がんかたうるふ 新しい長編「ともえうた」の予告編 忍者ブログ
こちらはサークル「がんかたうるふ」のうずみとみっしの二人組が、ラッキードッグ1とばさらのこばなしを黙々と投下する場所です。
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次の長い話のプロットができたので、練習がてらの予告編。

親三で家三で、多分親家になる予定。




(書いた人 うずみ)








 *****









 
 
 
 
 
 きいろいたちばなころりとおちた
                             
 おててですくってかえりましょ 
                             
 たくさんならべてことりをよんで
                             
 いとしいあのこにささげましょ 
                             
 あのこわらえばおひさまたかく 
                             
 おつきさますくってかえりましょ
                             
 わらうあのこがなかないように 
                             
 ひかるたからをあげましょう   
 
 
  三成の歌声は、眠る子供たちを更なる深き場所へと導くかのように響き続けている。
 今では誰に教えて貰ったかすら忘れてしまっている、三成の心の奥底に残っていたただ一つの記憶。普段は表情をあまり表に出そうとしない彼から、豊かな表情を引き出す手段でもあるその歌を聞くことができる時を元親はある意味待ち望んでいた。
 優しげな声で、静かに歌われる旋律はゆったりとしていて非常に耳障りがいいのだ。
 子供のように三成の膝に頭を預け、彼の唇が紡ぎ出す歌を聴く一時。それは元親にとって、至福ともいえる時間だったのだ。
「……長曾我部、頭をどけろ」
「少し休んで欲しかったんじゃなかったのか?」
「貴様が休むことが私の望みではあるが、私にはその間に行わなければならないことがあるのだ」
「真面目すぎんのも、問題だな」
「徳川家康という男が来訪するというのなら、その男に見られてはならぬ物は片付けなければならないだろう」
 頭をどけて欲しいというが、三成の手は元親の髪を弄び続けている。
 胸の内に広がり始めている不安を払拭したいのか、それとも元親の存在で己の心を埋めたいのか。どちらにしても三成は不安を感じ始めている。
「一番見られてはならないのは、私の存在だが」
 そんな言葉を口にしてしまうくらいには。
 
 
 
 
 記憶を失った凶王と、
 
 
 
 
 
 
 
 徳川家康の口笛が奏でた旋律は、元親にとっては耳馴染んだものであった。
「おい家康、今の歌……死ってんのか!?」
「知らねば奏でることができるわけがないだろう。儂はあまり歌が上手くないのだが、この歌が好きなのだ」
「その歌が下手な将軍様にこんなことを頼んじまうのはあれなんだがよ……」
「歌えばいいのだな」
 自分はもう欠けた存在だ、あの時そう口にした家康はやはり元親の頼みを断らなかった。
 いや、もう誰の頼みも断らないのだろう。恥ずかしいと口にしてはいるが顔は変わらぬ笑顔のままで、時折声を裏返らせながらゆっくりとよく知っている音の連なりを歌として解き放ち始めてくれた。
 
しろいつばきがぽとりとおちた
               
おかごにつめてかえりましょ  
               
おいけにうかべてさかなをよんで
               
いとしいあのことてをつなご  
                             
あのこがなけばおつきさましずむ
               
おひさまひろってかえりましょ
               
ないたあのこがわらうように  
               
ひかるたからをあげましょう  
 
 
 
 
 心が壊れた東照権現、
 
 
 
 
 
 
「俺は……どっちを選べばいいんだろうな」
「貴様の贅沢な悩みの決断を我に委ねるのか? どちらも貴様にとってはこの国と引き替えてもかまわぬほどの宝なのであろう? 質は違えど、あれらは確かにそれだけの価値を持つ」
「だから悩んでるんじゃねえかよ……」
「石田を捨てれば、あれはもう元には戻らぬ。徳川を選べば……さてどうなることか」
 元親の苦悩が毛利には手に取るようにわかるのだろう。
 どちらも今の元親にとっては大切な存在であり、守るべき者でもある。しかし片方を選べばもう片方は全てを失うであろうし、互いが互いを案じているのだ。
 
 どうか彼だけは幸せになってくれるように、と。
 
 それをわかっていながら、どちらかを選んでどちらかを不幸にすることなんてできるわけがない。
 しかし元親の決断の時は、確実に迫り始めている。 
 
 
 
 
 
 そして、その二人の行く末を見届けることになる心優しい西海の鬼の
 
 
 
 
 
 人はこんなにも綺麗に笑えるのか。
 全ての負の感情が消え去り、幸福だけで顔を満たし。
 元親に向けて、彼は。
「なあ……幸せか」
 
 その問いに彼は、静かに頷くことで答えてくれた。
 
 
 
 
 小さな、救いの物語。
 
 
 
 
 
 
 
「ともえうた」
 
 
2012年7月より開始予定







ということで、思ったより早くプロットが纏まったのでさっさと始めちゃうことにします。
また長丁場になりますが、お付き合い頂けると幸いです。

今回の目標は『右でも左でも上になっても下になっても男前でかっこいいアニキ』なので、その方向を目指して頑張ります! まあみっしさんファンの方々はスルーして頂けると幸いです、すいません……
 
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拍手現在豊臣家転生パロ中学生編入ってます
(現在2本 家三 チカナリです)


注意事項
・フリーリンクじゃないです、基本的にはリンクはお断りしています
・ひっそりこっそりが信条なので、黙々と
・捏造、not公式のこばなしが多いので、スルー推奨


ラキドでは幹部全員を溺愛しておりますが、ベルナルドとイヴァンは特に偏愛。ばさらは家三とか奥州の愉快な仲間達と毛長がメインです。うずみさんが現在官三とか官佐にずっぽりとはまり中。
基本は、愛想のかけらもない「ネット怖い~」の書き手が二人で色々書いている場所です。


書いている人


みっし

・生真面目で堅物でムキムキな男性と一見そうじゃなくても根は真面目極まり ないキャラをこよなく愛している、がんかたうるふの片割れ。編み物とお菓子作りが趣味という、第三者曰く可愛らしい一面を持つ反面、パニクると踊ったり、オロオロしだして周囲は見ていて楽しいらしい。荒ぶる舞は、職場の名物だったりする……らしい。
イヴァンちゃんと片倉さんとシズちゃんとスカイハイさんと陛下を思いっきり愛している。好きなアニメは銀魂と最近はFate/zero。型月ファンというよりは元から虚淵ファンでうずみさんからオススメされまくった末にようやっと手を付けて完読した。ライダー組おいしいです。エクシリアではダントツで陛下が好き。陛下が使用可能になる完全版があるなら複数買いしても構わないとのたまう日々。バサラの好きキャラは片倉さん一強だったはずなのに最近はアニキも熱い。かっちり着込むキャラがすきだったはずなのにいきなり露出度が高いキャラを好きになったのは何故か悩む日々。二次元の向かう愛と同じぐらい甥っ子への愛を叫んでいる気がしてならない。



うずみ
・相方を愛しすぎている変な人。趣味は畑仕事に漬け物作り、好きな物は不幸属性の美人(男女問わず)。ばさらでは石田さんと黒田さんをこよなく愛していたり、赤い子めんこいにゃぁとたまに叫んでいる。

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