「うむ」
 そして受け取ったタオルを首に巻き、差し出された帽子を素直に被る。
 するとなんということだろう。
「おお!これでお前も見事な農作業スタイルに!」
「…本当か?…全くもってこれで良いのかという自信が無いぞ…」

 頭には麦わら帽子、首にはタオル、上下は学ジャー、足下には長靴、両手には軍手という農作業スタイルに変貌した三成がそこにいた。

 大丈夫、と元親が言うので大丈夫ではあるのだろうが、本当にこれで良いのだろうかと思いつつ、最終的には元親が言うのであれば、まぁ大丈夫なのだろうという結論に落ち着く。
 三成は、存外に素直な性格であった。











○まだ畑まで到達していないという罠
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色々説明






拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)


注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨


ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。


書いている人


みっし

・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。



うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。

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