がんかたうるふ ぷちバサ!3 ちびこじゅの冒険 編 序章 (上) 忍者ブログ
こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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みっし担当のちびこじゅ編序章です。
今回はアニキも出るよ!というか無理矢理出すよ!!
書きたいから!
そんなアニキスキーでこじゅスキーが書いたゆるゆるなはじまりの話です。


(書いた人:みっし)



 *****
 
 
「めぇ…?」
 その時、ちびこじゅが気がつくと、その体は波間にぷかぷか浮いていた。
 頭から大根のような葉っぱが生えているちびこじゅが頭だけ海面から出して浮かんでいる様子は、遠目に見たら椰子の実が浮かんでいるように見えたかも知れない。
「…めー」
 どうして こんなことになったんだろう?
 
 しょっぱい水の中を漂いながらちびこじゅは、必死で今まであったことを思い出していた。
 そうだ、思い出した。政宗だ。
 始まりは、奥州筆頭という名を持つ青年。
 大好きな政宗の発した言葉だった。
 
 
 
 それはしばらく前の、とある夏の日こと。
 居室で書状をしたためいた小十郎と、その隣で外は暑いからとのことで仲良く字の練習をしていたちびこじゅとちび政宗(最近小十郎からはちびむねと呼ばれるようになった。長いから。)の元にどたどたという慌ただしい足音が近づいてきた。
「Hey!vacanceに行くぞ!」
 満面の笑みで飛び込んできたのは小十郎の主君でもある、伊達政宗その人だった。
「政宗様…もう少し品良くなさいませ。慌ただしいにも程がありますぞ」
 反対に苦虫を噛みつぶしたような顔を見せるのは小十郎だ。だが、政宗はそんな小十郎に構わず笑みを見せる。
「細かいこと言うなよ小十郎。ちび達に知らせてやりたくてな」
 そう言いながら政宗はきょとんとしたままのちびこじゅとちび宗の元に近づくと、裏のない悪戯っ子のような笑みを浮かべる。
「お前ら、真田の所のちびに会いに行かないか?」
「めー?」
「みー?」
 さなだってだれ?
 声を合わせてそう言った二匹の頭を、愛しげに政宗は撫でる。
 今では二人のいう言葉がすぐにわかる。他の所のちびの言葉も。それが、とても政宗にとっては嬉しかったのだ。昔の政宗であれば、きっと切り捨てたそれが今はとても愛おしい。ちょっと変わってて、手がかかって、だけれどもそれ以上に大事な何かを周囲に伝えてくれる、大事な大事な存在。
 そんな政宗の僅かな変化を本人以上に感じとったのは小十郎だった。主の成長をずっと見守り続けてきた彼は、主の内面の変化を、成長をとても喜んでいた。喜びすぎて野菜オンパレードの料理を出してはげんなりされるぐらいには喜んでいた。
 片倉小十郎、野菜料理で喜びを表す男であることはあまり知られていない。
 
 そうして政宗は目線を合わせたままちび達に話しかける。きょとんとしたままのちびこじゅとちび宗はじぃっと政宗を見つめていた。
「真田ってのはな…真田幸村といって甲斐の武田信玄っていう強ぇおっさんのとこにいるやつで、俺のライバルだ」
「め?」
「み?」
「…ライバルはともだちなの?…いやライバルはライバルだから友達じゃねえ」
 政宗の答えにちびこじゅは眉間に皺を寄せたせいでただでさえ渋い顔が更に渋くなり、そしてちび宗は疑問符を貼り付けたような顔をしていた。
 
 まさむねのいうこと、むずかしい。
 
 二匹とも口には出さないが、その顔が全てを物語っていた。
「政宗様。失礼ながらちびこじゅやちび宗には少々難しかったかと思われます…ここは友と言っておいた方がわかりやすいかと」
「ちっ…しょうがねーか…」
 ちび二匹は勉強熱心にあれやこれや書いたり読んだりしているが、いかんせんそれは日本語に限定される。政宗の言葉の真似をしているちび宗とて意味まではわかっていない。(だからすべての手紙にれっつぱーりーと書いたりしているのだが)そんな二匹にライバルの意味がわかるのかと言えば、答えはわからないと言われるだろう。
「あー…俺が悪かった。友達と言えば友達だ。…ただ、剣で戦うことが多い友達なんだ」
 ともだち。
 その一言を聞いたちびこじゅとちび政宗は共に動きを止めた。そうして無垢な瞳そのままに政宗に再び問いかけた。
「めぇめぇ」
「みぃみぃ」
「男と男は夕日の下で殴り合って友情を深めるの?…お前ら本当にどこでそんな知識を仕入れてきた!」
 俺は教えてねぇ!と喚く政宗を不思議そうな顔で二匹が見つめていた。
 そうしてがっくりと肩を落とす政宗のその方にぽんと何かが触れる。それはなんとも言えない表情をした小十郎だった。
「政宗様…多分それを教えたのはうちの人間かと思われますが…」
「あいつらかああああああ!ちび達がこれ以上変な知識詰め込んだらどうなるんだよ!!」
『喧嘩上等』が似合いどう控えめに見てもヤンキーと称される伊達軍の面々だが、ある日突然現れたちび達には最初は相当びびっていた。だが、目が死んでいるものの基本的には穏やかなちびこじゅと、我が儘放題かと思いきや超絶人見知りのちび宗の性質を知るにつれその恐れは緩和されていったらしい。今では政宗や小十郎が不在でも何やかんやと世話を焼かれている。ちび宗の人見知りは健在だったがそれでも大分緩和されてきていた。一人でいても泣かなくなったぐらいにはちび宗も強くなった。その陰にはちびこじゅ、政宗、小十郎をはじめとした周囲の人間による努力があったことは言うまでもない。
 みんな、ちびが可愛いのだ。
 可愛すぎて変な知識を教え込むのはご愛敬だが。
 
「…話を元に戻すぞ。…その真田の所にもちびがいるらしい。これは以前ちびこじゅの捜索に関する書状を出したときに分かったことだ。今まで暇も無くて行けなかったからな。城下も全部落ち着いている今こそが行き時だろ?豊臣の所のちび以外にも会わせてやりたいじゃねぇか」
 お前らだって友達は多い方がいいだろ?
 そう問いかける政宗にちびこじゅはうんうんと頷く。しかしちび宗は眉間に皺を寄せて唸っていた。そうしてぽつりと口にした。
「…み~?」
「…そのお友達は何でも食べたりしない?壊さない…?…いや、多分大丈夫だと思うがよ…お前、大分トラウマになってたんだな」
「み~…」
 がくりと項垂れるちび宗と政宗の脳裏に浮かぶのは一匹のちびだった。狸の耳と尾を持つ最強の悪戯者、その名を竹千代という。豊臣で預かられているちびの一人だ。色々あって竹千代と顔見知りではあるものの仲良しとは言い難い関係にある。もちろん佐吉という大好きな友達もいるのでそんなちびばかりでないことはもちろんちび宗も承知している。
 ただ、怖いだけだ。
 不慮の事故で大阪まで旅したちびこじゅとは違い、ちび宗は今の意識を持ってからは奥州から一歩たりとも出た事がない。政宗と小十郎とちびこじゅと、一度だけ会った佐吉と三成、半兵衛、ただこ。そして件の竹千代。家の人間を除くと限られた存在としか関わったことのないちび宗には、外へ行くと言うことは喜びよりも憂鬱な思いの方が大きかった。
「めー」
 不安げな表情を見せるちび宗の手を、ちびこじゅがぎゅっと握って、笑った。
 
『いっしょだから、だいじょうぶだよ』
 
 相変わらず目は死んでいたが、文字通り花が綻ぶような笑みを見て、ちび宗も強ばっていた表情を緩ませる。
「みー」
 ありがとう、そう言っているような笑みを見せてちび宗も笑った。
 
「うちのちび達マジ天使…」
「政宗様。それよそで言ったらまちがいなくちび馬鹿と言われますから言わないで下さいね」
マーベラス!と口にしながら頬を紅潮させた主君を見つつ、小十郎は自室に大量に発生した花を回収しつつ、出立までの予定をどのようにすべきか頭の中で考え始めていた。
 











続きは今度
こんな感じでゆるゆる進めます。
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色々説明






拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)


注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨


ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。


書いている人


みっし

・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。



うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。

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